大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 山本淳平さん。
KITメディア情報学科 出原研究室と金沢市が連携して行っている「金澤月見ゲート」。JR金沢駅にある「鼓門」に、学生たちが工夫を凝らして制作した映像を投影するプロジェクションマッピングで、今年5年目を迎えました。参加型のテーマは、「鼓動」。観客との掛け合いが特徴となるインタラクティヴ技術を使ったプロジェクションマッピングで、観客の手拍子に反応して鼓門が躍動感ある表情を見せていきます。リーダーを務めた山本淳平さん。仲間とともにやり遂げたという満足感が大きな自信となり、表情にもあらわれていました。
JR金沢駅もてなしドームを彩るプロジェクションマッピング。 参加型のメンバーたちを中心にご紹介します。
建築デザイン学科4年 岡本昇磨さん。
10月「金澤月見光路」が開催されました。これは金沢工業大学で建築を学ぶ学生たちが、手づくりのあかりのオブジェで金沢市中心部広坂周辺を美しく演出しようというものです。ワークショップやポイントラリーなど体験型の企画もあり、子供から大人まで多くの人たちが訪れました。金沢21世紀美術館の芝生広場を担当したのは、川﨑研究室の学生たち。リーダーの岡本昇磨さんは、1年次から月見光路に参加。新しいイメージをだしたいとデザインしたランドスケープアーキテクチャーは、時間帯や来場者の使い方によっていろいろな表情を見せていました。
金沢の秋の風物詩ともいえる「金澤月見光路」。 岡本さんの挑戦をご紹介します。
メディア情報学科4年 寺嶋甫さん。
10月、プロジェクションマッピングで、JR金沢駅もてなしドームを彩る「金澤月見ゲート」が開催されました。これは、金沢工業大学メディア情報学科 出原研究室と金沢市の連携事業として行われているもので、5回目となる今年のテーマは「伝承」と「鼓動」。鑑賞型プロジェクションマッピングでは、金沢の伝統工芸をモチーフに、学生たちが華やかで落ち着きある映像を創りあげました。メンバーの一人、寺嶋甫さんは、昨年に続き音楽も制作。貴重な経験を終え安堵感とともにちょっと寂しいなとも・・。新しい技術に挑戦しながら金沢の玄関口を美しい映像で演出。
今年も多くの人々を魅了したプロジェクションマッピングを、鑑賞型のメンバーたちを中心にご紹介します。
電気電子工学科3年 黒岩佑輔さん。
1リットルのガソリンでどれだけ長く走れるかを競う「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」が開催されました。昨年の大会で、KIT夢考房エコランプロジェクトは、国内学生記録を持つ「Stradale」と新車両「Welt」の2台で出場し、優勝と5位入賞。今年は、連覇の期待もかかる中チームがエントリーしたのは、世界大会出場をめざして開発した「Welt」でした。大会チームリーダーの黒岩佑輔さんを中心に、少しでも「Stradale」の記録に近づきたいと大会直前まで改良を重ねて臨んだメンバーたち。
次に向けて大きな手ごたえとなった茂木大会の模様を、黒岩さんのインタビューでご紹介します。
航空システム工学科3年 長渡友里さん。
金沢工業大学の学生たちが製作した人力飛行機が、石川県の能登半島穴水湾を飛行しました。翼幅31mの大きな機体を製作したのは、夢考房人力飛行機プロジェクトのメンバーたち。これまでも琵琶湖での大会出場や飛騨エアパークでの試験飛行を行う歴史あるプロジェクトの一つです。リーダーの長渡友里さんは、今回の穴水湾初飛行に向けてメンバーをまとめる一方、町や海上保安庁などとの交渉にあたってきました。9月、みんなの思いを乗せた機体が、見事大空に向かって飛び立ちました。
一年をかけた人力飛行機プロジェクトの挑戦を、長渡さんのインタビューでご紹介します。
メディア情報学科3年 楠 彩さん。
KITメディア情報学科で学びながら映画を制作している学生がいます。楠彩さんです。初めて監督した作品は、今年の映画少年短編映画祭の決勝ブロックに進出。2作目となった『近いようで遠い、まだどちらでもなく、それでも境界線にある光』は、奥能登珠洲を舞台に家族の物語を描いたもので、8月末には金沢市内の映画館でも上映されました。大きなスクリーンに映し出された嬉しさはもちろん、あらためて気づいたことも多くとても貴重な経験になったと振り返ります。
撮影現場の様子をはじめ、楠さんが映像制作への夢を描くきっかけともなっている宝物もご紹介します。
電気電子工学科3年 髙久佳雅さん。
