応用化学科4年 桑野彩音さん(2023年3月卒業)。
この春、KIT金沢工業大学を卒業して、医療機器メーカーで第一歩を踏み出した桑野彩音さん。1年次から染色体解析プロジェクトなど積極的に活動していましたが、大澤・谷田研究室で出会った医工連携プロジェクトが、彼女の研究への意欲を大きく強く高めました。4年次のほぼ毎日の活動場所は、金沢医科大学総合医学研究所。再生医療などに使われる脂肪由来幹細胞の新しい培養方法の開発に取り組みました。研究への貢献が高く評価され、国際的な学術誌に共著者として名前も掲載された桑野さん。
学びの集大成を発表する公開審査会や、日々の実験活動など彼女をあたたかくサポートする金沢医科大学の方々との様子をインタビューとともにご紹介します。
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大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 和田 佳純さん。
大学選びは、小学生のころから興味があった化粧品に関する研究ができるところと、KIT金沢工業大学に進学を決めた和田佳純さん。念願の応用化学科 大澤・谷田研究室に所属して取り組んでいるのは、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる独自成分、パラミロンについて。免疫力向上や体内の有害毒物を排出させるデトックス効果など、肌に嬉しい作用が期待できるパラミロンのナノファイバー化やオイルゲル化剤の開発で、化粧品にとどまらず広い分野への用途拡大を視野にいれた研究を続けています。
チャレンジできる研究環境が大きな発見につながった和田さんを、ご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 竹林 文夫さん。
これまで国内外の学会で多くの発表を行い、優秀ポスター賞など5回もの賞を受けている学生です。取り組んでいる研究は、放射線の検出に使用する新しい蛍光体材料の開発。放射線照射によって蛍光特性が材料中にみられるラジオフォトルミネッセンス(RPL)現象をもつ物質を追い求めています。材料が光る様子に魅かれたのが、この研究テーマに没頭するきっかけとなった竹林さん。新規材料の開発という地道な作業の積み重ねで思い通りにならないことも多い中、ほぼ2ヶ月に1回の学会発表は、研究を進める上で良いモチベーションになったと言います。
将来も人の役に立つ材料の開発で社会に貢献できたらと話す竹林さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 山村 凜さん。
産業に不可欠な金属資源の自給化をめざした研究に取り組んでいる学生がいます。KIT金沢工業大学大学院2年の山村凜さんです。ターゲットは、脱炭素社会実現の切り札となるリチウム。これをより簡単に効率よく選択的に得るための特殊な分子の開発を続けています。化粧品開発に興味をもち、化学系を学びたいとKIT応用化学科に進学。学びの中で有機合成や分析化学への関心が強くなっていきました。昨年、研究成果を発表した学会でも高い評価を得た山村さん。
将来は品質管理職について、新しい分析方法を開発したいと話す山村さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 山本 繁さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学 応用化学科に進学した山本 繁さん。もともと電池に興味を持ち、4年次からは、念願の露本研究室でリチウムイオン電池の正極材料をテーマに取り組んでいます。資源的に豊富な元素を用いるため電気自動車(EV)用などに有望視されており、容量の向上や長寿命化実現を目指して日々、研究にあたっています。学部時代は、学友会で献血推進活動や工大祭のサポートなどにも積極的に取り組んでいた山本さん。
将来は次世代のEV普及に貢献したいと話す山本さんをご紹介します。