大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 榎本光洋さん。
人工知能を使ったロボットの技術力を競うロボカップ世界大会が、今年は42の国と地域から393チームが参加して名古屋で開催されました。このうち生活支援ロボットで競う@ホームリーグに、KIT夢考房ロボカップ@ホームプロジェクトで活動する榎本光洋さんたちが出場しました。今回、榎本さんたちは、ロボティクス学科出村研究室などとの合同チームで出場、生活支援ロボットは、人の顔や声、ものや家具を見て認識する必要があるなど人間と同じような能力が求められます。その技術をロボットに組み込んで人の役に立つ形にすることが難しい点であり面白いと話す榎本さん。
大学院に進学しさらに幼児や高齢者を対象とした生活支援ロボットの開発に力を注ぎたいという榎本さんを世界大会での様子とともにご紹介します。
建築学科4年 石黒万葉さん。
夏の夜、金沢市内のお寺で、和紙とLED電球を使った「かなざわ風鈴」を作る催しが開かれました。かなざわ風鈴は、音も風景としてとらえるサウンドスケープの研究をおこなっているKIT建築学科の土田研究室が5年前に開発したものです。今回の中心メンバーの一人、石黒万葉さん、参加者たちに作り方を教えるだけではなく、風鈴の音や灯りがつくりだす空間や心の動きを感じる貴重な経験になったと振り返ります。
大好きな家族と同じ建築の世界に進みたいとKITに進学。卒業後は地元富山県に貢献したいと話す石黒さんを、金沢発の夏の風物詩とともにご紹介します。
メディア情報学科4年 楯一俊さん。
岐阜県からKITに進学し、メディア情報学科で学ぶ一方、CMや映画などメディア関連の制作活動を行う放送研究会に参加している楯一俊さん。楯さんたちはプロが使用する機材を使い、学内のイベントの記録撮影はもちろん、学外からの撮影依頼もこなしています。多くの人と関わりながらの活動がとても楽しいと話す楯さん、ウィルス対策ソフトで知られるIT企業の動画コンテストでは、仲間とともに制作した作品が準グランプリに輝きました。そして今、鎌田研究室で取り組んでいるのは、色調補正にポイントをおいた誰でも手軽に動画編集を学べるシステムについてです。
将来は、海外で仕事がしたいという楯さん。受賞した作品をはじめ制作シーンなどをインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 野田龍一さん。
KIT夢考房で、筋肉が動く際に発する微弱な電気信号を利用した筋電義手の開発に取り組んでいる野田龍一さん。高校時代は文系クラスでしたが、KITのオープンキャンパスに参加して衝撃を受け、人の役に立つものづくりがしたいと関西から進学を決めました。入学後早々に夢考房義手研究開発プロジェクトに参加。すべてにおいてゼロからのスタートでしたが、出来る限りのスピードでがむしゃらに取り組んできたと話します。
現在、美大生とコラボレーションし、バイクにも乗れるようなスタイリッシュな義手開発を仲間とめざす野田さんをインタビューと映像でご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 中屋寛明さん。
文部科学省と民間企業が協働で若者の海外留学をバックアップする「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に、KITの2人の学生が初めて採用されました。その一人が大学院2年、中屋寛明さんです。中屋さんは、8月中旬から1年間、オーストラリアのメルボルン大学で、最先端のポジティブ心理学と日本の労働環境への応用法について学ぶ予定です。学部1年次から海外に強い関心を持ち、4年次にはKITの米国提携校に留学経験をもつ中屋さん。今回の渡豪では、心理学の研究はもちろん、アカデミック英語のスキルアップもめざします。
留学を通して日本に貢献するという使命を担って旅立つ中屋さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 川合海聡さん
6月、今年も「NHK学生ロボコン」が開催され、書類選考やビデオ審査を通過した24チームが、日本一、そして世界大会への代表権をめざして熱戦を繰り広げました。これまで優勝3回、準優勝4回という強豪として知られるKIT夢考房ロボットプロジェクト。今年の大会リーダー川合海聡さんは、2013年、世界一に輝いたKITチームに憧れて京都から進学した学生です。ものづくりはゼロからのスタートで、初めは不安でいっぱいだったと話しますが、今大会ではロボットの設計も担当しました。予選リーグを通過して決勝トーナメントに進出。しかし・・・。
再び栄光を手にするためにすべきことは何かを考え前に進み始める川合さんを、大会の様子とともにご紹介します。
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年 桶潤一郎さん。
