建築学科4年 石黒万葉さん。
夏の夜、金沢市内のお寺で、和紙とLED電球を使った「かなざわ風鈴」を作る催しが開かれました。かなざわ風鈴は、音も風景としてとらえるサウンドスケープの研究をおこなっているKIT建築学科の土田研究室が5年前に開発したものです。今回の中心メンバーの一人、石黒万葉さん、参加者たちに作り方を教えるだけではなく、風鈴の音や灯りがつくりだす空間や心の動きを感じる貴重な経験になったと振り返ります。
大好きな家族と同じ建築の世界に進みたいとKITに進学。卒業後は地元富山県に貢献したいと話す石黒さんを、金沢発の夏の風物詩とともにご紹介します。
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建築学科4年 大屋咲歩さん。
大学の進路を考えたとき、故郷の林業を守りたいと、和歌山県からKIT金沢工業大学建築学科に進学を決めた大屋咲歩さん。コロナ禍での大学生活スタートでしたが、授業以外にも積極的に建築系プロジェクトに参加。その中で環境や設備への関心を強くしたといいます。垂水研究室で卒業研究として取り組んでいるのは、ZEB(Net Zero Energy Building)と呼ばれる省エネと創エネによりエネルギー消費量を正味(ネット)ゼロにしたビルオフィスを対象とした自然換気システムについてです。
より広い世界での環境保全をと、春からはスーパーゼネコンで社会人として一歩を踏み出す大屋さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 針生智也さん。
10月初旬、石川県輪島市の道の駅「千枚田ポケットパーク」に、アーチ状の構造にベンチを配した屏風型のアート作品が設置されました。これは国民文化祭に合わせたプロジェクトの一環として行われたもので、作品を企画、制作したのは、KIT金沢工業大学大学院で建築学を専攻する学生たちです。『千枚田図屏風』と名付けた作品は、国指定の名勝「白米千枚田」の絶景を屏風の図柄に見立て、見る角度によっても様々な表情や景色を生み出します。設計にも携わった針生智也さん。アート作品の制作はもちろん、作品が多くの人の目に触れ、使ってもらえるという嬉しさを経験し、建築への思いを一層強くしたようです。
学生たちが作り上げたアートを針生さんのインタビューとともにご紹介します。
建築学科4年 橋口海斗さん。
10月、秋の金沢の夜を幻想的に演出する「金澤月見光路」が開催されました。今年はKIT金沢工業大学建築学部と情報フロンティア学部の学生およそ100名が参加、あかりのオブジェやプロジェクションマッピング、あかり制作のワークショップなど街なかが美しく彩られました。建築学科、川﨑研究室で新作オブジェのデザインを担当した橋口海斗さん。観賞だけでなく人の動きが生まれるオブジェを作りたいと取り組んできました。期待した以上に来場者の楽しむ様子を見ることができたと振り返った橋口さん。
学生たちが作り上げた金澤月見光路Part1。橋口さんたちのあかりのオブジェを中心にご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 新村苑華さん。
高校で学んだ理系の知識を身近な生活の中で活かせる学びがしたいと、KIT金沢工業大学建築学科に進学を決めた新村苑華さん。新村さんが6年間の学びの集大成として取り組んでいる研究テーマは、建物におけるZEB(Zero Energy Building)化の実現をめざした空調システムについてです。地下水を利用した金沢市内のZEBオフィスを研究対象に、竣工から2年以上にわたり取得したデータをもとに、屋内の温熱環境状況や執務者への温冷感アンケート調査を行ってシステムの有効性などを検証しています。研究の成果は積極的に学会で発表、大きな評価を得ています。
将来は、カーボンニュートラルの時代に人々の生活をより豊かにする建築に関わっていきたいと話す新村さんをご紹介します。