環境土木工学科4年 徳間祐貴さん。
徳間さんは、新潟県中越地方を襲った2度の大地震を経験。特に、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所もトラブルに見舞われた2007年の中越沖地震は、将来の道をはっきりと決める出来事になりました。
現在、自然災害の防止・軽減に挑む岸井研究室で取り組んでいるテーマは、「金沢市内を流れる浅野川の氾濫について」です。2008年7月末、記録的な雨が石川県内を襲い、浅野川沿いの家屋は、床上・床下浸水の大きな被害を受けました。徳間さんは住民や行政側にアンケート調査を行ってデータ化し、自然災害に対する意識の特性などを分析しています。念願の東京電力に就職する徳間さん。
いつでも電力を安定供給できるような技術の発展に貢献したいと話す徳間さんをご紹介します。
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大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 森田登成さん。
公共構造物など人の役に立つものづくりがしたいとKIT金沢工業大学環境土木工学科に進学した森田登成さん。花岡研究室で学びの集大成として取り組んでいるのは、鉄筋に替わる腐食に強い補強材を使ったコンクリート構造物の開発。注目しているのは、玄武岩が原料のバサルト繊維と熱可塑性樹脂を組み合わせた複合材料(BFRTP)です。熱による曲げ加工が容易なBFRTPの長所を生かし、森田さんは、コンクリートの補強材に向けて用途拡大をめざしさまざまな状況での試験を行っています。KITの学びの中で、構造物の維持、管理に貢献できたらという思いが強くなったという森田さん。
金沢工業大学革新複合材料研究開発センターでの研究の様子も交えながらご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 中島 あおいさん。
KIT金沢工業大学大学院2年の中島あおいさんは、昨年度、2度の学会受賞を手にしました。そのうち地盤工学分野で最大の発表会である「第58回地盤工学研究発表会」では、月に関する研究で優秀発表者賞を受賞しました。自然や環境に興味をもって神奈川県からKIT環境土木工学科に進学した中島さん。学びの中で宇宙に関わる企業への関心がうまれ、研究でも宇宙に関して取り組んでみたいと、テーマ探しやJAXAからのデータ提供交渉など主体的に研究を進めました。周囲のサポートも大きな力となったと話す中島さん。
6年間の学びの集大成として一層熱心に取り組んでいる様子を、中島さんのインタビューとともにご紹介します。
環境土木工学科4年 平沼 晃さん(2024年3月卒業)。
この春、KIT金沢工業大学 環境土木工学科の学びを終え、社会人としてスタートを切っている平沼晃さん。卒業研究として取り組んだテーマは、「iPhoneを用いた構造物の3D計測と補修モデルの作製」。建設業界の担い手不足の一助をめざし、日本の構造物の維持管理やメンテナンスにスマートフォンを活用できないか検証しました。一方、課外では、防災・減災プロジェクトSoRAに参加して、地域の人たちと交流しながら防災や減災への意識を高めていきました。今年2月は、能登半島地震の1.5次避難所でボランティア活動を行った平沼さん。
人々の日常生活を守っていける人材になりたいと話す平沼さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 浦上和也さん(2024年3月修了)。
今春、KIT金沢工業大学大学院を修了し、念願の大手ゼネコンで社会人としてスタートを切った浦上和也さん。大学での学びで自身を変えていきたいと、群馬県からKIT環境土木工学科に進学。土木工学について知識を深めていきました。大学院1年の時には、コーオプ教育プログラムに参加し、3Dプリンティング用コンクリートの材料開発に企業の研究員の一人として従事した浦上さん。企業での4ヶ月間は本当に貴重な経験になったと振り返りました。
KITで成長を実感している浦上さんを学びの集大成の研究とともにご紹介します。