ロボティクス学科4年 有元良輔さん。
金沢工業大学には、学生たちが学科や専門分野の枠をこえてチームを組み、社会性のあるテーマに取り組むクラスター研究室があります。その活動の一つで、誰でも楽しめる「チェアスキー」の開発をめざしているのが、ロボティクス学科4年の有元良輔さんです。兵庫県出身の有元さんは、1年次から夢考房フォーミュラカープロジェクトに参加し仲間と作りあげた車で大会に出場してきましたが、クラスター研究室での活動は、夢考房とはまた違った刺激を受け貴重な経験と話します。春からはスズキで第一歩を踏み出す有元さん。
KITの新たな取り組みで初心者用チェアスキー開発に挑む様子を、完成した試作機とともにご紹介します。
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ロボティクス学科4年 湯田晴也さん。
経済産業省などが主催し、世界中から集まったチームがロボットの技術やアイデアを競う「ワールドロボットサミット(WRS)」が東京ビッグサイトで開催されました。この競技会にKITロボティクス学科 出村研究室の学生たちが出場しました。湯田晴也さんをリーダーに人工知能を搭載したロボットを開発して挑んだのは、商品の陳列、接客、清掃などコンビニエンスストアでの業務をロボットが人に代わって支援するというものです。湯田さんは長野県から進学後、夢考房人工衛星開発プロジェクトに熱中。研究室では、ロボカップ世界大会などさまざまな大会に出場して技術を高めてきました。
人間とロボットが共生、協働する世界の実現をめざしたロボットづくりに励んでいる湯田さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小山修史さん。
ものづくりがしたくて岐阜県からKITに進学を決めた小山修史さん。入学後、活動風景に魅せられて夢考房ロボットプロジェクトに参加。そしてその夏、先輩たちはABUロボコンで優勝。世界一の瞬間を間近で見た感動は、小山さんの人生観を大きく変えたと振り返ります。仲間とともにロボット製作に打ち込んだ小山さんがもっと学んでみたいと関心を強くしたのが、制御工学について。現在、鈴木研究室で手術支援ロボットの遠隔制御に関するテーマに取り組んでいます。
KITで大好きなものづくりに熱中し、研究でも意欲的な日々を送る様子をご紹介します。
ロボティクス学科3年 石塚朱音さん。
NHK学生ロボコンで、優勝3回、準優勝4回の実績をもつ金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクト。今年も書類、ビデオ審査を通過し19回目の出場を果たしました。3名の大会チームメンバーの一人に選ばれたのは、石塚朱音さん。女子学生がチームメンバーとして出場したのは、KITロボットプロジェクト史上初めてのことでした。毎年ルールが変わるNHKロボコン。大会に向けたプロジェクト内でのプレゼンで彼女の設計案が採用され、チームメンバーに抜擢されたのです。大きなプレッシャーと喜びを感じながら、仲間とともに本番にむけて活動を続けていた石塚さん。しかし初めての大舞台に笑顔はありませんでした・・・。
この悔しい経験を伝えることこそ自分の役割と、後輩たちに次を託す石塚さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 園田和樹さん。
自律移動型ロボットによる競技会「ロボカップジャパンオープン」で、KIT夢考房ロボカッププロジェクトが、ヒューマノイドリーグで優勝しました。これは、2050年までにサッカーのワールドチャンピオンチームに勝てるロボット開発を目標に行われているものです。チームリーダーは、3年園田和樹さん。昨年、新しい夢考房がオープンし、大会と同じ広さを持つ専用コートでロボット開発に取り組んできました。仲間と試行錯誤しながらのものづくりは、夢考房活動で得られるとても貴重な経験だと話します。
さらに進化したロボットをめざし開発の手を止める事のない園田さんたちを彼らのロボットが魅せるシュートシーンとともにご紹介します。