メディア情報学部 メディア情報学科

松下裕 研究室

MATSUSHITA Yutaka
LABORATORY

面白い映像コンテンツのシーン構成は? 映像の心理学や測定論の知識を用いてその謎を解明していく

どうすれば面白い映像コンテンツを作成できるか? この疑問に答えるために、映像の心理学を測定論やデータ解析技術を用いて解明し、その知見を映像シーンの構成や映像と音楽の組み合わせに活かす研究を行っている。また、眼球運動データの収集と分析によって、情報や購入商品を簡単に見つけられるWebサイトのデザインについても考えている。

キーワード

  • Webサイト・プロモーションビデオ
  • 視線データ
  • 映像の心理学
  • データ解析
  • 強化学習・AI

ニュース&トピックス

NEWS & TOPICS

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研究紹介

RESEARCH

3 次元動画像の感性評価に対する時系列解析手法

研究内容

近年、都市景観評価において3 次元動画像がしばしば用いられているが、実験結果を現実の景観設計にまでつなげるためには景観列(ビューシーケンス)に対する評価値の変化を的確に把握することが重要である。実際、これにより、各時点の景観構成要素の評価への影響を知ることができる。本研究では、累積的評価値(最初から現時点まで刺激を提示したときに得られる評価値)から各時点での評価値を予測する手法を構築する。このとき、カルマンフィルタを用いることにより、内面的な感覚量を状態変数に、外面的な感覚量を観測変数に取ることにより、評価過程を正確にモデル化する。さらに、視線分析などの生理情報を取り入れることにより、感覚量計測の客観化に対する検討も試みる。

視線データに基づくWebサイトデザインの考案

研究内容

人を惹きつけるWebサイトはどうしたら作れるのか?この疑問に答えるために、視線データを収集し、見やすいページ制作を考えている。様々な予測モデル(e.g., ベイジアンネットワーク)を用いて、情報探索が早い人や遅い人の閲覧パーターンを解明し、ページレイアウトの改善に反映させている。近年、トップページにスライドショーを用いたWebサイトが増えているが、スライドショーの周りに情報のメニュー項目を配置すると、その情報の探索に時間がかかることがある。その原因は視線データの収集と分析によって明らかにすることができる。同様の方法で、メニューバーやページネーションの配置とデザインについても考案している。

時間選好にに対する効用モデル

研究内容

一般に、同じ財や金額であっても、受け取り時期が遅れるとその価値は減少し、早まるとその価値は増加する。本研究は、このような価値割引や向上の仕組みを捉えた上で、人の時間選好を関数で表すことを目的とする。この関数は感性データの時系列解析の予測エンジンになり得る。

教員紹介

TEACHERS

松下裕  教授・博士(工学)

略歴

1977年
3月
石川県立金沢泉丘高等学校 卒業

1983年
3月
東北大学 工学部 建築学科 卒業

1985年
3月
東北大学大学院 工学研究科 建築学専攻 博士課程前期 修了

1985年
4月
清水建設(株) 大崎研究室 原子力グループ 主任研究員 

2002年
4月
清水建設(株) 技術研究所 地震防災グループ リスク管理チーム 主任研究員 

2005年
4月
金沢工業大学 助教授 

2012年
4月
金沢工業大学 情報フロンティア学部 情報フロンティア系 心理情報学科 准教授 

2014年
4月
金沢工業大学 情報フロンティア学部 情報フロンティア系 メディア情報学科 准教授 

2017年
4月
金沢工業大学 情報フロンティア学部 情報フロンティア系 メディア情報学科 教授 

2018年
4月
金沢工業大学 情報フロンティア学部 メディア情報学科 教授 

専門分野

専門:データ解析、感性評価、効用理論、意思決定

学生へのメッセージ

IT技術の急速な発展により、近い将来、知りたいことを伝えればコンピュータは分かり易く教えてくれる専属の家庭教師になってくれるかもしれません。だからと言って、コンピュータが人を支配することはないでしょう。人が知りたいことを決めなければコンピュータは作動できないからです。大学は、知りたいこと、さらに言えば、行いたいことを決める場所です。そのための時間や機会が用意されています。行いたいことを見つけるためには知識の習得(大切です)だけでは不十分で、多くのことに挑戦して豊かな感性を養っておくことが重要です。なぜなら、本当に行いたいことは、現実と離れた遠いところ(理想の追求)だけではなく、案外、自分の近くにあるかも知れないからです。是非、広い視野に立ち、多角的に自分を見つめることにより、将来、自分が本当に行いたいことを見出してください。充実した大学生活になることを期待しています。

担当科目

プログラミング入門  コンピュータシステム  プログラミング基礎(再履修クラス)  プロジェクトデザインⅢ(松下裕研究室)  プログラミングⅠ  多変量データの統計科学の基礎  作品制作  AI理論・実践  専門ゼミ(メディア情報学科)  応用メディア情報学研究(松下 裕)  データ解析法  

オリジナルコンテンツ

ORIGINAL CONTENTS