大学院建築学専攻博士前期課程2年 松島佑宜さん。
2月、金沢工業大学の大学院生たちが6年間の学びの集大成を発表する修士公聴会が開かれました。長野県出身、建築学を専攻する松島佑宜さんが取り組んだ研究テーマは、「他者と共に空間を綴ること」。他者を介在させることにより従来とは全く異なった建築が生み出されるのではないかという仮説をもとにした斬新な設計手法の提案です。長野県から進学した松島さん。友人たちからも大いに刺激を受け、授業の課題をはじめコンペ出品など積極的に建築の学びに向き合ってきました。春からは組織設計事務所で第一歩を踏み出します。
修士公聴会での様子をはじめ、松島さんのKIT生活をインタビューとともに振り返ります。
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大学院建築学専攻博士前期課程2年 宮下幸大さん。
KIT金沢工業大学大学院で建築学を専攻している宮下幸大さん。高校生の時に見た京都駅の心地よい空間に感動し、建築を学んでみたいとKITに進学しました。1年次から参加した課外活動プロジェクトで、人に喜びを与える建築のおもしろさを実感。人と用水の新たな関わり方を提案した卒業研究作品は、コンペで高い評価を得ました。今年3月には、金沢市内のギャラリーで個展を開催。
現在も複数のコンペに挑戦中と、活動の手をとめることがない宮下さんをご紹介します。
建築デザイン学科4年 渡会葵さん。
防災・減災プロジェクトSoRA。KIT金沢工業大学の学生たちが地域の人たちとともに防災意識を高めようと活動しているプロジェクトです。静岡県出身の渡会葵さんは、1年次からこのプロジェクトに参加し、地域や行政に積極的に働きかけ、防災訓練や防災教室などさまざま企画を通して交流を図ってきました。そんな渡会さんの学びの集大成は、木造住宅の柱と梁などの接合部に使われる接合金物の開発の実態調査についての研究です。
安全・安心な日常に向け、研究やプロジェクトに熱心に取り組んだ渡会さんをご紹介します。
建築デザイン学科4年 村西理子さん。
軽トラックの荷台に、木製の家をのせた「モバイルハウス」をKIT金沢工業大学で建築を学ぶ学生たちが設計、製作しました。これは、白山麓地域の住民と協力して取り組む観光事業の一環で、車中泊を活用した観光などへの利用に期待されるものです。リーダーを務めたのは、宮下研究室の村西理子さん。建築をどうしても学びたいとKITに進学。今回、実寸大の空間の設計、施工は初めての経験となり、難しさとともに建築のおもしろさを実感したと話します。アフターコロナ時代の新たな旅のスタイルを提案。
学生たちが製作したユニークな“動くホテル”を村西さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 岡本昇磨さん。
今春、地元京都の組織設計事務所で社会人として第一歩を踏み出す、岡本昇磨さん。建築について学びたいと、学外での活発な活動にも惹かれKIT金沢工業大学に進学を決めました。学部1年次から金沢の中心部を幻想的なあかりのオブジェで演出する金澤月見光路プロジェクトなどに積極的に参加。それらの活動から発展させた研究成果を学会やコンペで発表し、高い評価を得てきました。KITで学んできたことをいかして生まれ育った地域の建築を考えていきたいと抱負を話す岡本さん。
学びの集大成となった修士公聴会の模様を交えながら、建築に向き合った様子をご紹介します。