大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 伊藤 渉さん。
将来の職業を幹部自衛官と定め、意識を高く持って毎日を送る学生がいます。KIT金沢工業大学大学院1年の伊藤 渉さんです。伊藤さんは学部1年次に予備自衛官に合格、さらに4年次には自衛隊奨学生試験に挑み、見事合格を手にしました。一方、所属する横谷研究室では、無線伝送品質のIoT通信への影響分析について取り組み、その成果を3月に開かれた電子情報通信学会で発表、高い評価を得ています。
自身の描く姿に向かって努力を怠らない伊藤さんの姿をご紹介します。
建築学科4年 小川拓海さん。
建築について学びたいと、栃木県からKIT建築学科に進学を決めた小川拓海さん。入学後からインテリアデザインサークルに参加、家具づくりや部屋の内装などについて知識を重ねていきました。学びの中で環境心理に関心を持ち、土田研究室に所属。集大成として取り組んだのは、カウンセラーと相談者との適切な距離と角度に注目したカウンセリングルームの環境要件に関する研究です。
相談者の立場に立った空間設計基準の確立をめざした研究の様子をはじめ、金沢の街なかに活気を取り戻そうとKITの学生たちが行っている月見光路、かなざわ風鈴など学内外の活動にも積極的に参加してきた小川さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 有元良輔さん。
金沢工業大学には、学生たちが学科や専門分野の枠をこえてチームを組み、社会性のあるテーマに取り組むクラスター研究室があります。その活動の一つで、誰でも楽しめる「チェアスキー」の開発をめざしているのが、ロボティクス学科4年の有元良輔さんです。兵庫県出身の有元さんは、1年次から夢考房フォーミュラカープロジェクトに参加し仲間と作りあげた車で大会に出場してきましたが、クラスター研究室での活動は、夢考房とはまた違った刺激を受け貴重な経験と話します。春からはスズキで第一歩を踏み出す有元さん。
KITの新たな取り組みで初心者用チェアスキー開発に挑む様子を、完成した試作機とともにご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士前期課程2年 西川剛史さん。
この春、6年間の学びを終え、エンジニアとして第一歩をふみだす西川剛史さん。静岡県からKITに進学した当時は、将来の道について漠然としていたと話します。日々の勉強や課題は大変でしたが、学内のさまざまなサポートセンターを活用するなどスポーツで培ったあきらめない気持ちが、彼を成長させました。花岡研究室で取り組んだ環境対応型変圧器の研究をさらに進め、自身の可能性をもっと広げられたらと大学院進学を決意した西川さん。新たな舞台は三菱電機です。
これからも挑戦するエネルギーをもち続け、世界にはばたいていきたいと夢を語る西川さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 森田浩貴さん。
ABUロボコンで世界一を手にしたKIT夢考房ロボットプロジェクトに強い衝撃を受け、新潟県から進学を決めたと話す森田浩貴さん。そんな森田さんが夢考房で没頭したのは、フォーミュラカープロジェクトでした。夢考房活動で一から車をつくりあげる楽しさを知り、この経験は卒業研究にも活かされたと話します。学びの集大成で取り組んでいるのは、水中音波を用いた遠隔操作式の水中探査器についてです。車載用計器では世界的なシェアを誇る日本精機が次なる舞台。
充実した学生生活が伺える森田さんを映像とインタビューでご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 酒井尚也さん。
春から社会人としての一歩を踏み出す大学院2年の酒井尚也さん。学部時代は、夢考房エコランプロジェクトに熱中。2年次には、先輩たちが作りあげた車両「アルティック」を自分達の手で大きく改良し、6年ぶりの大会出場を果たしました。またホンダ主催の全国競技会4連覇達成時は、プロジェクトリーダーとしてチームを支えました。山部研究室所属後も、環境配慮を意識したテーマに取り組み、現在は、水資源の有効活用をめざすマイクロ水力発電の汎用性向上について研究しています。
念願の川崎重工業でも地球環境への取り組みから人々のくらしを豊かにしたいと話す酒井さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 梶浦琢真さん。
電気分野を学んでみたいと徳島県からKITに進学した梶浦琢真さん。入学後から学生たちの自由なものづくりやプロジェクト活動をサポートする夢考房学生スタッフとして働いてきました。ここでの経験は、実験装置を自作するなど自身の研究でも大いに役立ったと話します。今、梶浦さんが学びの集大成として花岡研究室で取り組んでいるのは、電気流体力学について。新たな原理のポンプやモータにつながる研究です。
