メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 中屋寛明さん。
文部科学省と民間企業が協働で若者の海外留学をバックアップする「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に、KITの2人の学生が初めて採用されました。その一人が大学院2年、中屋寛明さんです。中屋さんは、8月中旬から1年間、オーストラリアのメルボルン大学で、最先端のポジティブ心理学と日本の労働環境への応用法について学ぶ予定です。学部1年次から海外に強い関心を持ち、4年次にはKITの米国提携校に留学経験をもつ中屋さん。今回の渡豪では、心理学の研究はもちろん、アカデミック英語のスキルアップもめざします。
留学を通して日本に貢献するという使命を担って旅立つ中屋さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 川合海聡さん
6月、今年も「NHK学生ロボコン」が開催され、書類選考やビデオ審査を通過した24チームが、日本一、そして世界大会への代表権をめざして熱戦を繰り広げました。これまで優勝3回、準優勝4回という強豪として知られるKIT夢考房ロボットプロジェクト。今年の大会リーダー川合海聡さんは、2013年、世界一に輝いたKITチームに憧れて京都から進学した学生です。ものづくりはゼロからのスタートで、初めは不安でいっぱいだったと話しますが、今大会ではロボットの設計も担当しました。予選リーグを通過して決勝トーナメントに進出。しかし・・・。
再び栄光を手にするためにすべきことは何かを考え前に進み始める川合さんを、大会の様子とともにご紹介します。
大学院高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年 桶潤一郎さん。
金沢工業大学先端材料創製技術研究所で、体にやさしい骨再生医療用足場材料について研究している学生がいます。大学院1年の桶潤一郎さんです。桶さんがめざしているのは、骨と同程度の剛性をもち、体に吸収されながら最終的には健全な骨に代わるというもの!その材料としているのは植物由来の樹脂、ポリ乳酸と、骨の主成分であるハイドロキシアパタイトです。材料工学に関心をもって北海道からKIT機械工学科に進学した桶さん。1年次から医工連携のプロジェクトに参加して知識や技術を身につけてきました。将来は、機械系の知識を活用しながら化学や医療系に役立つ技術者になりたいと話します。
複合材料の高性能化・高機能化実現にむけた研究で、骨再生医療の分野に挑む桶さんをご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程1年 福山駿太さん。
グランフロント大阪で開催中の「世界を変えたレコード展」。金沢工業大学が所蔵する24万枚を超えるレコードコレクションから「ポピュラーミュージック」の歴史をたどる展覧会です。会場を構成したのは、金沢工業大学で建築デザインを学ぶ宮下研究室の学生たち。巨大年表「ミュージック・クロニクル」やアートとしてのレコードジャケットの魅力に迫る展示コーナーなど、レコードを知らない世代の視点でポピュラーミュージックを紐解き、展示プランを練っていきました。中心メンバーの一人、大学院1年の福山駿太さん。多くの仲間たちと1年をかけて準備してきたものが、目の前に形となって出来上がったときは大きな感動だったと話します。
「世界を変えたレコード展」Part2。福山さんたちがつくりあげたポピュラーミュージックの世界をインタビューとともにご紹介していきます。
建築デザイン学科4年 髙橋仙実さん。
金沢工業大学には、ポピュラー・ミュージック・コレクション(PMC)と呼ぶレコードライブラリーがあり、現在、音楽関係者や愛好家から寄贈を受けた24万枚を超えるアナログレコードや音楽関連の資料を所蔵しています。この膨大なコレクションから「ポピュラーミュージック」の歴史をたどる展示会が、今、大阪で開催されています。展示プランを練り上げたのは、環境・建築学部 宮下研究室の学生たち。レコードを知らずに育ったデジタル世代です。見どころの一つ、全長50mにも及ぶ巨大な年表の制作を担当した髙橋仙実さん。どんな思いでレコードに触れ、会場をつくりあげていったのでしょうか。
巨大年表「ミュージック・クロニクル」など学生たちが現代の視点で会場を演出した「世界を変えたレコード展」を髙橋さんのインタビューでご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程1年 高野要さん。
大学では、プログラミングを学びたいと新潟県からKIT情報工学科に進学を決めた高野 要さん。学部時代から自分自身があったらいいなと思ういろいろなものづくりに挑戦してきました。河並研究室所属後は、幼稚園からのニーズを情報技術で解決する「こどもの成長を見守る『おもちゃ』開発プロジェクト」に参加し、おもちゃやデバイスの開発に携わっています。最新の情報技術についてもっと深い知識をつけたいと大学院進学を決めた高野さん。現在は、園児たちの遊びや行動をIoT技術で管理するシステムについて研究しています。
