メディア情報学部 メディア情報学科

山田真司 研究室

YAMADA Masashi
LABORATORY

音楽と人との関係に、工学・心理学からアプローチして感動を呼ぶマルチメディアコンテンツを科学的に設計

レーシング・ゲームで流れるロック音楽をクラシックや演歌に替えると成績や印象はどう変わるか? 最近のアニメの線には黒でなく赤茶色が使われることが多いがそれはなぜか? 「萌える」キャラクタの顔や声はどのように設計すればよいのか? アニメやゲームなどのコンテンツ設計の方法について、工学・心理学的なアプローチで追求している。

キーワード

  • ゲーム・アニメと人の感情
  • 「萌え」の科学
  • メディア・コンテンツの設計科学
  • エンタテイメント工学

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NEWS & TOPICS

研究紹介

RESEARCH

感動を呼ぶマルチメディア・コンテンツの科学的設計

研究内容

この研究は旧来のユニバーサル・デザインに代表される、みんなが平均的に使いやすいデザインの先にある、個人個人に合わせた感動を喚起するデザインを科学的に提供するものである。音色の印象、音楽の印象、映像の印象、人間の感情などの世界は、いずれも共通した2〜4 次元空間で表現できることが分かっている。これらの応用として、近年、音楽・音響および視覚情報の様々な要因の交互作用がイメージ・印象に及ぼす影響、および人の感情や行動に及ぼす影響についても、実験心理学及び多変量解析の手法で明らかになってきている。また、同じ視聴覚刺激を受けたとき、視聴者の心理特性によって、感情や行動パターンに及ぼす効果がどのように異なるかも調べられている、本研究ではこれらの成果を応用して、環境状況や視聴者の時々刻々の感情的変化に合わせて、求めるイメージ・印象を与え、求める感情や行動を喚起する、音楽・音響、視覚刺激をトータルで設計するための科学的方法を提供する。

音楽演奏に含まれる時間間隔ゆらぎ

モンゴルの歌唱法「ホーミー」の音響心理学的研究

等間隔タッピングの時間的制御

教員紹介

TEACHERS

山田真司  教授・博士(芸術工学)

略歴

1978年
3月
私立淳心学院高等学校 卒業

1982年
3月
大阪芸術大学 芸術学部 音楽学科 音楽工学専攻 卒業

1985年
3月
大阪府立大学 総合科学部 総合科学科 計量科学コース 卒業

1987年
3月
九州芸術工科大学大学院 芸術工学研究科 情報伝達専攻 修士課程 修了

1987年
4月
大阪芸術大学 芸術学部 音楽学科 助手 

1998年
3月
九州芸術工科大学大学院 芸術工学研究科 情報伝達専攻 博士後期課程 修了

2000年
4月
大阪芸術大学 芸術学部 音楽学科 講師 

2003年
4月
大阪芸術大学 芸術学部 教養課程 講師 

2004年
4月
金沢工業大学 助教授 

2008年
4月
金沢工業大学 情報学部 情報系 メディア情報学科 教授 

2012年
4月
金沢工業大学 情報フロンティア学部 情報フロンティア系 メディア情報学科 教授 

2018年
4月
金沢工業大学 情報フロンティア学部 メディア情報学科 教授 

専門分野

専門:メディア情報学、人間工学、音楽音響学、音楽心理学

学生へのメッセージ

もともと音楽心理学、音響心理学を専門に研究していましたが、最近では、ゲームやアニメ、漫才などのコンテンツの分析を数多く行っています。また、これらの成果を基にして、実際のコンテンツ制作にも携わっています。プリキュアの「萌え」、ガンダムのロボットの「燃え」、ポケモンのデザインの「かわいさ」など、一見ふざけたようにも見えるテーマでも、きちんとした科学の目を持って当たれば、国家戦略でもあるCool Japanコンテンツのデザインに寄与する研究として評価されます。皆さんも、是非とも研究対象に対する深い造詣・愛とともに、科学的な方法の深い理解を同時に持てるよう努力してほしいと思います。

担当科目

メディア情報論Ⅰ  プロジェクトデザインⅢ(山田真司研究室)  メディア文化論  メディア応用  作品制作  専門ゼミ(メディア情報学科)  情報デザイン研究(山田真司)  モダリティーデザイン統合特論  

オリジナルコンテンツ

ORIGINAL CONTENTS