工学部 電子情報システム工学科
深田晴己 研究室
新しい蛍光体材料の探索とナノ化、省エネルギー型発光デバイスの開発
発光ダイオードや薄型ディスプレイなどのさまざまな発光デバイスの高性能化には、効率良く光を創り出す『蛍光体』の開発が極めて重要となる。当研究室では、超高性能な発光デバイスを開発するために、新しい蛍光体材料を探索するとともに、その薄膜化およびナノサイズ化についても検討中である。特に、省資源・省エネルギーを通じた環境負荷の低減に貢献できる蛍光体材料および次世代照明デバイスの開発に力を入れている。
キーワード
- 蛍光体
- 発光デバイス
- 次世代照明
- 省資源・省エネルギー
- ナノ材料
研究紹介
省資源・省エネルギー型発光デバイスの開発を目指した高い発光効率を有する蛍光体材料の探索
残光性能を向上させるキャリアトラップを積極導入したLED照明対応型の長残光蛍光体の開発
各種液相合成法を用いたナノ粒子蛍光体の開発
光音響・フォトルミネッセンス同時測定法による酸化物蛍光体の発光過程と非発光過程の解明
蛍光体材料を短時間で効率良く探索することができる新しいコンビナトリアル手法の開発
ミストCVD法を用いた酸化物蛍光体薄膜の作製
環境に適合した低電圧駆動型無機薄膜エレクトロルミネッセンス(EL)照明の開発
フレキシブル(曲げられる)ELデバイスの開発
太陽電池の発電効率向上を目指した波長変換蛍光体材料の開発
生体イメージング用途の蛍光体材料の開発
教員紹介
深田晴己 准教授・博士(工学)
略歴
専門分野
専門:第一原理計算、ディスプレイ、ナノ粒子、薄膜、酸化物半導体、発光デバイス、蛍光体
学生へのメッセージ
現在、省エネルギー・省資源を通じた環境負荷の低減に貢献できる高効率な蛍光体材料の探索とそのナノ粒子化、および次世代発光型デバイスの開発を行っています。この分野に興味を持ったのは、大学4年生のときに配属された研究室において、最初に作った蛍光体が明るく光っている様子を見て、「面白さ」と「不思議さ」を感じたことがきっかけです。また、蛍光体や発光デバイスの研究では、頑張った成果を”視覚的”に確認できる点も面白いと思います。学生の皆さんとのコミュニケーションを大切にし、皆さんが楽しく充実した研究室ライフを送れるような、明るい研究室作りを目指しております。
担当科目
電気回路基礎 電気回路Ⅰ 電子回路Ⅰ 電気回路Ⅰ(再履修クラス) 電気電子工学専門実験A プロジェクトデザインⅢ(深田晴己研究室) 電子回路Ⅱ プロジェクトデザイン実践(実験)(電気電子工学科) 専門ゼミ(電気電子工学科) 光・電子デバイス統合特論
研究業績
論文
- 電気電子工学科のプロジェクトデザイン入門(実験)における事例紹介-「テーマ5 キルヒホッフの法則と重畳法の検証と応用」の取組み
- 電気電子工学科のプロジェクトデザイン入門(実験)-専門科目との接続を指向したPD教育の取り組み-
- 希土類賦活銅酸化物蛍光体の作製と発光特性
- Photoluminescent and Photoacoustic Properties in Bi-Activated Ln4Al2O9 (Ln = Y, La, Gd) Phosphors
- Structural and Luminescent Characteristics of ZnO Thin Films by Mist-CVD Method
- Photoluminescence, photoacoustic, and scintillation properties of Te4+-doped Cs
2 HfCl6 crystals - Bi付活酸化物蛍光体における発光・非発光特性評価と高効率化への検討
- 電験三種合格支援プロジェクトにおける取組-学習支援Webシステムの構築を軸として-
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