心理科学科4年 西沢晴世さん(2025年3月卒業)。
心理学の学びを通して、人を知り、人に寄り添い、そして社会に応用できたらとKIT金沢工業大学心理科学科に進学した西沢晴世さん。4年間の学びの集大成として選んだテーマは、過去や未来にとらわれることなく「今、ここ」に目を向けることの大切さを認識してもらおうというもの。それが、多くの人が抱える生きづらさの解消につながるのではと考えました。アニメと仏教哲学からヒントを得て学習プログラムを組み立てた西沢さん。学習者にとっても「今、ここ」を深める貴重な機会となったようです。
生まれ育った地域に貢献したいと地元石川で社会人として第一歩を踏み出している西沢さんをご紹介します。
大学院 情報工学専攻博士前期課程2年 目黒遼太さん。
長野県からKIT情報工学科に進学した目黒遼太さん。セキュリティについて研究してみたいと五十嵐研究室に所属し、情報セキュリティ分野の勉強会や競技会への参加など課外でも積極的に活動して知識や技術を身につけてきました。2月、学びの集大成として修士公聴会で発表したテーマは、悪意を持ってコンピュータネットワークやプログラムをハッキングするクラッカーからの攻撃を、機械学習を用いて検知し未然に防ごうというものです。
広い視点で物事を見つめる技術者をめざし、システムから世の中を支えたいと話す目黒さんを、公聴会での様子とともにご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 髙橋元貴さん。
中学生のときに初めて乗った飛行機の感動や不思議が、航空工学を学ぶきっかけという秋田県出身の髙橋元貴さん。学びの中で航空機の構造への関心が高まり、廣瀬研究室所属後は、次世代の構造様式として注目されている発泡コアサンドイッチパネルについて研究を続けてきました。また大学院1年の時には、ボーイング社が学生を対象におこなっている教育プログラムに参加して航空業界の知識を深めるとともに、英語での成果発表に仲間と取り組むなど積極的に活動してきました。
国産航空機に携わるエンジニアに、という目標に向かって大きな一歩を踏み出す髙橋さんをご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 柳田理宇さん。
KITメディア情報学科の山田研究室で、感性工学の研究に取り組んできた大学院2年柳田理宇さん。さまざまな企業との共同研究も積極的に参加、その一つが大阪にあるモーターサイクルショップのデザインです。ブランドがもつイメージにそったインテリアからファッション、店内BGMに至るまでトータルで関わってきました。また世界的なヒットの秘密に迫るキャラクターデザインや音楽の研究にも打ち込み、次々と学会で発表してきました。
KITでの6年間で貴重な経験を積み、将来の進むべき道を見つけることができたと話す柳田さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 小林卓也さん。
厳しい環境に身を置いて自分自身を成長させたいと、山形県からKITに進学を決めた小林卓也さん。新谷研究室に所属後は、金沢医科大学と連携して骨の再生をめざす研究に取り組んできました。骨が欠損し補強が必要な場所に土台となる金属の足場材を埋め込んで、骨細胞が出現するきっかけをつくるというものです。小林さんは大学院1年のときに骨再生のスピード化に成功、院2年では、遺伝子レベルでそのメカニズム解明にあたっています。
KITで工学の立場から医療に貢献する研究に取り組み、貴重な経験を社会でもさらに生かしていきたいと抱負を話す小林さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 伊藤栄大さん。
チューブで胃に栄養剤を注入する「胃ろう」。この栄養剤注入を補助する支援装置を提案し、昨年の米国電気電子学会でポスター賞を受賞した伊藤栄大さん。伊藤さんは、三重県からKITロボティクス学科に進学。生活や福祉医療の支援技術開発に取り組む鈴木研究室に所属後は企業との共同研究にも積極的で、福祉機器にも応用可能な制御理論の研究に打ち込んできました。NHKロボコンでの同級生の活躍が、自身の学ぶ気持ちに灯をつけたと振り返る伊藤さん。
人々の快適な暮らしを支えるシステム開発をめざし、春から技術者としての一歩を踏み出す伊藤さんをご紹介します。
建築学科1年 堀岡美維さん。
昨年秋、金沢工業大学オリジナルの問題発見・解決型教育科目「プロジェクトデザインⅠ」の英語コースが、1年次生を対象に初めて行われました。授業や教材、ディスカッションから発表まで全て英語で行う試みです。参加者の一人、堀岡美維さん。高校のときに留学経験もあり英語を使うことには抵抗がないと言いますが、興味をもつ建築からもっと日本について学びたいと、東京から進学を決めました。入学後から夢考房や地域連携プロジェクト、学生スタッフと、フル活動。いろいろなことを吸収している毎日です。
