大学院バイオ・化学専攻 博士前期課程1年 寺川翼さん。
金沢工業大学と富山の機械メーカーが、水のみを溶媒とした多機能性生体材料の共同開発に成功しました。
これはカニの甲羅などから取れる天然成分のキトサンをナノレベルまで微細化する新しい技術を用いたものです。
再生医療分野で注目されるキトサンですが、これまでは酸などで溶かしており、人体への安全性が心配されていました。今回の画期的な技術開発によって、身体に優しく、皮膚、骨など立体的な生体組織の基板としても大きく期待されます。
応用化学科の大澤教授のもと、この生体材料を活用した細胞の培養に取り組んでいる寺川翼さん。
日々の実験は思い通りの結果がでないことも多いそうですが、皮膚再生などの基板づくりから骨などさまざまな可能性を追求していきたいと話します。
再生医療への希望の実現化に向け意欲を燃やす寺川さんをご紹介します。
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大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 山本 繁さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学 応用化学科に進学した山本 繁さん。もともと電池に興味を持ち、4年次からは、念願の露本研究室でリチウムイオン電池の正極材料をテーマに取り組んでいます。資源的に豊富な元素を用いるため電気自動車(EV)用などに有望視されており、容量の向上や長寿命化実現を目指して日々、研究にあたっています。学部時代は、学友会で献血推進活動や工大祭のサポートなどにも積極的に取り組んでいた山本さん。
将来は次世代のEV普及に貢献したいと話す山本さんをご紹介します。
応用化学科4年 阿部雅美さん。
新潟県出身の阿部雅美さん。高校生の時に、KIT金沢工業大学の学生たちが制作した金沢駅鼓門のプロジェクションマッピングを知り、学生たちが主体的に活動する様子にとても惹かれたと言います。KIT応用化学科に進学後は、学科プロジェクトであるChemTubeに参加。実験用教材動画の制作に取り組みました。現在は、岡田研究室でラジオフォトルミネッセンスと呼ばれる蛍光現象に関する研究に励んでいます。
新たな被ばく線量計の開発につながる成果をだしたいと意欲的な阿部さんをご紹介します。
応用化学科4年 桑野彩音さん(2023年3月卒業)。
この春、KIT金沢工業大学を卒業して、医療機器メーカーで第一歩を踏み出した桑野彩音さん。1年次から染色体解析プロジェクトなど積極的に活動していましたが、大澤・谷田研究室で出会った医工連携プロジェクトが、彼女の研究への意欲を大きく強く高めました。4年次のほぼ毎日の活動場所は、金沢医科大学総合医学研究所。再生医療などに使われる脂肪由来幹細胞の新しい培養方法の開発に取り組みました。研究への貢献が高く評価され、国際的な学術誌に共著者として名前も掲載された桑野さん。
学びの集大成を発表する公開審査会や、日々の実験活動など彼女をあたたかくサポートする金沢医科大学の方々との様子をインタビューとともにご紹介します。
応用化学科4年 中野あいさん。
化学で水環境を良くすることができたらと、環境化学が学べるKIT金沢工業大学に埼玉県から進学を決めた中野あいさん。4年間の学びの集大成として取り組んでいるのは、河川や工業排水などさまざまな水から希少金属を取り出す物質の開発で、環境浄化にも応用可能なテーマです。課外では、1年次から吹奏楽部に所属。昨年末、学生生活最後となる定期演奏会の舞台に立ちました。
中野さんの充実したKIT生活をインタビューと映像でご紹介します。