工学部 機械工学科
近藤泰光 研究室
材料表面を高品質・高機能にデザインする技術を開発しています
高温環境では表面にできる酸化膜が材料の品質を左右します。例えば、スクラップ中には循環性元素の銅が含まれており材料の製造を難しくしています。あるいは鉄鋼材料は製造時できる酸化膜が不均一だと外観品質に影響します。当研究室では高温で生成する酸化膜をコントロールすることで、銅の無害化や美麗な鋼材表面ができる技術を開発しています。
キーワード
- 高温酸化
- 腐食防食
- 環境負荷低減
教員紹介
近藤泰光 教授・博士(工学)
略歴
1982年
3月
私立東海高等学校 卒業
1986年
3月
京都大学 工学部 原子核工学科 卒業
1988年
3月
京都大学大学院 工学研究科 原子核工学専攻 修士課程 修了
1988年
4月
新日本製鉄㈱
1996年
8月
マンチェスター工科大学 腐食防食センター MSc 修了
2012年
3月
金沢大学大学院 自然科学研究科 システム創成科学専攻 博士後期課程 修了
2012年
10月
新日鉄住金㈱ プロセス研究所 上席主幹研究員
2019年
4月
日本製鉄㈱ プロセス研究所 上席主幹研究員
2020年
4月
金沢工業大学 工学部 機械工学科 教授
学生へのメッセージ
研究の世界へようこそ。私は研究では観察力が大事だと考えています。見慣れた現象でも、動画を撮影して繰り返し見ることで、新たな発見につながったことがあります。研究は小学校の夏休みの自由研究の延長のようだといつも思っています。私たちの身近にはわからないことがたくさんあります。あなたの観察力で新たな発見があるかもしれません。さあ、私たちと一緒に研究を楽しみましょう。
担当科目
機械の原理・演習 材料科学Ⅰ プロジェクトデザインⅡ 材料科学Ⅲ 機械工学専門実験・演習A プロジェクトデザインⅢ(近藤泰光研究室) 材料科学Ⅱ 専門ゼミ(機械工学科) マテリアルデザイン工学研究(近藤泰光) 極限環境材料特論
研究業績
論文
- 鋼の高温酸化時のスケール裏面の圧力測定
- 圧延工程での酸化スケールに関するレビュー
- Coarsening Behavior of Ni(Fe) Particles in the Inner Oxide Layer Formed on Fe-5 mass%Ni Alloy at 1 200°C in N2 Atmosphere
- Phase Transformation of Thermally Grown FeO Formed on High-Purity Fe at Low Oxygen Potential
- Time Change in Scale Microstructure of Fe-5 mass%Ni Alloy at 1200°C
- Influence of Ni and Cu on Oxide-Scale of Steel
- Strain Development in Oxide Scale during Phase Transformation of FeO
- Effect of Mn on Isothermal Transformation of Thermally Grown FeO Scale Formed on Fe–Mn Alloys
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