春からは北海道電力で、人々の生活に欠かせない電力を支える一員としてスタートをきる梶浦さんをご紹介します。
電子情報通信工学科4年 土屋航輔さん。
金沢工業大学には、学生や社会人参加型のコミュニティFM局「えふえむ・エヌ・ワン」があり、番組の企画から制作、放送までを全て学生たちが手掛ける「WAVEプロジェクト」が活動しています。放送業界に関心をもち、福島県からKITに進学を決めた土屋航輔さん。入学後からWAVEプロジェクトに参加して、積極的に番組づくりに関わってきました。その一方で、授業に加えて難関国家資格である「第一級陸上無線技術士」合格をめざし勉強に励んだ土屋さん。
強い意志で念願の資格を取得。春からは出身地のテレビ局で社会人として第一歩を踏み出す土屋航輔さんをご紹介します。
航空システム工学科3年 平美晴さん。
高校の修学旅行で、空港で目の当たりにした戦闘機に魅せられ、空への強い憧れをもって岡山県からKITに進学を決めた平美晴さん。入学後は、夢考房人力飛行機プロジェクトに参加、昨年9月には、能登半島穴水湾での滑空に成功、自分たちで作り上げた機体が秋の空に見事に飛び立ちました。同じ頃、全国の大学生を対象とした文部科学省事業の実機飛行実習のメンバーに選ばれ、生きた航空工学を学ぶ貴重な経験も積んだ平さん。
さまざまな機会を通じて、将来の夢実現のため航空工学を学ぶ思いを一層強くした平さんをご紹介します。
機械工学科4年 山﨑 翼さん。
来春から地元、静岡県の自動車部品メーカーで社会人としてスタートをきる山﨑翼さん。高校生のときにKIT夢考房エコランプロジェクトの車に魅せられ、自分も!とKITに進学しました。エコランプロジェクトでは、エンジン班として活動。初めはわからないことも多く大変だったといいますが、それでも1年次の秋の全国大会では、大会メンバーとして出場し、燃費2416kmという学生クラス最高記録樹立に貢献。翌年は大会4連覇を達成しました。そして学びの集大成は、次世代のエンジン開発をテーマとした研究です。
KITでの生活は、嬉しいことも悔しいことも含め自分を成長させてくれたと話す山﨑さんをご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程2年 辻和也さん。
11月、KIT円井研究室が主催するまちづくりワークショップが、金沢市の担当者や都市計画の専門家が参加して開催されました。市街地内や近傍にある斜面緑地で生成する夜間冷気流がヒートアイランド、特に熱帯夜を緩和することから、研究室での研究成果をもとに、都市環境気候の観点から金沢の将来像を描こうというものです。中心メンバーとして取り組んでいたのは、大学院2年の辻 和也さん。もともと自然に関心があり、行政や企業の人たちと関わりながらまちづくりについて考えてみたいと研究室を希望しました。6年間の学びの集大成を前に、貴重な経験となったに違いありません。来春、空調設備の世界で第一歩を踏み出す辻さん。
学んだシミュレーション技術を活かしながら人々の快適な環境づくりを考えていきたいと話す辻さんをご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士前期課程2年 八倉巻祐亮さん。
富山県出身のKIT大学院2年 八倉巻祐亮さん。電気電子工学科に入学後からとにかく授業をしっかり受け、友達同士で協力しあいながら日々、課題や勉強に励んでいたと振り返ります。モータの発展に興味をもち希望した深見研究室で取り組んでいるテーマは、電気自動車やハイブリッド自動車向けの新型モータについて。今秋に開催された電気学会では、優れた若手技術者の論文発表に対して贈られるYPC優秀論文発表賞を受賞。さらに上位5人に選ばれるなど高い評価を受けました。
生まれ育った北陸の地に貢献したいと、来春、念願だった電力会社で社会人として一歩を踏み出す八倉巻さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 金井喬嗣さん。
KITでの学びで環境土木工学のおもしろさを知り、来春、大手航空測量会社で社会人として一歩を踏み出す群馬県出身の金井喬嗣さん。鹿田教授との出会いがこれまで持っていた土木のイメージを一新し、測量コンテストやプロジェクト活動でさらに空間情報工学への興味を深めていきました。学びの集大成として取り組んでいるのは、GNSSと呼ばれる高精度な衛星測位システムを用いた地籍調査の効率化についてです。
空間情報の世界でかけがえのない存在に、と話す金井さんを課外補習授業で後輩たちを指導する様子などとあわせてご紹介します。