建築学部 建築学科

垂水弘夫 研究室

TARUMI HIROO
LABORATORY

神保歩未さんが日本建築学会北陸支部大会で若手優秀プレゼンテーション賞を受賞

博士前期課程工学研究科・建築学専攻2年の神保歩未さん(垂水研究室所属)が、7月8日(土)、9日(日)に信州大学を会場として開催された「2017年度日本建築学会北陸支部大会」で、若手優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。日本建築学会北陸支部では、研究発表会で発表を行った若手会員(30歳以下)を対象に、若手優秀プレゼンテーション賞の表彰を実施しています。
神保さんは、平成28(2016)年度の北陸支部奨励研究に採択されており、その研究成果を発表したものです。研究内容は、金沢工業大学の23号館の地下トレンチに設置された直径800φの金属製ダクト内に換気空気を通過させることで(地中熱・間接利用システム)、夏季は冷却された新鮮空気が、一方冬季は加熱された空気が1階のパフォーミングスタジオなど屋内に供給され、その熱的効果が従来型のトレンチ(15号館などの鉄筋コンクリート製基礎梁部分に換気空気を通す、地中熱・直接利用システム)に比較して優れることを、実測データに基づき実証したものです。
建築の地中熱利用は、自然エネルギー活用の一つであり、ゼロエネルギー建築の実現に向けて注目されている要素技術ですが、夏季の高温多湿の外気をトレンチ内に導入する際、コンクリート壁面に結露が生じ、これがカビの原因になるのではと危惧されていました。神保さんが研究対象とした地中熱・間接利用システムでは、結露発生が金属製のスパイラルダクト内に限られることから、ドレンの排水が容易で、環境衛生面での心配も格段に緩和される点に特長があります。今後、ビルにおける地中熱利用のスタンダードに成り得るシステムを提示した研究成果でした。

【受賞業績】
トレンチ内ダクト敷設による地中熱・間接利用システムの熱的効果に関する研究 従来型の地中熱・直接利用トレンチシステムとの比較検討

公開日:2017.08.29