応用バイオ学科4年 橋本弓加さん。
生物について学びたいと、KITに進学した橋本弓加さん。2年次からは応用バイオ学科の課外プロジェクトに参加して発酵技術を学ぶなど積極的に活動してきました。
現在、尾関研究室で打ち込んでいるテーマは、日本酒に0.5%程度含まれる旨味成分α-EGについて。肌への塗布や経口摂取により低濃度・短時間で保湿機能があることを研究室が発見した注目の成分です。
昨年、全国に流通する大手銘柄の純米酒に比べ、石川の地酒には、α-EGが多く含まれていることを実証しましたが、その理由解明に向けて日々取り組んでいます。
石川の地酒の新たな価値を生み出す研究にあたり、来春、地元福井県の食品メーカーで社会人としてスタートを切る橋本さんをご紹介します。
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応用バイオ学科4年 宮田実咲さん。
富山県出身の宮田実咲さん。脳科学について学んでみたいとKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学しました。小島研究室に所属し、この春から取り組み始めているのは、脳由来神経栄養因子BDNFに注目した研究。BDNFとは、脳の神経細胞の成長や再生を促す物質として知られているたんぱく質の一種です。小島先生との出会いは本当に運命的だったと話す宮田さん。
大学院進学も決め研究に忙しい日々を送る様子をご紹介します。
応用バイオ学科4年 中濱安加里さん。
KIT金沢工業大学で納豆菌が持っている力に注目した研究に取り組んでいる学生がいます。応用バイオ学科4年の中濱安加里さんです。中濱さんは1年次から、納豆菌で農地の土壌を改良し、野菜の生育にいかそうという「ねばーるプロジェクト」に参加。袴田研究室所属後は、アンチエイジング効果も期待できる納豆菌由来のポリアミンの検出方法などについて取り組んでいます。目に見えない存在の微生物が、環境や食料など大きな課題の解決につながっていくことが研究の楽しさだと話す中濱さん。
大学院進学も決め、さらに深く学んでいきたいという中濱さんをご紹介します。
応用バイオ学科3年 長谷優月さん。
KIT金沢工業大学には、数学や工学、生物に興味を持つ学生が中心となって、実験計画から準備、実施まですべてをおこなう数理考房があります。その中の一つ、染色体解析プロジェクトでリーダーとして活動する長谷優月さん。1年次から参加し、染色体解析のeラーニングソフトを使いながら遺伝子や染色体などの理解を深める実験などに取り組んでいます。また2年次からはその熱心さが認められ、KITの加齢医工学先端技術研究所で、ゲノム編集のリサーチアシスタントとしてエイズ感染抑制のための研究を続けています。失敗の連続だが、その中の小さな発見がとても嬉しいと話す長谷さん。
大きなやりがいをもって研究にあたる様子をご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 杉本恭子さん(2021年3月修了)。
この春から医薬品の原薬メーカーで社会人としてスタートを切っている杉本恭子さん。化粧品や製薬に興味を持ち、KIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学しました。天然物創薬プロジェクトの活動を通じて微生物の扱い方や培養について実践的に学んだ杉本さん。小田研究室所属後は、医薬品や化粧品の原料など有用な物質を生み出すカビの胞子に着目。安価で大量生産可能なプロセスの開発などに取り組みました。研究成果は積極的に学会で発表、高い評価を得てきました。学び続けたKITでの6年間。
熱心に研究に向き合う様子とともにご紹介します。