工学部 先進機械システム工学科
林晃生 研究室
環境・省エネを考えた、これからの生産活動を担うスマートグリーン生産システムの開発
工場で様々な製品を加工する工作機械は、多品種少量生産に対応し、精度とスピードの両立が重要視されている。一方で、地球環境の観点から生産現場における省エネ活動が課題となっていることから、生産設備の中核を担う工作機械にも省エネ化が強く求められるようになった。本研究室では、高速・高精度かつ省エネな加工を行うためのシステムの開発や、新たな3Dプリンタの利用・開発を目指す。
キーワード
- 生産工学・機械加工・工作機械
- 省エネを考慮したCAD・CAMの開発
- 生産活動のIoT化
- 3Dプリンタの活用・開発
- 楽器演奏装置の開発・加工CAMの検討
ニュース&トピックス
- 2023.12.19森本・林研究室の大学院生、河村さん、瀬川さん、田和さんがボストンで開催されたアメリカ精密工学会で発表
- 2023.09.26「物語の始まりへ」に野崎拓海さんが紹介されました
研究紹介
省エネを考慮した工具経路生成システムの提案
研究内容
工作機械の省エネ化が求められる中、多くの研究者らがその消費エネルギーを測定し明らかにするとともに、駆動モータやクーラントなどの周辺機器の高能率化によって省エネ化は進められている。一方、NC(数値制御)工作機械により加工するためのCAD/CAMシステムにより生成される工具経路は、加工対象および機械構造の複雑化から工具干渉の回避については研究が行われてきたものの、加工および機械の運動に要するエネルギーについては考えられてこなかった。しかしながら、工作機械運転時の消費電力は、工作機械の構造や、各軸の運動方向や速度などによって異なり、同一製品を加工する際においても、工具経路の違いは消費エネルギーに大きく影響することになる。
本研究では、工作機械の各軸の運動に要する消費電力を基に、製品加工に要するエネルギーを削減しつつ、高精度な加工を実現するための工具経路生成システムの提案を目指す。
教員紹介
林晃生 准教授・博士(工学)
略歴
専門分野
専門:工作機械、生産システム
担当科目
工業力学Ⅰ 3Dモデリング 3Dシミュレーション プロジェクトデザインⅢ(林晃生研究室) 3D解析・設計(再履修クラス) 工業力学Ⅱ 制御工学 機械設計統合演習 機械工学専門実験・演習B 専門ゼミ(機械工学科) 生産システム工学研究(林 晃生) 工作機械の知能化技術特論
研究業績
論文
- 回転軌跡可変主軸の研究 ―試作主軸を用いた無負荷時の基本性能評価―
- パラレルリンク機構型工作機械の外力推定手法の検討
- 非軸対称3次元曲面の4軸同期旋削加工に関する研究
- Study on Process Design Based on Language Analysis and Image Discrimination Using CNN Deep Learning
- Development of a machine tool simulator based on VR
- Study on Method for Avoiding Chatter Vibration by Changing Machine Tool Rigidity
- Posture Evaluation Based on Forward Kinematics and Inverse Kinematics of Parallel Link Type Machine Tool
- Devising kinematics model for parallel link mechanism type machine tool
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