バイオ・化学部 応用化学科

谷田育宏 研究室

TANIDA Ikuhiro
LABORATORY

生物機能を応用した人や環境に優しい機能材料の開発

農業用フィルムや植木ポットなどの従来用途にとらわれない新しい生分解性プラスチックの創製に取り組む。ハスやサトイモの葉に見られる撥水性やカタツムリの殻が持つ自己洗浄性は動植物が有する優れた機能である。その機能を生分解性プラスチックへ応用した機能材料の研究開発を行い、抗菌性も含めた衛生関連材料としての用途拡大を目指す。また、梱包材や食品包装材としての用途を目的とした機能材料の開発を行う。

キーワード

  • 生分解性プラスチック
  • 生物模倣・機能応用
  • 微生物
  • 包装資材

研究紹介

RESEARCH

 

教員紹介

TEACHERS

谷田育宏  准教授・博士(理工学)

略歴

2001年
3月
京都府京都共栄学園高等学校 卒業

2005年
3月
金沢工業大学 工学部 先端材料工学科 卒業

2007年
3月
金沢工業大学大学院 工学研究科 材料設計工学専攻 博士前期課程 修了

2007年
4月
セーレン株式会社 

2007年
10月
セーレン株式会社 車輛資材部門商品開発部 

2014年
4月
金沢工業大学 バイオ・化学部 バイオ・化学系 応用化学科 講師 

2018年
4月
金沢工業大学 バイオ・化学部 応用化学科 講師 

2020年
4月
金沢工業大学 バイオ・化学部 応用化学科 准教授 

専門分野

専門:生分解性高分子

学生へのメッセージ

人や環境にやさしい有機・高分子材料の研究をしています。近年は「持続可能な開発」「持続可能な社会」という言葉をよく耳にするようになりました。私の研究対象である「生分解性高分子」は、まさに「持続可能」な材料として期待されています。高分子の中でも「生分解性プラスチック」は土に還るプラスチックとして有名です。また、生体吸収性も有するため、医療材料に広く用いられています。微生物の体内で合成されたプラスチックが海洋分解性プラスチックとして注目されています。私たちの生活にとって身近な紙も主成分はセルロースという植物由来の高分子材料です。このセルロースを超微細な繊維状に加工したセルロースナノファイバーは、化粧品原料にも利用されるハイテク材料です。私の研究室では、先に紹介した様々な生分解性高分子材料をベースに、ハスの葉に代表される超撥水性や外敵から身を守るために備えた抗菌性など、生物の優れた機能を応用した機能材料を研究しています。この研究を地道に続けることが、「持続可能な開発」「持続可能な社会」につながっていくと考えています。一緒に自然から多くを学び、新しいものづくりに挑戦しましょう!

担当科目

有機化学  プロジェクトデザイン入門(実験)(応用化学科)  プロジェクトデザインⅡ  応用化学専門実験・演習B3   プロジェクトデザインⅢ(谷田育宏研究室)  バイオ・化学基礎実験・演習B3(応用化学)  プロジェクトデザイン実践(実験)(応用化学科)  有機・バイオ機能化学  応用化学統合特論  コーオププログラム  コーオププロジェクト  有機化学特論  

オリジナルコンテンツ

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