バイオ・化学部 環境・応用化学科
露本伊佐男 研究室
安全・安心な社会を作るために生活の役に立つ機能性材料を開発する
化学の知識をもとに、柔軟な発想と新しいアイデアで、生活の役に立つ機能性材料を研究開発している。これまでに、プラスチックや木材を燃えなくする難燃剤を開発することに成功した。さらに塗るだけでプラスチックを燃えなくできる液体も開発し、実用化を進めている。また、リチウムイオン電池の新しい電極材料の開発を目指し、新しい物質を合成して、その結晶構造と電気化学的性質の関係を調べている。
キーワード
- 無機材料
- 電池
- 結晶構造
- プラスチック
- モノを燃えなくする化合物
ニュース&トピックス
- 2023.11.18特許技術が幅広く社会実装される。 露本伊佐夫教授が中部地方発明表彰 発明奨励賞を受賞
- 2023.10.26『文藝春秋』2023年11月号の「KITキャンパスレポート」に府和竜之介さんが紹介されました
- 2023.10.10「物語の始まりへ」に山本繁さんが紹介されました
- 2019.02.25「物語の始まりへ」に大西悠さんが紹介されました
教員紹介
露本伊佐男 教授・博士(工学)
略歴
専門分野
専門:無機材料化学、インテリジェント材料学、燃焼学、環境科学、分析化学
学生へのメッセージ
複雑でわかりにくい事柄でも、その背景に隠れている原因やメカニズムを知ると、全ての点が一本の線でつながり、目からうろこが落ちるように急に理解が進むことがあります。化学の学習ではその傾向が特に大きいです。化学的性質を羅列すると、つかみどころのない無味乾燥な暗記事項のように見えますが、その性質を示す理由が必ず存在します。イオン結晶が展性・延性を示さず割れる理由、圧電結晶に圧力を加えると電気が発生する理由、コバルト酸リチウムにリチウムイオンが出入りする理由、これらは結晶構造から明快に説明することができます。
研究で、新しい構造の物質が見つかると、新しい性質が見つかることがあります。既に知られている物質でも詳しく調べると、新しい性質が見つかることがあります。新しく見つかった性質について、なぜその性質を示すのかを結晶構造等から解明していくのが化学研究の醍醐味と言えるでしょう。
担当科目
バイオ・化学大意(応用化学) 化学と安全 工業概論 応用化学専門実験・演習B2 プロジェクトデザインⅢ(露本伊佐男研究室) 無機化学 電気化学 バイオ・化学基礎実験・演習B2(応用化学) 物理学基礎実験 科学技術英語 専門ゼミ(応用化学科) 無機機能化学研究(露本伊佐男) 無機機能化学特論 応用化学統合特論 コーオププログラム コーオププロジェクト
研究業績
論文
- Guanidinium tetraborate anhydrate and its solid-state reaction synthesis
- Radio-photoluminescence properties of Eu-doped SrAl2O4 ceramics and thermally assisted charge transfer process
- Preparation of nanocrystalline LiNbO3 through aqueous solution process using peroxo - Polyniobic acid
- Radiation-induced reduction of Eu3+ doped in SrAl2O4
- Fireproofing wood using borate and vinyl phosphorus compounds and its water resistant treatment using copolymer of dimethyl vinylphosphonate and methyl methacrylate
- Flame-retardant coatings for rigid polyurethane foam based on mixtures of polysaccharides and polyborate
- 粉末X線回折/リートベルト法のExcelによる開発とその教育的活用
- 応用化学統合演習におけるマーデルング定数の数値計算を活用したPBL教育
詳しい研究業績はこちら