バイオ・化学部 生命・応用バイオ学科

野村一樹 研究室

NOMURA Kazuki
LABORATORY

新しい食品加工技術の開発を通したフードロスの削減・地域社会の発展に貢献する新しい加工食品をつくる!

2021年に立ち上がった食品の研究室です。高圧技術などの新しい食品加工技術の開発、特産品を活かした新しい加工食品の開発や保存性の向上など地域社会の活性化に資する研究に取り組んでいます。一緒に食品加工の未来を切り開きましょう!
図 高圧食品加工技術の例:ゆで卵は卵黄・卵白共に凝固していますが、高圧加工卵は卵黄のみ固まり、卵白は生のままです。高圧加工卵の卵黄は、切断しても生卵のように崩れません。

キーワード

  • 高圧技術
  • 新規食品加工技術の開発
  • 新しい特産品の開発
  • 保存性の向上
  • 地域社会の活性化

ニュース&トピックス

NEWS & TOPICS

研究紹介

RESEARCH

研究室の研究内容について

研究内容

店先に並ぶ食品の多くは、焼く・煮る・蒸すなど、主に加熱加工で製造されています。加熱は、安価で簡単に食品を加工できますが、色・風味などの変化も同時に引き起こしてしまいます。また、加工食品の品質は、加工条件、保存条件、保存期間などにより劣化することがあります。
本研究室では、加熱加工技術の代替として非加熱加工技術の研究、加工食品の色・香り・物性、保存性などの評価などに取り組んでいます。

図は、加工食品の製造工程から、本研究室の研究内容に関連する項目を示しています。
高圧技術をはじめとした非加熱食品加工技術の開発、伝統的な発酵食品や植物性タンパク質を利用した代替食品に関連する研究、加工食品の加工特性の解析・保存性の向上、自然環境下から製パン用酵母のスクリーニングなどを通して、地域社会の発展に貢献できる研究開発を進めています。

・1,000気圧以上の非常に高い圧力を用いた非加熱的な食品加工技術に関する研究
・地域の特産品の高付加価値化による新しい加工品の開発
・加工食品の保存性評価、保存期間中の品質変化の予測に関する研究
・加工食品の品質や安全性の評価に関する研究

これらの研究に興味を持った学生は、いつでも連絡してください。

2022年度~2023年度 研究室配属学生の研究紹介

研究内容

・石川県新リンゴ品種「秋星」などの青果物を用いた新規高圧加工コンポートの開発
・サツマイモ伝統品種「兼六」の加工特性向上を目指した新奇技術の開発および他品種への応用研究
・イチゴの保存性向上を目指した新規加工品 (生ジャムやコンポートなど) の開発
・石川県の伝統的な干柿「ころ柿」の乾燥特性の解析と新奇乾燥技術の開発
・ジビエ(イノシシ肉)の食味向上を目指した加工技術の開発
・非動物性タンパク質を用いた代替食品 (代替卵加工品) に関する研究
・石川県のハチミツを発酵副材料とた新しい製パン技術の開発
・自然環境下からの有用な製パン酵母のスクリーニング
・ワインやウイスキーの熟成期間短縮を目指した研究
・石川県産青果物の機能性評価

高圧技術などを応用した新しい加工技術の開発・県内外の特産品の高付加価値化などを通して、地域の発展に貢献するために学生さん達と一緒に研究しています。

また、本学科では1-3年生の研究室配属前の学生も、研究室体験プログラムとして、研究活動に参加することができます。

これらの研究に興味がある方は、いつでもご連絡ください。

教員紹介

TEACHERS

野村一樹  講師・博士(農学)

略歴

2006年
3月
新潟県立長岡向陵高等学校 卒業

2010年
3月
新潟薬科大学 応用生命科学部 食品科学科 卒業

2012年
3月
新潟薬科大学大学院 応用生命科学研究科 博士前期課程 修了

2015年
3月
岐阜大学大学院 連合農学研究科 博士課程 修了

2015年
4月
有限会社ピエゾフードテクノ東アジア 研究員 

2015年
5月
新潟薬科大学 応用生命科学部 研究系職員 

2019年
4月
農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 契約職員 

2020年
4月
金沢工業大学 バイオ・化学部 応用バイオ学科 講師 

学生へのメッセージ

皆さんは、お店で購入する食品がどのようにして加工・製造されているかご存じですか?食品の多くは、焼く・煮る・蒸すなどの加熱加工で製造されています。加熱は安価で簡単に食品を加工できますが、食品の色・香り・味などについて様々な変化も同時に引き起こしてしまいます。そして、これらの加工食品の品質は、保存期間・条件などにより劣化することもあります。
本研究室では、加熱加工の良い面を活かしつつ、非加熱加工の『高圧技術』のメリットを活用した新しい食品加工技術の開発、加工食品の色・香り・味などの品質、保存性などの評価に取り組んでいます。『高圧技術』とは、身近な圧力である「大気圧」よりも顕著に大きい1,000気圧以上の圧力で食品を非熱的に加工する技術です。また、加熱加工と比較して、加工工程における消費エネルギーが少なく、環境に優しい加工技術でもあります。これらの研究に興味がある方は、いつでもご連絡ください。

担当科目

プロジェクトデザインⅡ  応用バイオ専門実験・演習B  プロジェクトデザインⅢ(野村一樹研究室)  修学基礎B  プロジェクトデザイン実践(実験)(応用バイオ学科)  アドバンストバイオ工学  専門ゼミ(応用バイオ学科)  

オリジナルコンテンツ

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