工学部 機械工学科
山部昌 研究室
YAMABE Masashi
LABORATORY
安全・安心な自動車を目指し、コンピュータシミュレーションを用いた事前予測技術の精度向上を目指す
安全で安心な車づくりを目標に、自動車会社や自動車部品メーカーと共同で、コンピュータシミュレーションを用いたものづくり、事前予測技術の精度向上をめざしている。設計においては、衝突シミュレーションによる乗員保護、空力シミュレーションによる車体設計の最適化、運動シミュレーションによる車両の運動特性解析などに取り組んでいる。
キーワード
- コンピュータシミュレーション
- 自動車
- 事前予測技術
研究紹介
RESEARCH
数値シミュレーションを用いた設計・製造プロセス最適化技術の開発
研究内容
近年、自動車をはじめとした各種製品の開発期間が大幅に短縮されているとともに、アジア諸国の技術力向上によって我が国の製造分野も、高機能、高付加価値製品の開発、コスト削減が強く求められている。しかし、一部の製造分野では、製品設計や製造プロセスの最適化など、依然としてトライアンドエラーによって開発されている場合も少なくない。本研究では、射出成形、プレス成形、鋳造、ダイカスト、圧延、押出などの代表的な製品製造方法を対象に、数値シミュレーション技術を用いて、製造プロセス最適化技術の開発を目指す。また、これらの数値シミュレーション技術の他に、構造解析や熱流体解析などの汎用数値シミュレーション技術などを用いた、高精度、高品質、高機能な金型設計、製品設計の最適化技術の開発も行い、付加価値が高く国際競争力の強い製品設計手法、製造プロセスの開発を目指す。
射出成形過程における成形品の残留応力の定量化とその数値解法
ブロ-成形過程における成形品の残留応力の定量化とその数値解法
教員紹介
TEACHERS
山部昌 教授・工学博士
略歴
専門分野
専門:自動車工学一般、プラスチック成形加工学 シミュレーション工学
学生へのメッセージ
私は高校・大学で陸上競技部(中長距離)に所属していました。高校時代は部員が顔を合わせてその日の気分で練習内容を決めていました。そのために3年間所属したが、平凡な記録しか出せませんでした。大学では週1回の合同練習があるものの、自分で練習メニュを決めなければならず、自分の長所短所を客観的に判断して練習スケジュールを立てました。その際、自身の目標記録(○○mを○○分以内とか)を設定して、そのためには今何をすべきかを考えました。練習はきつく厳しかったですが、次第に目標をクリアすると練習が楽しくなり、さらなる次の目標へとつなげることができました。この経験はその後の私にとって大変貴重なものとなりました。普段の生活(研究や勉強も)も同じだからです。日々の課題をただこなすのではなく、何のためにこの課題を取り組んでいるのかを自分で理解すると、毎日が楽しくなるものです。皆さんも目標を立てて、その目標に向かって今何をすべきか?を考えて充実した日々を過ごしてください。
担当科目
機械の原理・演習 機械応用プログラミングⅠ プロジェクトデザインⅢ(山部昌研究室) 工業力学Ⅰ(再履修クラス)(夏期集中講義) 工業力学 機械要素設計 機械応用プログラミングⅡ 自動車工学 専門ゼミ(機械工学科) ビークルシステム工学研究(山部 昌) コンピュータ援用デザイン工学特論
研究業績
RESEARCH RESULTS
論文
- X線マイクロCTを用いたGFRP内部のガラス繊維配向解析:スプライン曲線フィッティングによる曲率を有する繊維への対応
- フローフロント合流部の樹脂流動挙動が繊維配向に与える影響
- フローフロントにおける高繊維含有率ポリアミド樹脂の流動挙動に関する研究(第2報) -ファウンテンフローが変化するせん断応力の板厚依存性と残存繊維長の考察-
- フローフロントにおける高繊維含有率ポリアミド樹脂の流動挙動に関する研究(第1報) -ファウンテンフローが変化するせん断応力の定量化-
- 樹脂ー金属接合射出成形品のX線CT画像解析による接合状態評価と接合強さの関係(第一報):凹凸構造を有する金属プレートと樹脂との接合強さに及ぼす樹脂充填率の影響
- LCP薄肉射出成形における固化挙動の実験解析
- ハニカムサンドイッチ構造を用いたソーラーカーの操縦安定性評価
- 学生フォーミュラ車両におけるドライバーの衝突安全性評価手法の開発
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