航空システム工学科2年 小玉隆之介さん。
昨年12月の「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」で、KIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトは、一般部門で5位入賞、加えて「ベストクラフト賞」を受賞しました。これは、機体の骨格を構成するバルサ材のかわりに、植物由来の先端素材であるセルロースナノファイバーをKIT革新複合材料研究開発センター(ICC)のサポートを得ながら、初めて複合材として使用。墜落時でも破損しにくい機体製作が評価されました。設計・開発を担当したのは2年小玉隆之介さんです。この次世代材料に早くから注目し、1年かけて製作に取り組んできました。今回の受賞は、次のステップに向けた良いスタートダッシュになったと話します。
航空工学についてさらに学びを進めていく小玉さんの「物語の始まりへ」プロローグです。
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大学院機械工学専攻博士前期課程2年 棟長光太朗さん。
子どもの頃から興味を持っていた宇宙について学べたらと、KIT金沢工業大学航空システム工学科に進学を決めた棟長光太朗さん。念願の森合研究室で学生生活の集大成として取り組んでいる研究は、ロケットエンジンのノズルの高性能化について。棟長さんが注目しているのは、高度に関係なく高性能を発揮できるエアロスパイクノズルです。研究の成果は国内外の学会で積極的に発表している棟長さん。
次世代のロケット工学として注目されている研究に取り組む様子をインタビューと映像でご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 奥野真希さん。
子どもの頃から乗り物が好きで、その構造にも強く惹かれていたという奥野真希さん。航空機について学べば、乗り物全般の理解がより深まるのではないかと、群馬県からKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学を決めました。学部4年次から所属する吉田啓史郎研究室で取り組んでいたのは、CFRP 炭素繊維強化プラスチックについて。中でも繊維束が交互に織り込まれた織物複合材料をテーマに実験や解析を繰り返しました。4月からは、念願の輸送用機器メーカーで第一歩を踏み出します。
将来は海外でも活躍できたらと話す奥野さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 阿部薫平さん。
学部4年間は、さまざまな学びの基礎を固める時間、大学院では、得た知識や技術をいかしていく期間と振り返る大学院2年の阿部薫平さん。宮城県からKIT航空システム工学科に進学後、夢考房人力飛行機プロジェクトで活動する一方、アジアの学生とチームでイノベーション創出に取り組むラーニングエクスプレスなどさまざまなプログラムにチャレンジしていきました。そして超音速旅客機開発に役立つ流体解析についての研究に取り組み、大学院進学後は国内外の学会でその成果を積極的に発表してきました。春、航空機関係のビジネス拡大をめざして、ものづくりにおけるシミュレーション技術とコミュニケーション力をいかした技術コンサルタントとして第一歩を踏み出す阿部さん。
KITでの挑戦の連続をご紹介します。
航空システム工学科3年 橋本雄介さん。
今秋、全日本学生室内飛行ロボットコンテストが開催され、KIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトが自動操縦部門で4年ぶりの優勝を果たしました。大会WEBサイトでは「最も自動離着陸達成に近い優勝候補」と紹介された夢考房チーム。東京大学や東京農工大学チームを抑えての優勝でしたが、大会会場でのテストフライトではノーコントロールに陥るなど不安を抱えながらの本番でした。それでも大会リーダー橋本雄介さんをはじめチーム一丸となって危機を回避。予選、決勝での見事な飛行で観客を魅了しました。
問題が起きても自分たちで解決できたことが大きな喜びと話す橋本さんのインタビューで今年の機体「RI270」で掴んだ嬉しい結果をご紹介します。