メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
航空システム工学科3年 長渡友里さん。
金沢工業大学の学生たちが製作した人力飛行機が、石川県の能登半島穴水湾を飛行しました。翼幅31mの大きな機体を製作したのは、夢考房人力飛行機プロジェクトのメンバーたち。これまでも琵琶湖での大会出場や飛騨エアパークでの試験飛行を行う歴史あるプロジェクトの一つです。リーダーの長渡友里さんは、今回の穴水湾初飛行に向けてメンバーをまとめる一方、町や海上保安庁などとの交渉にあたってきました。9月、みんなの思いを乗せた機体が、見事大空に向かって飛び立ちました。
一年をかけた人力飛行機プロジェクトの挑戦を、長渡さんのインタビューでご紹介します。
メディア情報学科3年 楠 彩さん。
KITメディア情報学科で学びながら映画を制作している学生がいます。楠彩さんです。初めて監督した作品は、今年の映画少年短編映画祭の決勝ブロックに進出。2作目となった『近いようで遠い、まだどちらでもなく、それでも境界線にある光』は、奥能登珠洲を舞台に家族の物語を描いたもので、8月末には金沢市内の映画館でも上映されました。大きなスクリーンに映し出された嬉しさはもちろん、あらためて気づいたことも多くとても貴重な経験になったと振り返ります。
撮影現場の様子をはじめ、楠さんが映像制作への夢を描くきっかけともなっている宝物もご紹介します。
電気電子工学科3年 髙久佳雅さん。
今年も静岡県で、全日本学生フォーミュラ大会が開催されました。これは、フォーミュラスタイルの小型レーシングカーの設計・製作に関する総合力を競うもので、国内外から100近いチームが参加しました。金沢工業大学夢考房フォーミュラカープロジェクトのテクニカルディレクターとして活動する髙久佳雅さん。今年こそは全種目完遂し、総合順位を上げたいと審査を見守っていました。いよいよ最終種目、周回コース走行で車の全体性能と信頼性を評価するエンデュランスに夢考房チームは・・・。
今年の彼らの挑戦を、髙久さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科2年 市邉星香さん。
9月、日本航空宇宙学会が主催する「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」が開かれ、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトが、自動操縦部門で2連覇を達成しました。チームリーダーは、2年の市邉星香さん。航空や宇宙に関心をもち、大阪からKITに進学。チームを率いるプレッシャーはあると話しながらも、先輩達のアドバイスを受けながら完成させた機体で、全ミッションクリアしての優勝を目標に挑みました。
見事2連覇を遂げたKITチームの様子とともに、来年こそはと、早くも次を見つめる市邉さんをご紹介します。
情報工学科2年 古川菖太さん。
超小型模擬人工衛星ともよばれる自律制御型のロボット、缶サット。この製作を通して衛星開発に必要な知識や技術を身につけようと活動しているのが、KIT夢考房人工衛星開発プロジェクトです。8月、2年生を中心としたメンバーたちで出場した競技会が秋田県で開催されました。上空約60mから缶サットを投下し、パラシュートを使って軟着陸させた後、自律制御で移動させてゴールまでの距離を競うものです。チームリーダーの古川菖太さん、夢考房活動で本格的なものづくりを始めましたが、仲間と試行錯誤しながら本番を想定した実験を重ね、手ごたえを感じて大会に臨んだはずでした・・・。
次への糧となる貴重な経験となった国内最大規模の宇宙イベントに参加した夢考房チームを古川さんのインタビューでご紹介します。
機械工学科3年 鈴木將斗さん。
1Lのガソリンでどれだけ長く走れるかを競う自作省エネカーによる燃費競技会「スーパーマイレッジカーチャレンジ」が今年も広島県で開催されました。金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトは、過去この大会で2500km/Lを超える記録を打ち立てています。今年は、世界大会を目標に開発した新型車両「Welt」を導入。より質の高い車両へと昇華させるためエンジンの性能評価などを視野に、初めての広島に挑みました。
学生たちがつくりあげたオリジナルエンジン搭載車両で臨んだ様子をチームリーダーの鈴木將斗さんの表情とともにご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程1年 寺島悠希さん。
