環境・建築学部 建築学科

円井基史 研究室

MARUI MOTOFUMI
LABORATORY

環境、材料、デザインの観点から自然(緑や水)と人間社会(都市・建築)との関わりを考える

日本では、都市から緑や水などの自然環境が失われつつある。金沢市の緑地(水田や樹林地)の面積は、この50年間で3分の1程度にまで減少した。ヒートアイランドや地球温暖化は、自然と人間社会とのバランスが崩れたことに起因しているともいえる。研究室では、環境、材料、デザインの観点から都市・建築のあり方を見直している。

キーワード

  • 環境設計
  • ヒートアイランド
  • 緑の活用
  • 都市・建築のあり方

ニュース&トピックス

NEWS & TOPICS

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研究紹介

RESEARCH

雨水貯留と毛管吸水に着目した蒸発冷却舗装システム

研究内容

これまでの研究で、面的な雨水貯留と舗装体の毛管吸水(毛細管現象を利用した揚水)に着目した「蒸発冷却舗装システム」の基本構成を提案し、屋外実験により十分な冷却性能を確認してきた。今後は実用化に向けて、白華の発生メカニズムを明らかとし、白華の防止・除去方法の考案に取り組む。具体的には、蒸発冷却舗装システムを模した試験体を作製した上で、吸水・蒸発を促進させる屋外暴露実験を行い、舗装表面で白華が進行する過程を確認する。また舗装ブロックをサンプリングし、細孔径分布測定、X 線分析等を行い、細孔構造、元素構成の変化、気象条件と炭酸カルシウム析出の関係等を明らかにする。

コケ植物による環境調整型の建築外部空間の創造

研究内容

コケ植物(蘚苔類)は国内に約2000種あると言われ、古くから和歌や国歌に登場するように、日本人に馴染みのある植物である。近年では、苔玉といったインテリア、建物の屋上や壁面でコケを用いた緑化も注目されている。北陸は低温多湿でコケの生育条件が良く、日本有数の壮大な苔庭も存在する。本研究室では、コケ植物の熱環境調整効果や美観性を持つ建築外皮材料としての可能性に着目し、(1)都市に生育するコケ植物の熱・水収支特性に関する屋外実験、(2)人工被覆面に生育するコケ植物に関する調査と暴露試験、(3)コケ植物の景観心理に関する分析に取り組んでいる。ここ最近では、気乾状態のスナゴケにおける日中の重量増加(水分吸着)に着目している。

金沢市街に残存する緑地で生成する冷気流の実態把握と都市環境気候図への展開

研究内容

近年、土地被覆の改変と人工排熱の増加によるヒートアイランド(都市温暖化)が問題となっている。その中で、市街地内や近傍にある斜面緑地で生成する夜間冷気流が、ヒートアイランド、特に熱帯夜を緩和することが分かってきている。本研究では、夏季夜間の斜面冷気流の実態把握と、市街地の気温低減効果、熱流体解析による予測評価、さらには地域や街区の計画提言を行っている。金沢市街では2009年度から5年以上実測研究を進めており、多くのデータが蓄積されつつあり、今後は都市計画への展開を考えている。

教員紹介

TEACHERS

円井基史  准教授・博士(工学)

鳥取県鳥取西高校出身

略歴

東京工業大学工学部建築学科卒。同大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。日本大学生産工学部ポストドクター研究員を経て、2008年本学講師就任。2014年現職。

専門分野

専門:建築熱環境、ヒートアイランド、都市の緑
論文・著書:「蒸発冷却効果を有する舗装システムに関する研究」(学位論文)、「環境共生都市を考える グリーンアーキテクチュアによるアジアの街区プロトタイプ」(新建築 2002年8月号)ほか
受賞:日本建築学会設計競技最優秀賞(2000)、国際会議BUEE2006優秀論文賞、日本建築学会奨励賞(2012)、日本ヒートアイランド学会論文賞(2015)ほか

横顔

山を走ることに長けている。オリエンテーリングでは日本代表として世界選手権(2003・スイス、2006・デンマーク)に参加。トレイルランニングでは日本山岳耐久レースで4位など。

趣味

学生時代は海外(タイ、トルコ、ギリシャ、ネパールなど)へバックパッカーとして旅に出かけた。国内は長距離ドライブ(下道・車中泊)で全国の観光地、神社仏閣、日本百名山を巡った。

近況

2012年:おんたけスカイレース 7位・日本山岳耐久レース 16位、2014年:全日本オリエンテーリング選手権 5位、2015年:第1回峨山道トレイルラン アドバイザーなど。2013年より本学でオリエンテーリング・トレイルランニングクラブ(公認サークル申請中)を立ち上げ、仲間募集中。

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