メディア情報学部 メディア情報学科
鎌田洋 研究室
映像メディアとAIを活用した興味がわく学習システム
VR/ARやCGなどの映像メディアとディープラーニングなどのAI(人工知能)の技術を活用することにより、興味がわき、分かりやすい学習システムを研究している。色彩/画像処理、プログラミング、運動など幅広く学習対象にしている。人は目から多くの情報を得て、判断して、行動している。これをコンピュータにもできるようにすることで解決しようとしている。
キーワード
- 映像メディア
- AI
- VR・AR
- CG
- 学習システム
ニュース&トピックス
- 2023.05.09「物語の始まりへ」に一橋佳生さんが紹介されました
- 2023.02.21一橋さんが電子情報通信学会より「学生優秀論文発表賞」を受賞
- 2021.03.12大学院生の佐々木駿さんとメディア情報学科の安居佑さんが電子情報通信学会の「学生優秀論文発表賞」を受賞
- 2018.06.11「物語の始まりへ」に山口貴大さんが紹介されました
- 2018.05.09「物語の始まりへ」に吉川桂太郎さんが紹介されました
研究紹介
色彩学習システム
研究内容
色彩をコンピュータで効率よく学習できるシステムを研究している。3次元の色空間において、色相(色合い)、彩度(鮮やかさ)、明度(明るさ)の様々な条件を指定して、色を表示できる。このことにより、色の間の関係を把握することができるので、体験的に色について学習できる。
錯視シミュレーションシステム
研究内容
錯視現象を様々な条件をコンピュータで指定して体験することで学べるシステムを開発した。錯視シミュレーションシステムは、色や動きなどのパラメータを自由に変更して錯視現象をシミュレーションするシステムである。幾何学的錯視、明暗の錯視、色彩の錯視、形の錯視、運動錯視の5つのカテゴリから15種類の錯視現象をシミュレーションすることができる。エビングハウス錯視のシミュレーション画面例を図に示す。大きさが一定の黄色の球の周りの、白い球の大きさ、数、位置について左右で違えて2通り表示した例である。エビングハウス錯視とは、大きな球に囲まれた球は小さく、小さな球に囲まれた球は大きく見える錯視である。図では黄色の球について実際は同じ大きさであるが、左の球が右の球よりも大きく見える。
ビジュアルプログラミング学習システム
研究内容
プログラムで作成したCGや画像を正解と自動比較することで、プログラミングを学習するシステムを研究している。プログラミングの結果と正解との相違を目で見て体験することで、プログラミングを視覚的によく分かり身につけることができる学習システムである。
双方向コミュニケーションシステム
研究内容
多数の人々があげた色カードをカメラでとらえて自動集計するシステムを実現している。すでに、授業で多人数の学生と教員のコミュニケーションに活用している。上映作品のストーリを観客が色カードをあげることで選択して楽しむシステムにも応用している。
運動促進システム
研究内容
運動不足の解消のために、運動促進システムを研究している。ユーザの身体パフォーマンスに対してポジティブなフィードバックをするシステムである。ユーザの動きをカメラで捉えて、ユーザがプラスの刺激を受けるイメージに変換して呈示するシステムである。運動しながら学ぶエデュテイメント応用を中心に研究している。
教員紹介
鎌田洋 教授・博士(工学)
略歴
専門分野
専門:映像メディア技術、教育システム
学生へのメッセージ
「映像メディアとAIを活用した興味がわく学習システム」を研究しています。人は学習を通じて成長するため、人が興味を感じて意欲的に学習に取り組むシステムを実現したいと考えました。具体的には、VR/ARやCGなどの映像メディアとディープラーニングなどのAI(人工知能)の技術を活用することにより、興味がわき、分かりやすい学習システムを研究しています。色彩/画像処理、プログラミング、運動など幅広く学習対象にしています。人は目から多くの情報を得て判断していますが、これをコンピュータにもできるようにすることでシステムを実現しようとしています。研究室で学生さんが研究に取り組むことを支援しながら、学生さん自身が日々成長する姿を目にすることも楽しみにしています。趣味は、読書、芸術鑑賞、スポーツです。好きな作曲家はショパン、モーツァルト、ベートーベンです。スポーツはテニスやウォーキングをしています。
担当科目
画像情報処理 進路セミナーⅠ プロジェクトデザインⅢ(鎌田洋研究室) メディア数理 作品制作 専門ゼミ(メディア情報学科) 進路セミナーⅡ 応用メディア情報学研究(鎌田 洋) CG特論