工学部 機械工学科
十河憲夫 研究室
燃焼・熱現象等の解明、電磁気を用いた発電・給電特性および機構解析を通じたロボティクスを検討する。
機械工学において、さまざまな現象を捉えることは非常に大切。モノに近寄ったり、直接そのモノに触って観測することができないことも数多くある。研究室では光や電磁波を使った計測によりその問題を解決するため、流場の速度、温度および振動計測などによる機械工学に関わる現象の研究に取り組んでいる。また、生体機構を参考にした機械機構等に関してもそのメカニズムや機構構成する機械要素に関する研究に取り組んでいる。
キーワード
- 燃焼・伝熱現象計測
- 光学・電磁波計測
- 機械機構メカニズム
- 電磁誘導現象・無接点給電
- エネルギー回生・振動発電
研究紹介
水中無接点給電特性と標定技術に関する研究
研究内容
水中作業用の無人移動体(UUV)への無接点給電特性の検証と最適給電技術について検討、併せて、給電における最適位置への移動体の標定・誘導技術を検討しています。
併せて、無接点給電時の電磁気的外囲環境が給電に及ぼす影響を実証的に検討しています。
リニア振動発電機構の実験的研究
研究内容
エネルギーハーベストの一環として振動環境を活用した発電(電磁誘導発電)を検討しています。
接触熱抵抗の挙動の研究
研究内容
工作機械などの熱変形問題に影響する接触部の熱抵抗・電気抵抗を実験的に確認し、
軽易な電位差計測にもとづき、熱変形の原因となる熱分布の予測手法を研究しています。
予混合火炎と乱れ現象に関する研究
研究内容
乱流流れ場における、予混合火炎面の挙動について平均流速、流速変動および乱れエネルギー計測等から実機実験および解析検討によりその構造を検討することにより高熱負荷燃焼器への応用を研究しています。
生体機構を用いたシステム構築の研究(拮抗2関節筋構造を用いたマニピュレータ等の研究)
研究内容
生体機構をモデルとした倒立型の支持装置および安定衝撃緩衝脚を構築し、機構の動的安定性を研究しています。
ジャイロ効果を利用した安定化技術に関する研究
研究内容
ジャイロ効果の角運動量交換特性を利用した姿勢制御技術を検討しています。
教員紹介
十河憲夫 教授・学術博士
略歴
専門分野
専門:電磁誘導発電・給電、機械機構・制御、システム設計、ビークル、光学計測
学生へのメッセージ
工学(特に機械工学)に興味を持った学生諸君に
工業立国である我が国においては、工業製品のみならず、すべての産業でイノベーションが重要であることは理解されていると思います。その中で機械工学は、そのイノベーションを支えるハードウエアの基礎の部分を担っています。その機械工学を学習するにあたって、これからは、"System of Systems"を理解したエンジニアが求まられると思います。システム思考を身に着けた技術者になるために一緒に学習しましょう。
担当科目
機械系製図Ⅰ プロジェクトデザイン入門(実験)(機械工学科) 3Dモデリング プロジェクトデザインⅢ(十河憲夫研究室) 機械系製図Ⅱ 機械力学Ⅱ プロジェクトデザイン実践(実験)(機械工学科) 機械設計統合演習 機械工学専門実験・演習B 動力・エネルギー工学研究(十河憲夫) エネルギー供給システム特論