応用バイオ学科3年 山本ゆかりさん。
金沢工業大学尾関研究室が、地酒を使ったシャンプーの商品化に産学連携で成功しました。これは日本酒に含まれるα-EGと呼ばれる保湿成分を活用したもので、吟醸酒の酒かすを使って焼酎を造る際に生成されるかすからα-EGを抽出する手法も実用化にこぎつけました。
この研究に、発酵産業の活性化をめざしたプロジェクト活動を続ける学生たちも大きく貢献、その一人が3年 山本ゆかりさんです。山本さんは、北海道からKITに進学。今回、実験データなど自分たちの研究成果が商品化につながり、研究への意欲が一層掻き立てられたと話します。
日本酒の新たな活用法を探る研究に取り組んでいる山本さんたちをご紹介します。
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応用バイオ学科4年 杉本悠乃さん。
まもなく社会人として第一歩を踏み出す杉本悠乃さん。KIT金沢工業大学では、課外活動に研究にと積極的な学生生活を送った学生です。1年次から学生主体でラジオ番組の企画から制作、放送に携わるWAVEプロジェクトに参加。企業と学生が共同で食をテーマに新しい価値を創造するフードクリエイションプロジェクトでは、ラーメン店オープンに向けて新メニューの開発に取り組みました。そして野村一樹研究室での卒業研究は、新鮮な色合いや風味を損なわないイチゴジャムの長期保存技術の開発についてです。KITの学びで、食への関心を高くしたという杉本さん。
将来は、ヒット商品を生み出す人材にと話す杉本さんをご紹介します。
大学院 バイオ・化学専攻博士前期課程2年 進藤 菖さん。
高校生の時に発酵食品に興味を持ち、岐阜県から金沢工業大学応用バイオ学科に進学を決めた進藤 菖さん。念願の尾関研究室で取り組んだ研究テーマは、甘酒に含まれるレジスタントプロテイン(RP)と呼ばれるタンパク質の一種について。便通改善やコレステロール低減効果が期待できる成分ですが、進藤さんは市販の甘酒の分析から大学院では国産米や外国産米など13種類の原料から甘酒を作製し、原料の違いによりRPの含量などにどんな特徴がみられるかを検討しました。この研究成果が高く評価され、日本醸造協会誌に論文掲載が受理されました。
KITで自身の成長を実感できたと話す進藤さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 山川達也さん。
高校生の時にどぶろくづくりに関わる人と出合い、大学では発酵などについて学んでみたいとKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した山川達也さん。学部1年次から発酵微生物などの研究を進める尾関研究室に通い、発酵産業活性化プロジェクトにも参加して知識や技術を高めていきました。6年間の学びの集大成は、日照りなどによって品質が低下してしまった高温障害米と言われる酒米の救世主となる酵素剤の開発についてです。産学連携での取り組みは、酒造メーカーに明るい光をもたらす研究成果をだしました。
KITで自身の大きな成長を実感しているという山川さんをご紹介します。
応用バイオ学科4年 小野尭明さん。
日本酒の旨味成分で、美肌効果が認められているα-EG。これを高める研究で成果を出し、商品化に大きく貢献した学生がいます。応用バイオ学科4年の小野尭明さんです。長野県の造り酒屋に生まれた小野さん。KIT金沢工業大学の尾関健二教授の研究に強く惹かれ進学しました。尾関研究室で高含有のα-EGについて取り組み、今年の夏、肌も味もうれしい純米酒が誕生しました。
日本酒の良さをより多くの人に広めていきたいと話す小野さんをご紹介します。