大学院建築学専攻博士前期課程2年 和田 祐人さん。
KIT金沢工業大学では、分野を超えた学生や教員が鹿島建設の技術者とともにセメント系3Dプリンターの技術開発に取り組んでおり、製造過程で二酸化炭素の排出量をゼロ以下にする画期的なコンクリートを使ったベンチを製作しました。このプロジェクトに学部時代から参加している和田祐人さん。和田さんは、友禅流しをモチーフにした複雑な形状をもつベンチを構造的視点から検証しています。昨年、この成果を日本建築学会で発表し若手優秀発表賞を受賞。今年3月には金沢市内の公園に設置され、嬉しさもひとしおだったに違いありません。
研究の様子をはじめ、和田さんの建築への思いをご紹介します。
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建築学科4年 中村こころさん(2024年3月卒業)。
KIT金沢工業大学で建築を学び、この春社会人として一歩を踏み出した中村こころさん。お寺や町家など木造建築が持つ温かみに魅かれ、歴史的建築物の建築技法や保存法を専門とする建築学科の山崎研究室を知りKITに進学を決めました。授業のほかに課外プロジェクトやアルバイトでも建築の知識や技術に触れてきた中村さん。念願の研究室で取り組んだ卒業研究テーマは、金沢市内にある寺院の門の歴史的価値の検証でした。
KITで学んだことに自信を持って成長していきたいと話す中村さんをご紹介します。
建築学科4年 大屋咲歩さん。
大学の進路を考えたとき、故郷の林業を守りたいと、和歌山県からKIT金沢工業大学建築学科に進学を決めた大屋咲歩さん。コロナ禍での大学生活スタートでしたが、授業以外にも積極的に建築系プロジェクトに参加。その中で環境や設備への関心を強くしたといいます。垂水研究室で卒業研究として取り組んでいるのは、ZEB(Net Zero Energy Building)と呼ばれる省エネと創エネによりエネルギー消費量を正味(ネット)ゼロにしたビルオフィスを対象とした自然換気システムについてです。
より広い世界での環境保全をと、春からはスーパーゼネコンで社会人として一歩を踏み出す大屋さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 針生智也さん。
10月初旬、石川県輪島市の道の駅「千枚田ポケットパーク」に、アーチ状の構造にベンチを配した屏風型のアート作品が設置されました。これは国民文化祭に合わせたプロジェクトの一環として行われたもので、作品を企画、制作したのは、KIT金沢工業大学大学院で建築学を専攻する学生たちです。『千枚田図屏風』と名付けた作品は、国指定の名勝「白米千枚田」の絶景を屏風の図柄に見立て、見る角度によっても様々な表情や景色を生み出します。設計にも携わった針生智也さん。アート作品の制作はもちろん、作品が多くの人の目に触れ、使ってもらえるという嬉しさを経験し、建築への思いを一層強くしたようです。
学生たちが作り上げたアートを針生さんのインタビューとともにご紹介します。
建築学科4年 橋口海斗さん。
10月、秋の金沢の夜を幻想的に演出する「金澤月見光路」が開催されました。今年はKIT金沢工業大学建築学部と情報フロンティア学部の学生およそ100名が参加、あかりのオブジェやプロジェクションマッピング、あかり制作のワークショップなど街なかが美しく彩られました。建築学科、川﨑研究室で新作オブジェのデザインを担当した橋口海斗さん。観賞だけでなく人の動きが生まれるオブジェを作りたいと取り組んできました。期待した以上に来場者の楽しむ様子を見ることができたと振り返った橋口さん。
学生たちが作り上げた金澤月見光路Part1。橋口さんたちのあかりのオブジェを中心にご紹介します。