およそ20を数える高野さんのユニークなものづくりやIoTの研究に打ち込む姿をご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 大家颯馬さん。
KITの交換留学プログラムを利用して、学部4年次の約6ヶ月間、米国の提携校ローズ・ハルマン工科大学に留学していた大家颯馬さん。海外経験のスタートは、KITの併設校、金沢高専時代から。米国英語研修から始まり、シンガポール修学旅行、そして、学生たちが多国籍チームを組んでインドネシアの農村に滞在し、課題の発見から解決法までを探る「ラーニングエクスプレス」参加。これらの経験は、語学の重要性や日本についてあらためて知る機会となった上、自身がめざす技術者像も見えてきたようです。
大家さんのさまざまな海外での様子をはじめ、KIT大学院で、リチウムイオン電池の安全性向上にむけた研究に本格的に取り組み始めている姿をご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士後期課程3年 坂井繁太さん。
この4月から日本学術振興会特別研究員として採用された坂井繁太さん。これは、日本の学術研究の将来を担う優れた若手研究者を対象として支援する制度で、坂井さんのカテゴリーからは、工学分野で874人の応募のうち182人が選ばれました。ものづくりがしたいとKITに進学。学部時代は、夢考房ロボカッププロジェクト活動に熱心に取り組んでいました。一期生として山口研究室に所属後は、LEDや半導体レーザに用いられる窒化物半導体材料について研究を続けています。
新たな発見の可能性が研究を続けるモチベーションと話す坂井さん。学振特別研究員としてスタートした坂井さんをご紹介します。
機械工学科3年 瀧花洋介さん。
今年も5月に秋田県大潟村で電気自動車の省エネレース「World Econo Move」が開催されました。これは、大会側から支給される同一コンディションのバッテリーを使って、2時間での走行距離を競うものです。瀧花洋介さん率いるKIT夢考房エコランプロジェクトチームは、インホイールモーターまで自作。消費電力の更なる削減をめざして活動を続けてきました。しかし初日の公式練習日、モーターにトラブルが発生。メンバーたちの必死の作業が始まりました・・・。作れるものは、すべて自分たちの手で作り上げた車両で挑む夢考房チーム。
競技会当日まで続いた必死の作業の様子を瀧花さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科4年 稲葉雅俊さん(2017年3月卒業)。
この春から念願の自動車開発の技術者としてスタートを切っている稲葉雅俊さん。もともと車やバイクが好きで、中でも最先端技術が使われている航空機への関心が高まっていったと言います。静岡県からKIT航空システム工学科に進学。赤坂研究室では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で、高速飛行が可能な次世代ヘリコプタについて研究を進めていました。4年次には、シンガポールで開かれた国際学会に参加。稲葉さんの挑戦は、研究室の後輩たちにも良い刺激になったようです。
KITで学んだ知識、航空機の技術を自動車分野でいかしていきたいと話す稲葉さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 髙橋葵和子さん(2017年3月修了)。
今春から建設コンサルタント企業で社会人としてスタートを切っている髙橋葵和子さん。インフラ整備など土木工学を学びたいと滋賀県から金沢工業大学へ進学しました。学部時代から休みを利用して東南アジアをはじめいろいろな国を訪ねた髙橋さん。その土地の人や風土に触れ、一層土木への思いや知識が深まっていきました。そして大学院進学後のインターンシップ経験で、コンサルタントへの興味が高まっていったといいます。
将来は海外で仕事がしたいという夢に向かって一歩を歩き出した髙橋さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 伊藤江平さん(2017年3月修了)。
金沢工業大学大学院を修了し、この春から技術者としてスタートを切っている伊藤江平さん。山形県から進学後、柔道部と学業の両立をめざし充実した学生生活を送ってきました。彼が4年次から研究していたのは、超弾塑性型チタニウム合金の微細加工についてです。医療用としても使用が期待されている材料ですが、切削加工が難しいため工具の寿命が短くなるなどの問題点があり、その解決策に取り組んできました。研究成果は精密工学会など国内外で発表、ベストプレゼンテーション賞も受賞しました。
切削加工はものづくりの根幹と話す伊藤さん。文武両道を成しえ、KITで高能率・高品位加工の実現をめざした研究に没頭してきた伊藤さんをご紹介します。