バイオ・化学部 応用バイオ学科

袴田佳宏 研究室

HAKAMADA YOSHIHIRO
LABORATORY

納豆菌が持っている未知の力で人類に貢献

納豆菌を家畜用飼料や肥料に応用することで、海外に依存している家畜用の穀物消費量を減らす。また、おいしい納豆をつくる納豆菌の開発や、化粧品や医薬分野に応用できる納豆菌成分を探求する。海洋性細菌や酵母を利用して、海藻からバイオエタノールを直接つくる技術を開発する。

キーワード

  • 納豆菌
  • 海洋性微生物
  • 遺伝子工学
  • 微生物利用

ニュース&トピックス

NEWS & TOPICS

研究紹介

RESEARCH

納豆菌の家畜用飼料への応用研究

研究内容

日本は、食糧を含め、飼料を大きく海外に依存しており、穀物自給率は30%に満たない。最近の気候変動に伴い、将来、食糧不足が懸念されている。従って、日本は食糧分野においても大きなリスクを背負っている。その問題の解決法の1つとして納豆菌に注目している。当研究室で開発した納豆菌高密度培養条件にて大量に納豆菌を培養、回収し、家畜用飼料に添加する。これにより飼料の使用量を低減させ、リスク回避を行う。使用する納豆菌は整腸作用や免疫賦活作用も期待でき、変異育種により有用な酵素の生産性を向上させた株を用いることで、家畜にとって効果が高い素材となる。

納豆菌の有用物質の探索研究

研究内容

これまでに納豆菌からの報告例がない有用物質を探索し、食品や医療分野で利用する。対象としては、美白成分や抗がん作用を示す酵素、化合物など。

海洋性微生物によるバイオエタノール生産研究

研究内容

食糧とともにエネルギー問題も日本にとって重要な事項である。石油の使用量を減らし、二酸化炭素の排出量を抑制するとともに、再生可能なエネルギー生産を目指す必要がある。海藻分解菌を探索し、海藻分解に関わる酵素群の遺伝子をクローニングする。得られた組換え酵素を用いて酵素カクテルを構築し、酵素による海藻分解を行う。分解により得られた糖を発酵原料としてアルコール発酵でバイオエタノールを生産する技術をい構築する。

納豆菌を活用した環境保全と地力回復に関する研究

研究内容

現在の農地は過剰な肥料の施肥や農薬の使用により地力が低下しているといわれている。その結果、植物の抵抗力が低下して病気などに罹りやすくなっており、それを防ぐために更に肥料や農薬を使用するといった、悪循環になっている。納豆菌を微生物農薬として利用したり、過剰な土壌中の窒素化合物を低減し、地力の回復を狙うとともに、植物の抵抗力を向上させ、農薬や肥料の使用量を低減させる。その結果、土壌中の保存につながり、全体として環境の保全につながっていく。

教員紹介

TEACHERS

袴田佳宏  教授・博士(工学)

三重県神戸高校出身

略歴

三重大学農学部農芸化学科卒。同大学大学院農学研究科修士課程(農芸化学)修了。花王(株)入社、生物科学研究所配属、この間、信州大学にて学位取得(工学)。主任研究員を経て、2006年本学助教授就任。2011年教授就任。

専門分野

専門:微生物利用学、酵素学、遺伝子工学。自然界から有用微生物のスクリーニングおよび有用酵素の利用。新規素材開発など。
論文・著書:「好アルカリBacillus sp.KSM-64株由来のアルカリセルラーゼEgL-64の耐熱化に関する研究」(学位論文)
その他専門情報:○危険物乙4種取扱い者
○上級バイオ技術者認定

横顔

スポーツは見るよりすることが好きで、硬式テニス、卓球には自信があります。デスクワークでの運動不足を実験で解消しています。
信念「微生物は良き友人であり、人を裏切らない」。

趣味

テニス、釣り、読書、映画鑑賞

近況

研究テーマ(食糧・医療・エネルギー分野への貢献)
①食糧・医療・化粧品分野への納豆菌の応用研究
②環境循環型素材としての海藻を利用したバイオエタノール生産に関する研究
③竹チップ発酵熱を暖房に利用する循環型地域活用研究

オリジナルコンテンツ

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