今年も静岡県で、全日本学生フォーミュラ大会が開催されました。これは、フォーミュラスタイルの小型レーシングカーの設計・製作に関する総合力を競うもので、国内外から100近いチームが参加しました。金沢工業大学夢考房フォーミュラカープロジェクトのテクニカルディレクターとして活動する髙久佳雅さん。今年こそは全種目完遂し、総合順位を上げたいと審査を見守っていました。いよいよ最終種目、周回コース走行で車の全体性能と信頼性を評価するエンデュランスに夢考房チームは・・・。
今年の彼らの挑戦を、髙久さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科2年 市邉星香さん。
9月、日本航空宇宙学会が主催する「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」が開かれ、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトが、自動操縦部門で2連覇を達成しました。チームリーダーは、2年の市邉星香さん。航空や宇宙に関心をもち、大阪からKITに進学。チームを率いるプレッシャーはあると話しながらも、先輩達のアドバイスを受けながら完成させた機体で、全ミッションクリアしての優勝を目標に挑みました。
見事2連覇を遂げたKITチームの様子とともに、来年こそはと、早くも次を見つめる市邉さんをご紹介します。
情報工学科2年 古川菖太さん。
超小型模擬人工衛星ともよばれる自律制御型のロボット、缶サット。この製作を通して衛星開発に必要な知識や技術を身につけようと活動しているのが、KIT夢考房人工衛星開発プロジェクトです。8月、2年生を中心としたメンバーたちで出場した競技会が秋田県で開催されました。上空約60mから缶サットを投下し、パラシュートを使って軟着陸させた後、自律制御で移動させてゴールまでの距離を競うものです。チームリーダーの古川菖太さん、夢考房活動で本格的なものづくりを始めましたが、仲間と試行錯誤しながら本番を想定した実験を重ね、手ごたえを感じて大会に臨んだはずでした・・・。
次への糧となる貴重な経験となった国内最大規模の宇宙イベントに参加した夢考房チームを古川さんのインタビューでご紹介します。
機械工学科3年 鈴木將斗さん。
1Lのガソリンでどれだけ長く走れるかを競う自作省エネカーによる燃費競技会「スーパーマイレッジカーチャレンジ」が今年も広島県で開催されました。金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトは、過去この大会で2500km/Lを超える記録を打ち立てています。今年は、世界大会を目標に開発した新型車両「Welt」を導入。より質の高い車両へと昇華させるためエンジンの性能評価などを視野に、初めての広島に挑みました。
学生たちがつくりあげたオリジナルエンジン搭載車両で臨んだ様子をチームリーダーの鈴木將斗さんの表情とともにご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程1年 寺島悠希さん。
石川県と岐阜県にまたがり日本三名山の一つに数えられる白山が、今年開山1300年を迎えました。8月、それを記念する奉祝大祭が白山比咩神社で行われ、その共催イベントとして金沢工業大学の学生たちが光の空間演出を行いました。建築系や情報系を専門とする学科横断型のプロジェクトチーム、KANAMEプロジェクトのメンバーたちです。彼らは、「未来への結び」をテーマにプロジェクションマッピングや灯りのオブジェで参道を幻想的にライトアップしました。リーダーは、大学院1年の寺島悠希さん。専門分野をこえての活動は、ものづくりへの新しい発見や可能性が広がると話します。
開山1300年の節目に魅せた学生たちの取り組みを、寺島さんのインタビューでご紹介します。
機械工学科4年 楠原拓馬さん。
「ソーラーカーレース鈴鹿2017」が、鈴鹿サーキット 国際レーシングコースで開催されました。これは日本最大級の国際ソーラーカーレースで、KIT夢考房ソーラーカープロジェクトは、5時間耐久のオリンピアクラスに出場しました。残り2時間、ドライバーとしてハンドルを握り続けたのは、楠原拓馬さんです。順調に周回を重ねて残り1時間、突然、ステアリングの不具合が彼を襲いました・・。前日には別のトラブルが発生して、夜通しで車両を復活させレースに臨んでいた夢考房チーム。チームの心が一つとなって、楠原さんを大きく後押ししました。
作れるものはすべて自分たちの手で、を信条とする夢考房チームの今年の鈴鹿をご紹介します。