工学部 電子情報システム工学科
福井勝宏 研究室
FUKUI Masahiro
LABORATORY
信号処理応用 ~音・センサ・AIで社会課題を解決する~

サウンドディープテックをコアコンピタンスとし、社会課題の解決に向けた技術開発を幅広く推進している。企業・大学・自治体と連携し、プロトタイプの制作から現場での実証実験までを一貫して実施。音響信号処理、AI、センサ技術を活用したアプリケーション開発や、組み込みプログラミングによる試作デバイス開発を中核とする。研究成果の社会実装や大学発スタートアップの創出を視野に入れ、積極的に活動している。
キーワード
- 音響信号処理
- マルチモーダル情報処理
- 起業工学
- 鳥獣被害対策
- 乗り物酔い緩和/AI玩具
研究紹介
RESEARCH
鳥獣忌避AIロボット+鳥獣検知・予測システム

研究内容
マイク群と音響AIを活用したカラス忌避およびイノシシ出没検知・獣流予測技術を基盤に、サウンドディープテック(音響信号処理と音響AI)をコアコンピタンスとする「鳥獣害対策の次世代プラットフォーム」の研究開発に取り組んでいます。AI・IoT・クラウド技術を統合し、自治体・農家・畜産事業者と連携することで、見回り負担の最大9割削減を目指しています。
畜産施設・物流拠点・農地では、カラスやイノシシ等による飼料損失、糞害、衛生悪化、感染症リスクが深刻な課題となっています。2025年3月には田村市のハシブトガラスから高病原性鳥インフルエンザが検出され、防疫対策の社会的必要性も顕在化しています。
本研究では、これらの課題解決に向けて、音響技術とAIを融合したプラットフォームを開発・実装します。具体的には、①給電不要の超指向性音波装置とAI行動認識による適応型カラス忌避システム、②マイク群と音響AIによるイノシシ・アライグマの面的出没検知、③出没データをクラウドで集約・分析し2Dマップ上にリアルタイム可視化する管理基盤、④検知結果に基づく追払い・捕獲支援の最適化機構、を統合します。
さらに、ソーラー駆動とLTE-Mにより自立運用を可能とし、商用電源や通信環境が限られる広域施設にも対応します。これにより、現場の負担軽減と防疫強化を両立し、持続可能な鳥獣害対策の実現を図ります。
教員紹介
TEACHERS

福井勝宏 教授・博士(工学)
略歴
専門分野
専門:音響信号処理
学生へのメッセージ
音に関する応用研究を中心に、社会実装を見据えた研究活動を行っています。これまで、R&D(研究開発)の経験を基盤に、最先端技術の実用化やスタートアップでの事業創出に注力してきました。学生のみなさんにも、事業や社会と密接に関わりながら、大学で技術を社会へ実装する力を養ってほしいと願っています。みなさんが将来のフィールドで存分に活躍できるよう、精一杯サポートできればと思います。
担当科目
電気数学Ⅰ 電気数学Ⅱ 電気電子プログラミング 電気電子工学専門実験B 音響・映像システム 電気電子工学専門実験A
研究業績
RESEARCH RESULTS
論文
- イヤホン,ヘッドホンの最新技術 : 新技術がもたらす次世代オーディオ体験—Latest technologies in earphones and headphones : Next-generation audio experiences enabled by new technologies
- A Seat Headrest Loudspeaker System with Personalized Sound Zone Capabilities
- IP電話の通話品質評価法を参考にしたハンズフリー拡声通話におけるPESQ評価の検討
- R-R Interval Estimation for Wearable Electrocardiogram Based on Single Complex Wavelet Filtering and Morphology-Based Peak Selection.
- Subjective Quality Estimation Using PESQ For Hands-Free Terminals.
- Convolutive Residual Echo Power Estimation for Acoustic Echo Reduction
- Sound source separation for plural passenger speech recognition in smart mobility system
- Sound Source Separation for Plural Passenger Speech Recognition in Smart Mobility System.
詳しい研究業績はこちら