大学院機械工学専攻博士前期課程2年 鈴木健一さん。
群馬県からKIT機械工学科に進学した鈴木健一さん。学生生活の集大成となる卒業研究では、苦手な分野に敢えて取り組むことで自身の成長につなげたいと、切削加工を専門にする加藤秀治研究室を選びました。取り組んだのは難削材とされる鉛フリー真鍮の加工技術に関する研究です。真鍮は機械器具・日用品・工芸品などに広く使われていますが、削りやすくするために鉛を添加していることが課題となっていました。毒性のある鉛を含まない真鍮にいかに効率良く穴をあけることができるのか、9月の学会発表に向けて忙しい日々を送る鈴木さん。
将来はグローバルなプロジェクトに関わり、いろいろな製品を世の中に送り出したいと話す鈴木さんをご紹介します。
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大学院機械工学専攻博士前期課程2年 木村菜摘さん。
香川県からKIT金沢工業大学に進学した木村菜摘さん。6年間の学びの集大成として取り組んでいるのは、バイオミメティクス(生物模倣)の研究です。木村さんが対象としている生物は、狭いところを器用に泳ぐ習性をもつクマノミの一種。胸びれや尾びれのまわりの流れを数値流体力学で解析し、水中ドローンなどへの応用を探っています。観察実験用の水槽は、設計から製作までを自作、研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
社会人になっても探求心を持ち続けていきたいと話す木村さんをご紹介します。
機械工学科3年 名畑晴琉さん。
この秋開催された全日本学生フォーミュラ大会で、KIT金沢工業大学夢考房フォーミュラカープロジェクトは、目標としていた約20㎞の周回路を走行する動的審査エンデュランスを8年ぶりに完走しました。チームの努力が報われたと感慨もひとしおだったのは、テクニカルディレクターを務めた名畑晴琉さん。モータスポーツが好きでプロジェクトに参加しましたが、コロナ禍の影響もありメンバーも離れていくなど思うような活動ができない日々が続きました。走れる車づくりの前にチームの立て直しからスタートしたと振り返る名畑さん。
大先輩たちの大きなサポートも受け、1つの壁を乗り越えた夢考房チームの走りを名畑さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 山下耕希さん。
栃木県で開催された第42回Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会。コロナ禍を挟んで2期連続2位のKIT金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトの目標は、今年こそリッター2000Km達成と優勝。プロジェクトを率い、電装班リーダーも担当した3年山下耕希さんは、この一年、安定性の高い車輛をめざし改良を進めてきました。しかし大会初日、台風の影響で練習走行は中止に。追い打ちをかけるようにクラッチに不具合が発覚してチームは絶体絶命の状況に陥りました・・・。しかし大きなサポートがチームの走りを後押し、夢考房チームを表彰台へと導きました。
来年に向けていい課題が見つかったと話す山下さんのインタビューで、夢考房チームの大会を振り返ります。
機械工学科3年 良知聖淳さん。
学生たちが1年をかけて小型フォーミュラスタイルの車両を設計製作し、走行性能からデザイン性、コスト審査などものづくりの総合力を競う「学生フォーミュラ日本大会」。KIT金沢工業大学夢考房フォーミュラカープロジェクトは、コロナ禍も重なり実に4年ぶりに出場しました。目標は2015年以来遠ざかっていたコースおよそ20㎞を走行し、全体性能や耐久性を競うエンデュランスの完走。メンバー全員がほぼゼロからのものづくり。知識も技術も乏しく、不安一杯の彼らを支えてくれたのがプロジェクトのOBたちだったと大会リーダーの良知聖淳さんは話します。一つの目標を達成し、来年は更なる飛躍をと思いを強くしたに違いありません。
大会での夢考房チームを良知さんのインタビューとともにお伝えします。