石川県と岐阜県にまたがり日本三名山の一つに数えられる白山が、今年開山1300年を迎えました。8月、それを記念する奉祝大祭が白山比咩神社で行われ、その共催イベントとして金沢工業大学の学生たちが光の空間演出を行いました。建築系や情報系を専門とする学科横断型のプロジェクトチーム、KANAMEプロジェクトのメンバーたちです。彼らは、「未来への結び」をテーマにプロジェクションマッピングや灯りのオブジェで参道を幻想的にライトアップしました。リーダーは、大学院1年の寺島悠希さん。専門分野をこえての活動は、ものづくりへの新しい発見や可能性が広がると話します。
開山1300年の節目に魅せた学生たちの取り組みを、寺島さんのインタビューでご紹介します。
機械工学科4年 楠原拓馬さん。
「ソーラーカーレース鈴鹿2017」が、鈴鹿サーキット 国際レーシングコースで開催されました。これは日本最大級の国際ソーラーカーレースで、KIT夢考房ソーラーカープロジェクトは、5時間耐久のオリンピアクラスに出場しました。残り2時間、ドライバーとしてハンドルを握り続けたのは、楠原拓馬さんです。順調に周回を重ねて残り1時間、突然、ステアリングの不具合が彼を襲いました・・。前日には別のトラブルが発生して、夜通しで車両を復活させレースに臨んでいた夢考房チーム。チームの心が一つとなって、楠原さんを大きく後押ししました。
作れるものはすべて自分たちの手で、を信条とする夢考房チームの今年の鈴鹿をご紹介します。
ロボティクス学科4年 榎本光洋さん。
人工知能を使ったロボットの技術力を競うロボカップ世界大会が、今年は42の国と地域から393チームが参加して名古屋で開催されました。このうち生活支援ロボットで競う@ホームリーグに、KIT夢考房ロボカップ@ホームプロジェクトで活動する榎本光洋さんたちが出場しました。今回、榎本さんたちは、ロボティクス学科出村研究室などとの合同チームで出場、生活支援ロボットは、人の顔や声、ものや家具を見て認識する必要があるなど人間と同じような能力が求められます。その技術をロボットに組み込んで人の役に立つ形にすることが難しい点であり面白いと話す榎本さん。
大学院に進学しさらに幼児や高齢者を対象とした生活支援ロボットの開発に力を注ぎたいという榎本さんを世界大会での様子とともにご紹介します。
建築学科4年 石黒万葉さん。
夏の夜、金沢市内のお寺で、和紙とLED電球を使った「かなざわ風鈴」を作る催しが開かれました。かなざわ風鈴は、音も風景としてとらえるサウンドスケープの研究をおこなっているKIT建築学科の土田研究室が5年前に開発したものです。今回の中心メンバーの一人、石黒万葉さん、参加者たちに作り方を教えるだけではなく、風鈴の音や灯りがつくりだす空間や心の動きを感じる貴重な経験になったと振り返ります。
大好きな家族と同じ建築の世界に進みたいとKITに進学。卒業後は地元富山県に貢献したいと話す石黒さんを、金沢発の夏の風物詩とともにご紹介します。
メディア情報学科4年 楯一俊さん。
岐阜県からKITに進学し、メディア情報学科で学ぶ一方、CMや映画などメディア関連の制作活動を行う放送研究会に参加している楯一俊さん。楯さんたちはプロが使用する機材を使い、学内のイベントの記録撮影はもちろん、学外からの撮影依頼もこなしています。多くの人と関わりながらの活動がとても楽しいと話す楯さん、ウィルス対策ソフトで知られるIT企業の動画コンテストでは、仲間とともに制作した作品が準グランプリに輝きました。そして今、鎌田研究室で取り組んでいるのは、色調補正にポイントをおいた誰でも手軽に動画編集を学べるシステムについてです。
将来は、海外で仕事がしたいという楯さん。受賞した作品をはじめ制作シーンなどをインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 野田龍一さん。
KIT夢考房で、筋肉が動く際に発する微弱な電気信号を利用した筋電義手の開発に取り組んでいる野田龍一さん。高校時代は文系クラスでしたが、KITのオープンキャンパスに参加して衝撃を受け、人の役に立つものづくりがしたいと関西から進学を決めました。入学後早々に夢考房義手研究開発プロジェクトに参加。すべてにおいてゼロからのスタートでしたが、出来る限りのスピードでがむしゃらに取り組んできたと話します。
現在、美大生とコラボレーションし、バイクにも乗れるようなスタイリッシュな義手開発を仲間とめざす野田さんをインタビューと映像でご紹介します。