情報理工学部 情報工学科
黒瀨浩 研究室
変化する社会ニーズや技術シーズに適切に対応できる情報システムの設計・構築・評価
社会変化や新技術により情報システムのしくみも変化します。情報システムはプログラム、ネットワーク、データベース、オペレーティングシステム、アーキテクチャなどを組み合わせて作られますが、設計や評価の方法により機能・性能・安定性などに差が生じます。最新技術を導入する場合は既存のデータ・プログラムとの整合性、接続性の考慮が必要です。本研究室では、情報システムを検討、制作、評価する方式を研究しています。
キーワード
- 情報システムの計画・設計・構築・評価
- 変化に適応できる情報システム基盤
- システムの安定化、信頼性向上
- プログラミング言語機能の活用
- データの解析と変換
研究紹介
プリプロセッシングシステムの方式検討
研究内容
生産品の検査を省力化するためや物流コスト削減のために、資材管理、画像解析、機械学習などの技術が導入されているが、それらの処理を行うためにデータ取得、収集、前処理を行う必要がある。各種データを取得して収集するセンサー、ネットワーク、経路上でのデータ蓄積、事前加工が行われているが、処理時間や並列多重度の制約がある。これらの処理は、本格的な解析処理の負荷軽減、処理の単純化に貢献する。
情報システムの工程またはライフサイクルを通じた評価
研究内容
情報システムのライフサイクルは計画、設計、構築、運用、移行の各段階で取捨選択を行っている。他のシステムや選択しなかった方式との比較が行いにくいため、ライフサイクルを通じた妥当性の評価が行いにくい。また多くの項目があるため、検討事項から漏れてしまっている事項も多い。例えば障害復旧、システム切替作業は、機会も少ないため、体系化しにくい面がある。評価項目の網羅率を向上するための検討を行っている。
データフローに応じたプログラミング記述
研究内容
人間は、データの発生から消滅までの流れに応じて考えるのが自然であるが、プログラムソースコードは、モジュール化、集約化、共通化などを検討してから上位レベルからソースコードを記述するようになっている。近年、データフローを意識した記法ができるプログラミング言語も出てきているが、データの発生から利用者への提供までのデータフローに応じた理解しやすい記法について調査・研究している。
教員紹介
黒瀨浩 教授・博士(情報学)
略歴
専門分野
専門:ソフトウェア工学、データベース、情報ネットワーク、情報システムの設計と評価、情報システム基盤
担当科目
オブジェクト指向プログラミング 情報システムデザイン 進路セミナーⅠ プロジェクトデザインⅢ(黒瀨浩研究室) AIプログラミング入門(春期集中講義) ソフトウェアデザイン プログラミング言語とコンパイラ 専門ゼミ(情報工学科) ソフトウェア創造学研究(黒瀨 浩) 情報システム設計構築特論