工学部 航空システム工学科

小栗和幸 研究室

OGURI Kazuyuki
LABORATORY

航空機の性能向上を材料の表面処理で実現

航空材料そのものの改良が限界に達している現在、表面処理による機能向上は、航空機の性能や信頼性の向上に必須である。各種材料の表面を改質すれば、航空機アルミ部品の耐食性は100倍に、疲労寿命は10倍に、窓の電磁波シールド性は1000倍に向上する。また、複合材料の接着性や塗装性も大きく向上する。研究室ではさまざまな手法を駆使し、各種航空材料の大幅な特性向上に取り組んでいる。

キーワード

  • 航空材料
  • 機能向上(機械的・化学的・電気的)
  • 表面処理

ニュース&トピックス

NEWS & TOPICS

研究紹介

RESEARCH

微粒子ショットピーニング処理による航空宇宙材料および各種構造材料の特性向上

研究内容

Al合金,Ti合金,Mg合金,鉄鋼,マルエージング鋼等の各種金属材料への表面圧縮残留応力付与による疲労特性の向上
図:2段ショットピーニングによるMg合金への表層圧縮残留応力の付与

大気圧プラズマ処理による各種構造材料の表面特性向上

研究内容

CFRP(炭素繊維強化プラスチックス)の接着性・塗装密着性の向上
Ti合金,Al合金の接着性の向上

電磁波シールド特性向上およびシールド性測定技術の開発

研究内容

表面電磁波シールド技術の開発と,高精度簡易シールド測定技術の考案と装置構成開発,測定
図:表面抵抗値と電波反射率の関係

光触媒発現表面の開発:環境対応

研究内容

微粒子ショットピーニング処理等により可視光で光触媒性を発現するTi酸化物,Sn酸化物表面層の開発
抗菌/抗ウィルス性表面の発現

教員紹介

TEACHERS

小栗和幸  教授・博士(工学)

略歴

1975年
3月
愛知県立横須賀高等学校 卒業

1979年
3月
名古屋工業大学 工学部 金属工学科 卒業

1981年
3月
東北大学大学院 工学研究科 金属材料工学専攻 博士課程前期 修了

1981年
4月
株式会社豊田中央研究所 

1993年
1月
三菱重工業株式会社 名古屋航空宇宙システム製作所 

1995年
5月
三菱重工業株式会社 ドイツDASA(現Aⅰrbus)研究部門 派遣 

2012年
4月
金沢工業大学 工学部 機械系 航空システム工学科 教授 

2018年
4月
金沢工業大学 工学部 航空システム工学科 教授 

専門分野

専門:表面技術、航空宇宙材料

学生へのメッセージ

修士課程での研究後、自動車と航空宇宙機のメーカー2社の研究開発部門で、材料の表面機能を向上させる研究を行ってきました。材料そのものの性能向上が限界に達してきている現在、材料の表面を改質することにより性能や機能を向上させる技術の開発は、極めて重要です。本学赴任後も、引き続き航空宇宙用の各種材料に関する研究に邁進しています。
世界は、脱炭素化の大きな潮流の中、たとえば自動車分野ではCASE(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化)という複合領域での新たな技術革新が求められており、航空宇宙分野においても、電動航空機や超音速旅客機の開発等で従来の枠組みにとらわれない取り組みが進められています。そして、これらの新分野においては、まさに表面技術による各種機能の高度化が求められています。
また、想定外の新型コロナウィルス感染拡大により、抗菌/抗ウィルス技術に注目が集まっており、当研究室においては、抗菌/抗ウィルス特性を発現する新しい表面改質技術の研究開発も行っています。
これまでの研究生活を振り返ると、自分が関心を持ったことを突き詰めていったように感じています。学生のみなさんも、関心を持つ技術分野で活躍できるように、本学で知識を習得するとともに、知恵の獲得を進めることを願っています。

担当科目

材料力学  航空材料Ⅰ  航空システム専門実験・演習A  プロジェクトデザインⅢ(小栗和幸研究室)  航空材料Ⅱ  ものづくり工学研究(小栗和幸)  航空機設計開発統合特論Ⅰ  航空機設計開発統合特論Ⅱ  

オリジナルコンテンツ

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