建築学科4年 佐々木明人さん。
この春、清水建設に就職する佐々木さん。
高校時代、友人がプレゼントしてくれた1冊の本が将来の道を照らしてくれました。ユニークな近代建築を集めたその本をながめながら『自分もこんな建物をつくりたい』と思ったことが、建築の世界を志したきっかけだそうです。
KIT建築学科で学ぶにつれ建築の奥深さを実感した佐々木さんは、1年ごとにスケジュールをたてて、設計、構造と勉強してきました。
そして4年次、学びの集大成として取り組んだのは『屋上緑化について』。人々の快適な建築環境づくりに関する研究です。
常に進化し、可能性を見出せるのが建築という佐々木さん、彼の背中を押してくれた大切な本をはじめ、屋上緑化研究の様子などをインタビューとともにご紹介します。
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大学院建築学専攻博士前期課程2年 西尾依歩紀さん。
2月、KIT金沢工業大学大学院の修士公聴会が開かれ、教授や後輩たちを前に集大成の研究について発表が行われました。建築学専攻2年の西尾依歩紀さんが取り組んだテーマは、「水を受け継ぐ建築」。建築や都市という人工物を自然の循環を構成する要素として捉え直すことで、真に豊かな生活環境や社会の構築につながるのでないかと、水に着目しそれらが担うべき役割や在り方を問いました。高校生の時に金沢の町を訪れたことがきっかけで建築の道を志したという西尾さん。この土地で学べたことは、まもなく始まる新しい世界でも活かされるはずと話します。
西尾さんが金沢への旅で目を奪われた光景やKITの学びの中で作り上げてきた建築への思いなどをご紹介します。
建築学科4年 藤原彩芽さん。
大学では建築について学びたいと、新潟県からKIT金沢工業大学に進学した藤原彩芽さん。中でも木造建築に興味を持ち、4年間の学びの集大成に選んだテーマは「古民家が人間に与える心理的影響について」。生理反応実験や心理検査などから古民家のもつ魅力を探っています。一方大学に入学してからは陸上競技にも挑戦。怪我が転機となって始めた競歩は記録更新を続けるなど、課外活動でも充実した日々となりました。春からは建設業界で社会人としてスタートを切る藤原さん。
研究に陸上競技にと熱心に向き合う姿をご紹介します。
建築学科4年 皆川真里奈さん。
10月、あかりのオブジェやメディアテクノロジーの融合によって秋の夜を幻想的に彩る「金澤月見光路」が今年も開催されました。これは、金沢の中心市街地活性化をめざしてKIT金沢工業大学の学生たちが学科や学年をこえて取り組んでいるものです。建築学科川﨑研究室では、これまでにない作品に挑戦したいと球体や曲面をキーワードにしたオブジェを新たに制作しました。4年皆川真里奈さんは、月をモチーフにしたデザインを提案。障子紙を7層重ねた直径2メートルの作品は、まさに月が地上に降りたようでした。
今年も多くの人を魅了した金澤月見光路を、皆川さんたちのオブジェを中心にご紹介します。
建築学科4年 松田協実さん。
地球温暖化やヒートアイランド現象により気温が上昇し、日本の暑熱環境はより厳しくなっています。7月に熱中症で病院搬送された人は全国で4万3千人を超え、まだまだ身体にこたえる厳しい残暑が続いています。そんな中KIT金沢工業大学4年の松田協実さんが取り組む研究は、まちなかでのクールスポットを創出し、人々のより快適で安全な生活環境の提案をめざすというもの。その社会実装の一歩として大学内や近辺にミストファンやグリーンカーテンなどを設置し、実測や意識調査、改善策を検討していきます。
研究を進め、将来は金沢市などに提案、実用化につながればと話す松田さんをご紹介します。