工学部 電気電子工学科

花岡良一 研究室

HANAOKA RYOICHI
LABORATORY

環境に無害な次世代型絶縁油の開発、電気・磁気により振動制御できる新材料の開発、EHD液体応用の研究

従来の鉱油に代わる植物系無公害絶縁油の開発と電気絶縁特性を研究している。また、冷蔵庫のうなりなど、低周波の微弱な振動を止めるのは容易ではなく、人体に悪影響を及ぼすと指摘され、「低周波公害問題」になっている。高性能な電気・磁気レオロジー(ER・MR)流体を開発し、これを利用した振動制御機器の設計・試作に取り組んでいる。更に、液体の電気流体力学(EHD)現象と液体応用技術の研究を行っている。

キーワード

  • 環境無害型絶縁油の開発と電気絶縁評価
  • 電気・磁気レオロジー流体開発と応用技術
  • 低周波公害問題
  • 電気流体力学(EHD)と液体応用技術

ニュース&トピックス

NEWS & TOPICS

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研究紹介

RESEARCH

環境に優しい植物系絶縁油の開発と電気絶縁性能に関する研究

研究内容

近年の地球環境問題に対処し、これまで長年に渡って採用されてきた鉱油に代わる植物系無公害絶縁油の開発を行っている。この研究では、油中の沿面放電特性を高電圧と光学技術を用いて計測し、絶縁性能を評価することによって、その実用化と広い普及に取り組んでいる。

電気・磁気レオロジー(ER・MR)流体の高性能化と応用技術に関する研究

研究内容

ER・MR流体は、電界・磁界の印加または除去によって見かけ上、液体から固体、固体から液体の状態に可逆的変化ができる機能性知的材料の一つである。このような流体を上手く利用すれば、振動やクラッチ、ブレーキ、ダンパーなどの動力伝達を能動的に制御、いわゆる広範囲な能動的アクチュエータ技術に応用できる。この研究では、高性能なER・MR流体の開発を行い、それらの応用と実用化を目指して取り組んでいる。

液体の電気流体力学(EHD)現象解明と工業的応用技術に関する研究

研究内容

液体中に特殊な電極系を設置して、電圧を印加すると液体は活発に動きだす。これは電気流体力学(EHD)現象と言われ、液体の応用技術として様々な分野で研究が進められている。本研究では、電極に電圧を加えたとき、液体と気体の界面で液体が高電圧側の電極方向に引出される現象、いわゆる「EHD液体引出し現象」に注目し、そのメカニズム解明とこの現象の応用技術の構築に向けて取り組んでいる。

架空絶縁電線表面の沿面放電現象に関する研究

研究内容

架空送電線の近辺に落雷が発生すると、雷サージと言われる過電圧が電線に侵入し、電線内を高速度で進行する。これは模擬誘導雷と呼ばれ、このサージが電線を支えている碍子に到達すると、碍子表面が放電して地面と繋がる。その瞬間、電線表面に沿面放電と言われる火花放電が発生し、断線などの送電線事故に繋がるため、社会的な問題となる。本研究では、このような沿面放電を実験室で再現し、その放電特性と進展メカニズムを解明することにより、社会的安全性の確保を目指して取り組んでいる。

教員紹介

TEACHERS

花岡良一  教授・博士(工学),工学博士

石川県金沢市立工業高校出身

略歴

金沢工業大学電気工学科卒。金沢大学大学院工学研究科修士課程(電気工学)修了。1972年本学助手就任、講師、助教授を経て、1996年教授。1993年~1994年米国マサチューセッツ工科大学(MIT)高電圧研究所(High Voltage Laboratory)客員研究員。2014年~2015年副学長。

専門分野

専門:電力工学、高電圧工学。気体、液体、固体絶縁物の電気伝導と破壊メカニズム、ER・MR流体、EHD現象に関する研究
論文・著書:論文に「液体絶縁物中の不平等電界における破壊前駆現象に関する研究」(学位論文)、「直流電界下における分散系ER流体の内部構造とER特性」、「EHDポンプと円錐ノズルによる液体ジェットの特徴的な流動特性」ほか。著書に高電圧工学(森北出版)ほか。

横顔

自分の信念を最後までつらぬく強い意志を持って努力することをモットーにしている。研究室でも学生に目的意識とねばりの精神を身に付けさせたいと意欲的である。高電圧工学分野における研究者として活躍中。

趣味

木彫り鑑賞、釣り

近況

光学技術を導入した高電圧環境下の諸現象解明とその応用に力を入れている。特に、超高速度技術を用いた放電現象の解明、植物系代替絶縁油中の放電特性、電気・磁気レオロジー(ER・MR)流体の高性能化、及びEHD現象とその応用に興味を持っている。

オリジナルコンテンツ

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