バイオ・化学部 生命・応用バイオ学科
小島正己 研究室
データサイエンスをはじめとする最先端科学を学びながら脳研究の基礎と脳疾患創薬およびその診断技術を学ぶ
バイオロジーではデータサイエンスの導入がはじまり、生命体は画像イメージとしてあるいは数値として表現できる時代が訪れた。本研究室ではこのような最先端のサイエンスを身につけながら脳研究を進める。具体的には脳の働きを支える神経細胞の仕組み、神経細胞の健康をささえる神経栄養因子の役割を研究する。脳疾患のための創薬と診断技術の開発を念頭においた最先端のバイオ産業に若い人材を送り出したいと考えている。
キーワード
- 脳科学
- 神経栄養因子
- 神経細胞の細胞生物学
- 情報生物学
- 創薬と診断
研究紹介
“脳科学を通して健康について考えよう”
研究内容
大学ではいろんなことを勉強します。しかしソワソワしたりお腹が空いていると学習がうまく進まないですね。つまり、脳のパフォーマンスを最大限にするには普段の体調や生活習慣もとても大切。同意できると思うんです。ではどのような研究を行っているのでしょうか?
研究その1:脳の健康を保つ蛋白質"神経栄養因子"に注目しています
神経細胞は分裂することなく生き続ける。これまでの研究からこのように考えられています。神経栄養因子はこの役割を担う脳の蛋白質です。神経細胞が生きる、成長する、神経伝達を行う、これらを手伝う蛋白質の研究を行っています。神経細胞に栄養を与えること、この研究を通して脳の健康を考えていきます!
研究その2:いろんな技術を身につけそして自ら創る
私たちが細胞でできていること、これも同意ですよね。そこで顕微鏡で細胞をよく観察する、タンパク質やRNAの量を測定しながら神経栄養因子の効果を評価する。これらのバイオ技術を身につけてさらには新しい技術を創る。この経験を将来に活かしてください。
メッセージその1:研究室は小さな社会
研究には失敗もある。しかしみんなで共有して前進します。うまく研究ができたときはみんなで喜びます。研究室での学びはみなさんの将来に役にたつ大切な空間。そう思っています。
メッセージその2:余暇も楽しむ
学びと楽しみの両立大事です。私はジムでの体力作り、愛猫と遊んで、心と体をリフレッシュしています。そして皆さんと一緒に研究室で学ぶ! ぜひ研究室を楽しみましょう。
教員紹介
小島正己 教授・博士(理学)
略歴
専門分野
専門:タンパク質科学、脳腸相関、精神・神経疾患、腸管、包括脳ネットワーク、統合脳・神経回路機能、遣伝子、一塩基多型、神経栄養因子、神経細胞、受容体、Gene Ontology、構造予測、遺伝子、RNA-seq、脂質、神経科学、細胞・組織、蛋白質、肝臓
担当科目
人体の構造と機能 神経科学 応用バイオ専門実験・演習A プロジェクトデザインⅢ(小島正己研究室) 脳科学 医用工学 専門ゼミ(応用バイオ学科) 脳情報システム研究(小島正己) 細胞生物学特論
研究業績
論文
- Inhibiting proBDNF to mature BDNF conversion leads to ASD-like phenotypes in vivo
- Emerging Insights into the Role of BDNF on Health and Disease in Periphery
- Brain-derived neurotrophic factor knock-out mice develop non-alcoholic steatohepatitis.
- Genistein activates ERK1/2 signaling through BDNF—TrkB in culture primary neurons
- Involvement of Denervated Midbrain-Derived Factors in the Formation of Ectopic Cortico-Mesencephalic Projection after Hemispherectomy.
- Journey of brain-derived neurotrophic factor: from intracellular trafficking to secretion
- Reduction in BDNF from inefficient precursor conversion influences nest building and promotes depressive-like behavior in mice
- BDNF pro-peptide: physiological mechanisms and implications for depression
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