情報理工学部 情報工学科
阿部倫之 研究室
ツイート地点の履歴を利用したユーザの相互推奨システム
近年,ポケモンGOなどの影響により,位置情報(ジオタグ)付きのツイートが大量に投稿されるようになった.このジオタグには,ツイート地点の座標が含まれており,ツイート地点の周辺は,強い興味(アニメやゲームなど)や日常的な嗜好(ショッピングなど)の対象になっていることが多い.本研究では、ツイート地点の履歴が類似したユーザのグループ化手法を検討し、お薦めユーザの相互推奨システムを開発する。
キーワード
- ソーシャルメディア
- X(旧)ツイッター
- Web情報学
- 位置情報
- GPS
研究紹介
GoogleMapsを用いた位置情報付きツイートの視覚化と行動履歴の抽出
研究内容
GPSを有効にして発言したツイートには発言場所の市町村名が付加されている。特に、詳細な位置を共有している場合には、発言場所の座標(緯度と経度)も付加されている。この座標を利用してツイート地点データベースを作成し、GoogleMaps上に描画することにより、各ユーザの行動履歴を視覚的に把握することができる。また、ツイート地点の類似性を利用することにより、ユーザのグループ化も可能である。本研究では、位置情報付きツイートをリアルタイムに取得することにより、GoogleMaps上でユーザの行動履歴を観察できるシステムを開発する。
位置情報付ツイートを用いた観光スポットの評価システム
研究内容
最近、位置情報付きツイートがよく発言されている。特に、京都・奈良などの観光地やUSJなどのアミューズメントパークにおいても位置情報付きツイートは多く発言されている。このツイートをユーザ毎にまとめると各ユーザの行動履歴を抽出することができる。本研究では、ツイートを利用して観光スポットの注目度をユーザの行動履歴から評価し、お奨め観光スポットや行動履歴が類似したユーザの発見できるシステムを開発する。
教員紹介
阿部倫之 教授・工学博士
略歴
専門分野
専門:ソーシャルネットワーキングサービス、ウェブ、インターネット、計算機システム、ネットワーク
学生へのメッセージ
スマートフォンにはGPSが搭載されているため、自分の所在地をSNS経由で友人に通知することや、目標地点までのナビゲーションなどが簡単にできるようになっています。SNSデータのGPS情報から行動履歴を分析すると、行動パターンが似ているユーザを多数発見できます。研究室では、この行動パターンの類似性を利用してユーザのグループ化や相互推薦できるシステムを開発しています。プログラムを作成する能力は、若いときに養われます。私は高校2年生のときから独学でプログラミングの勉強を始めました。情報工学の分野に興味がある場合には、是非チャレンジしてみて下さい。やさしく解説している書籍を探すと良いでしょう。そして自作したプログラムを実験してみてください。たとえ小さなプログラムであったとしても、素晴らしい成果であり、この分野の技術者が一度は体験したことのある「感動」があります。是非体験してみて下さい。
担当科目
情報工学大意 プログラミングⅠ データベース 工業概論 情報工学専門実験・演習B 情報工学特別講義Ⅶ(基本情報処理技術者試験対策講座2) プロジェクトデザインⅢ(阿部倫之研究室) プログラミングⅡ プログラミングⅢ 情報工学特別講義Ⅱ プログラミングⅡ(再履修クラス) 専門ゼミ(情報工学科) 情報工学実験Ⅱ(再履修クラス) ソフトウェア創造学研究(阿部倫之) ウェブ情報システム特論 コーオププログラム