情報理工学部 情報工学科
鷹合大輔 研究室
ドローンを使って遠隔地の音を集音・伝送するシステムの研究・開発
近年ではドローンが広く活用されているが、ドローンで集音する試みはほとんどない。その理由はドローンで集音した音声にはプロペラ音などノイズが大きく含まれていて、必要な音声の抽出が難しいためである。そこで当研究室では、集音した信号からノイズを除去する方法、集音した音をリアルタイムに地上側に伝送する方法に関して研究・開発を行っている。実験で使用するドローンの部品選定・組立て・設定も全て研究室で行っている。
キーワード
- ドローン
- 組込みシステム
- Linux
教員紹介
鷹合大輔 准教授・博士(工学)
略歴
専門分野
専門:信号処理
学生へのメッセージ
情報関連分野では、何事にも高度な知識と技能の両方が求められるようになってきています。皆さんが将来この分野で情報技術者として活躍していくためには、大学で与えられた課題をこなしていくだけでは不十分です。そこで提案します。皆さんには先ずインターネットを活用するなどして、興味のあるテーマを一つ見つけてください。その上で、そのテーマに対してどのように情報技術を活用すれば解決・改善できるかを試行錯誤してください。もちろん不足している知識・技能があると思いますが、それもその都度自分で学んでいって下さい。そうしているうちに情報技術者として基本的な素養が身につき、テーマが変わったとしてもうまく対応できるようになるでしょう。大学生として過ごす時間は有限ですので、無駄にしないように頑張って下さい。
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鷹合研ではドローンを用いた研究・開発を行ってきました.具体的には,ドローンによる集音・配信に関する研究,ドローンによる放置ゴミの検出システムの開発,ディスプレイを搭載した情報伝達用ドローンなどの開発,などです.また,初期のUNIXシステム(1970年前後)のソースコード解析と,解析のためのツールの開発を行っています.UNIXはバージョン7以降,インターネットをはじめとして現在の情報技術の発展に大きく寄与したオペレーティングシステムですが,初期のシステムについては近年までソースコードが失われていたこともあって内部構造がはっきりしていません.この解析により,どのようにしてUNIX系システムが改良されていったのかを明確にしたいと考えています.ドローンやUNIXに興味がありましたら,遠慮なく話しかけて下さい.
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私はLinuxが好きで25年間使ってきました.Linuxというのはオープンソースで開発されているオペレーティングシステムです(前述のUNIXに似せて作られていて,LinuxはUNIXライクなオペレーティングシステムともよくいわれます).元々PC用に作られましたが,現在では家電,携帯電話,ネットワーク機器,ドローン,サーバ機,スーパーコンピュータ,メインフレームなど,PC以外でも広く使われています.皆さんの中で,既にLinuxをPCにいれて使っている,Linuxをこれから使ってみたい,という人がいましたら是非話しかけて下さい.
担当科目
プロジェクトデザイン入門(実験)(情報工学科) 情報工学基礎演習 プロジェクトデザインⅢ(鷹合大輔研究室) ドローンプログラミング(春期集中講義) オペレーティングシステム 組込みシステム 専門ゼミ(情報工学科) 知能情報メディア研究(鷹合大輔) オペレーティングシステム特論
研究業績
論文
- UNIX第5版におけるプロセススイッチングの可視化
- AutoVCを用いたゼロショットリアルタイム声質変換手法の実装と評価
- ミニドローンを用いたコロナ放電計測システムの開発
- 初期UNIXにおけるプロセス切り替え機構の動的解析
- UNIX第1版におけるタスク切り替え機構の解析
- Derivation of Diagonalized Identical Equations for 3 by 3 Circulant and Quasi-Circulant Matrices and Their Application to Winograd 7-Point FFT
- 深層学習を用いた運動学習システム
- AutoVCを用いたゼロショットリアルタイム声質変換手法の提案
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