建築学科4年 小出康人さん。
6月、石川県森林公園内に、KITで建築を学ぶ学生たちが制作した自然観察のためのオブジェが完成しました。これは、アートを通して自然を守る「MISIAの森」プロジェクトの一環として行われたもので、バオバブの木をイメージしたという高さ4mのオブジェは、子供たちが自然の中で生き物を観察したり、遊んだりできるようになっています。
設計から制作までを担当したのは、竹内研究室に所属する学生達10名。メンバーの小出さんにとっては、実施設計や制作はまさに初めての経験でした。何度も練り直したデザイン、スケジュール管理の難しさなど大変なことも多かったようですが、みんなの力で1つの作品が形になっていくことがとても嬉しかったといいます。
完成までの彼らの奮闘ぶりを小出さんのインタビューとともにご紹介します。
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建築学科4年 藤原彩芽さん。
大学では建築について学びたいと、新潟県からKIT金沢工業大学に進学した藤原彩芽さん。中でも木造建築に興味を持ち、4年間の学びの集大成に選んだテーマは「古民家が人間に与える心理的影響について」。生理反応実験や心理検査などから古民家のもつ魅力を探っています。一方大学に入学してからは陸上競技にも挑戦。怪我が転機となって始めた競歩は記録更新を続けるなど、課外活動でも充実した日々となりました。春からは建設業界で社会人としてスタートを切る藤原さん。
研究に陸上競技にと熱心に向き合う姿をご紹介します。
建築学科4年 皆川真里奈さん。
10月、あかりのオブジェやメディアテクノロジーの融合によって秋の夜を幻想的に彩る「金澤月見光路」が今年も開催されました。これは、金沢の中心市街地活性化をめざしてKIT金沢工業大学の学生たちが学科や学年をこえて取り組んでいるものです。建築学科川﨑研究室では、これまでにない作品に挑戦したいと球体や曲面をキーワードにしたオブジェを新たに制作しました。4年皆川真里奈さんは、月をモチーフにしたデザインを提案。障子紙を7層重ねた直径2メートルの作品は、まさに月が地上に降りたようでした。
今年も多くの人を魅了した金澤月見光路を、皆川さんたちのオブジェを中心にご紹介します。
建築学科4年 松田協実さん。
地球温暖化やヒートアイランド現象により気温が上昇し、日本の暑熱環境はより厳しくなっています。7月に熱中症で病院搬送された人は全国で4万3千人を超え、まだまだ身体にこたえる厳しい残暑が続いています。そんな中KIT金沢工業大学4年の松田協実さんが取り組む研究は、まちなかでのクールスポットを創出し、人々のより快適で安全な生活環境の提案をめざすというもの。その社会実装の一歩として大学内や近辺にミストファンやグリーンカーテンなどを設置し、実測や意識調査、改善策を検討していきます。
研究を進め、将来は金沢市などに提案、実用化につながればと話す松田さんをご紹介します。
建築学科3年 長谷川航洋さん。
金沢工業大学夢考房建築デザインプロジェクト。建築模型製作やコンペティション活動を通じてデザイン力や表現力、プレゼンテーション能力の習得を目標に活動している課外プロジェクトです。5月に開催されたオープンキャンパスでは、40人余りのメンバーで作り上げた新石川県立図書館の50分の1模型が展示され、大きな注目を集めました。リーダーとして指揮をとった長谷川航洋さん。製作は無謀と言われた中メンバー全員で完成させ、多くの人たちに見てもらえたことにこれ以上の嬉しさはないと話しました。
3Dプリンタやレーザ加工機の活用で、よりリアリティのある作品となった彼らの模型をインタビューとともにご紹介します。