金沢工業大学先端材料創製技術研究所で、体にやさしい骨再生医療用足場材料について研究している学生がいます。大学院1年の桶潤一郎さんです。桶さんがめざしているのは、骨と同程度の剛性をもち、体に吸収されながら最終的には健全な骨に代わるというもの!その材料としているのは植物由来の樹脂、ポリ乳酸と、骨の主成分であるハイドロキシアパタイトです。材料工学に関心をもって北海道からKIT機械工学科に進学した桶さん。1年次から医工連携のプロジェクトに参加して知識や技術を身につけてきました。将来は、機械系の知識を活用しながら化学や医療系に役立つ技術者になりたいと話します。
複合材料の高性能化・高機能化実現にむけた研究で、骨再生医療の分野に挑む桶さんをご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程1年 福山駿太さん。
グランフロント大阪で開催中の「世界を変えたレコード展」。金沢工業大学が所蔵する24万枚を超えるレコードコレクションから「ポピュラーミュージック」の歴史をたどる展覧会です。会場を構成したのは、金沢工業大学で建築デザインを学ぶ宮下研究室の学生たち。巨大年表「ミュージック・クロニクル」やアートとしてのレコードジャケットの魅力に迫る展示コーナーなど、レコードを知らない世代の視点でポピュラーミュージックを紐解き、展示プランを練っていきました。中心メンバーの一人、大学院1年の福山駿太さん。多くの仲間たちと1年をかけて準備してきたものが、目の前に形となって出来上がったときは大きな感動だったと話します。
「世界を変えたレコード展」Part2。福山さんたちがつくりあげたポピュラーミュージックの世界をインタビューとともにご紹介していきます。
建築デザイン学科4年 髙橋仙実さん。
金沢工業大学には、ポピュラー・ミュージック・コレクション(PMC)と呼ぶレコードライブラリーがあり、現在、音楽関係者や愛好家から寄贈を受けた24万枚を超えるアナログレコードや音楽関連の資料を所蔵しています。この膨大なコレクションから「ポピュラーミュージック」の歴史をたどる展示会が、今、大阪で開催されています。展示プランを練り上げたのは、環境・建築学部 宮下研究室の学生たち。レコードを知らずに育ったデジタル世代です。見どころの一つ、全長50mにも及ぶ巨大な年表の制作を担当した髙橋仙実さん。どんな思いでレコードに触れ、会場をつくりあげていったのでしょうか。
巨大年表「ミュージック・クロニクル」など学生たちが現代の視点で会場を演出した「世界を変えたレコード展」を髙橋さんのインタビューでご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程1年 高野要さん。
大学では、プログラミングを学びたいと新潟県からKIT情報工学科に進学を決めた高野 要さん。学部時代から自分自身があったらいいなと思ういろいろなものづくりに挑戦してきました。河並研究室所属後は、幼稚園からのニーズを情報技術で解決する「こどもの成長を見守る『おもちゃ』開発プロジェクト」に参加し、おもちゃやデバイスの開発に携わっています。最新の情報技術についてもっと深い知識をつけたいと大学院進学を決めた高野さん。現在は、園児たちの遊びや行動をIoT技術で管理するシステムについて研究しています。
およそ20を数える高野さんのユニークなものづくりやIoTの研究に打ち込む姿をご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 大家颯馬さん。
KITの交換留学プログラムを利用して、学部4年次の約6ヶ月間、米国の提携校ローズ・ハルマン工科大学に留学していた大家颯馬さん。海外経験のスタートは、KITの併設校、金沢高専時代から。米国英語研修から始まり、シンガポール修学旅行、そして、学生たちが多国籍チームを組んでインドネシアの農村に滞在し、課題の発見から解決法までを探る「ラーニングエクスプレス」参加。これらの経験は、語学の重要性や日本についてあらためて知る機会となった上、自身がめざす技術者像も見えてきたようです。
大家さんのさまざまな海外での様子をはじめ、KIT大学院で、リチウムイオン電池の安全性向上にむけた研究に本格的に取り組み始めている姿をご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士後期課程3年 坂井繁太さん。
この4月から日本学術振興会特別研究員として採用された坂井繁太さん。これは、日本の学術研究の将来を担う優れた若手研究者を対象として支援する制度で、坂井さんのカテゴリーからは、工学分野で874人の応募のうち182人が選ばれました。ものづくりがしたいとKITに進学。学部時代は、夢考房ロボカッププロジェクト活動に熱心に取り組んでいました。一期生として山口研究室に所属後は、LEDや半導体レーザに用いられる窒化物半導体材料について研究を続けています。
新たな発見の可能性が研究を続けるモチベーションと話す坂井さん。学振特別研究員としてスタートした坂井さんをご紹介します。