1年次から意欲的な学生生活を送る堀岡さんをご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程2年 浦口昂久さん。
昨秋、国内外の学生を対象に行われた国際的なクリエイティブアワードのデジタルコンテンツ部門で、金沢工業大学のメディア情報と建築デザインを学ぶ学生たちの共同作品が高い評価を受けました。金沢の夜の街の回遊性向上を目的に制作した作品で、ディスプレイ装置のデザインを担当したのが、大学院2年の浦口昂久さんでした。
三重県からKITに進学し、金沢の夜を幻想的に演出する「金澤月見光路」など課外活動にも積極的に取り組んできた浦口さん。今春からは、オフィスや店舗デザインを展開する企業でデザイナーとして第一歩を踏み出します。
建築への意識が大きく変わるきっかけとなった出来事など、意欲的に進んできた学生生活をご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程1年 佐々木航星さん。
2016年12月、岡山県で、ジェット模型飛行機のフライト実験が行われました。これは、金沢工業大学大学院で機械工学を専攻する学生たちが、授業の中で設計・開発したものです。
大学院1年 佐々木航星さんも開発メンバーの一人として参加し、飛行を見守りました。彼らが製作した飛行機は、主翼の前方に尾翼を持つ先尾翼型。通常とは異なる形態にあえて取り組んだことは、メンバーたちのチャレンジ精神を一層駆り立てたにちがいありません。今回の実験データをもとに、次は制御プログラムの構築をめざします。
ターボジェットエンジン音を響かせ学生たちの飛行機が大空を飛行!佐々木さんのインタビューを交えながらご紹介します。
ロボティクス学科4年 永島一輝さん。
11月、茨城県つくば市内で、遊歩道など実際の環境を移動ロボットに自律走行させる技術チャレンジが開催されました。この「つくばチャレンジ」に、金沢工業大学FMT研究所で、生活支援ロボットの開発を進める出村研究室の学生たちも出場しました。チームリーダーは永島一輝さんです。
彼らのロボットは、クローラー型パーソナルモビリティに独自開発した人工知能が搭載されたもの。永島さんにとっては初めての出場でしたが、世界大会8位となったRoboCup@Homeリーグのメンバーでもあり、期待をもって臨んだはずでした・・・。
思わぬトラブルも糧に、来年こそはと話す永島さんを大会の様子とともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 小新松貴さん。
11月、横浜で「ETロボコンチャンピオンシップ大会」が開かれました。これは、スマートフォンや自動車など幅広い分野で使用されている組込みシステム分野の若手エンジニア育成を目的に行われているものです。同一の走行体でソフトウェア技術のみで競うアドバンストクラスに、KIT夢考房組込みソフトウェアプロジェクトチームが北陸地区の代表として出場しました。技術者も多く出場し、年々難易度はアップ。
環境の変化でロボットのコンディションも大きく変わってしまいます。小新松貴さんたち3年生チームで挑んだKITも思わぬトラブルに見舞われました・・・。
ETロボコン全国大会に挑んだKITチームの様子を、リーダー小新さんのインタビューを中心にご紹介します。
応用バイオ学科4年 橋本弓加さん。
生物について学びたいと、KITに進学した橋本弓加さん。2年次からは応用バイオ学科の課外プロジェクトに参加して発酵技術を学ぶなど積極的に活動してきました。
現在、尾関研究室で打ち込んでいるテーマは、日本酒に0.5%程度含まれる旨味成分α-EGについて。肌への塗布や経口摂取により低濃度・短時間で保湿機能があることを研究室が発見した注目の成分です。
昨年、全国に流通する大手銘柄の純米酒に比べ、石川の地酒には、α-EGが多く含まれていることを実証しましたが、その理由解明に向けて日々取り組んでいます。
石川の地酒の新たな価値を生み出す研究にあたり、来春、地元福井県の食品メーカーで社会人としてスタートを切る橋本さんをご紹介します。
機械工学科4年 山田裕多郎さん。
11月、人間とロボットが共存する社会の実現をめざした技術チャレンジが、茨城県つくば市で行われました。「つくばチャレンジ」と銘打ったこの大会は、市内の公園や遊歩道など実際の環境に設定されたコースを移動ロボットに自律走行させることを課題としているものです。
山田裕多郎さんがリーダーをつとめるKIT夢考房自律走行車プロジェクトチームも出場。メンバーや時間的制約など、活動は大変なことも多かったようですが、自律走行に使用するデータ処理のスピード化など出来る限りの改良に取り組みました。
人々が暮らす現実の世界で働くロボット実現をめざした「つくばチャレンジ」の様子を、山田さんのインタビューとともにご紹介します。