建築学部 建築学科

木虎久隆 研究室

KITORA Hisataka
LABORATORY

カーボンニュートラル社会実験のため、建築・エネルギー・環境の融合を目指す

脱炭素社会実現に向け、建築物では建設時にZEB・ZEH水準の省エネルギー化、また再生可能エネルギー大量導入のためエネルギー柔軟性のある運用が求められている。しかしながら設計時の性能が運用時に発揮されていない例が多い。そのため建築設備、エネルギーシステムの設計時から運用までの各段階で検証を実施し、確実な性能の実現が必要である。本研究室では省エネルギー建築物、スマートな運用等に関する研究を行っている。

キーワード

  • ZEB
  • コミッショニング
  • エネルギーシステム
  • 再生可能エネルギー

ニュース&トピックス

NEWS & TOPICS

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研究紹介

RESEARCH

複数地域冷暖房プラントの熱融通・デマンドレスポンス制御に関する研究

研究内容

建物単体だけでなく地域全体に冷暖房の熱を供給する地域冷暖房は熱源機器を効率的に運用できるため省エネに効果的ですが、配管の長さが長くなり搬送動力が増大するため、配管内の圧力分布まで解析する必要があります。
しかし、既存の商用シミュレーションプログラムにはそこまで解析できる機能はないため、実際の地域冷暖房施設を対象にそこまで解析できる機能を持ったシミュレーションを作成しました。
実際の運転データとシミュレーションを活用し、複数のプラントからなる地域冷暖房施設における熱融通による省エネルギー効果やデマンドレスポンスに対応するための効率的な制御手法を研究しています。

教員紹介

TEACHERS

木虎久隆  教授・博士(工学)

略歴

1984年
3月
私立東大寺学園高等学校 卒業

1988年
3月
大阪大学 工学部 建築工学科 卒業

1988年
4月
関西電力株式会社 建設部 社屋建設課 

2011年
7月
関西電力株式会社 ソリューション本部 調査開発グループ 副部長 

2023年
7月
株式会社かんでんエンジニアリング 出向 

2024年
4月
金沢工業大学 建築学部 建築学科 教授 

専門分野

専門:建築エネルギーシステム、コミッショニング、デマンドレスポンス、蓄熱

学生へのメッセージ

「カーボンニュートラル」って盛んに言われていますがご存じですか?地球温暖化防止のため二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることです。
人は豊かな生活を実現するために、化石燃料などのエネルギー使用に伴う二酸化炭素を排出して環境に負荷を与えています。それを減らすためには、建築物の省エネルギー化、太陽光発電などの再生可能エネルギーの大量導入が必要です。
実務において、省エネルギー建築を建設しても実際の運用においてはその性能が発揮できていない、再生可能エネルギーを大量導入ではその量と時間のずれがあるなどの問題に直面しました。解決のため、建物の建設からスマートな運用までのライフサイクルにおける適正化について研究をしたいと思い、実務者から研究者に転身しました。
「自分の仕事は何か世の中のためになっているか?」という言葉が心に残っており、それを自問しながら、それを感じてもらえるような研究室にしたいと思います。

担当科目

建築環境設計Ⅰ  建築設備学  建築エンジニアリング総合演習B  

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