大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程1年 佐々木航星さん。
2016年12月、岡山県で、ジェット模型飛行機のフライト実験が行われました。これは、金沢工業大学大学院で機械工学を専攻する学生たちが、授業の中で設計・開発したものです。
大学院1年 佐々木航星さんも開発メンバーの一人として参加し、飛行を見守りました。彼らが製作した飛行機は、主翼の前方に尾翼を持つ先尾翼型。通常とは異なる形態にあえて取り組んだことは、メンバーたちのチャレンジ精神を一層駆り立てたにちがいありません。今回の実験データをもとに、次は制御プログラムの構築をめざします。
ターボジェットエンジン音を響かせ学生たちの飛行機が大空を飛行!佐々木さんのインタビューを交えながらご紹介します。
ロボティクス学科4年 永島一輝さん。
11月、茨城県つくば市内で、遊歩道など実際の環境を移動ロボットに自律走行させる技術チャレンジが開催されました。この「つくばチャレンジ」に、金沢工業大学FMT研究所で、生活支援ロボットの開発を進める出村研究室の学生たちも出場しました。チームリーダーは永島一輝さんです。
彼らのロボットは、クローラー型パーソナルモビリティに独自開発した人工知能が搭載されたもの。永島さんにとっては初めての出場でしたが、世界大会8位となったRoboCup@Homeリーグのメンバーでもあり、期待をもって臨んだはずでした・・・。
思わぬトラブルも糧に、来年こそはと話す永島さんを大会の様子とともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 小新松貴さん。
11月、横浜で「ETロボコンチャンピオンシップ大会」が開かれました。これは、スマートフォンや自動車など幅広い分野で使用されている組込みシステム分野の若手エンジニア育成を目的に行われているものです。同一の走行体でソフトウェア技術のみで競うアドバンストクラスに、KIT夢考房組込みソフトウェアプロジェクトチームが北陸地区の代表として出場しました。技術者も多く出場し、年々難易度はアップ。
環境の変化でロボットのコンディションも大きく変わってしまいます。小新松貴さんたち3年生チームで挑んだKITも思わぬトラブルに見舞われました・・・。
ETロボコン全国大会に挑んだKITチームの様子を、リーダー小新さんのインタビューを中心にご紹介します。
応用バイオ学科4年 橋本弓加さん。
生物について学びたいと、KITに進学した橋本弓加さん。2年次からは応用バイオ学科の課外プロジェクトに参加して発酵技術を学ぶなど積極的に活動してきました。
現在、尾関研究室で打ち込んでいるテーマは、日本酒に0.5%程度含まれる旨味成分α-EGについて。肌への塗布や経口摂取により低濃度・短時間で保湿機能があることを研究室が発見した注目の成分です。
昨年、全国に流通する大手銘柄の純米酒に比べ、石川の地酒には、α-EGが多く含まれていることを実証しましたが、その理由解明に向けて日々取り組んでいます。
石川の地酒の新たな価値を生み出す研究にあたり、来春、地元福井県の食品メーカーで社会人としてスタートを切る橋本さんをご紹介します。
機械工学科4年 山田裕多郎さん。
11月、人間とロボットが共存する社会の実現をめざした技術チャレンジが、茨城県つくば市で行われました。「つくばチャレンジ」と銘打ったこの大会は、市内の公園や遊歩道など実際の環境に設定されたコースを移動ロボットに自律走行させることを課題としているものです。
山田裕多郎さんがリーダーをつとめるKIT夢考房自律走行車プロジェクトチームも出場。メンバーや時間的制約など、活動は大変なことも多かったようですが、自律走行に使用するデータ処理のスピード化など出来る限りの改良に取り組みました。
人々が暮らす現実の世界で働くロボット実現をめざした「つくばチャレンジ」の様子を、山田さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 小川原貴輝さん
1リットルのガソリンでどれだけ走れるかを競う「Honda エコ マイレッジ チャレンジ全国大会」でクラス優勝を果たしたKIT夢考房エコランプロジェクト「stradale」。この車両とともに今年夏に完成させたばかりの新型車両「Welt」も5位入賞と大健闘を見せました。世界大会仕様を見込んで開発を進めていたもので、小川原貴輝さんは、1年次から電装班として関わってきました。
大会では、トラブルなく完走したいと活動してきた小川原さんたち。初出場での嬉しい入賞に、次なる大きな目標は世界一と話します。
究極の燃費競技に挑んだKITチーム、新型車両への強い思いを小川原さんのインタビューでご紹介します。
メディア情報学科4年 岩村優美さん
金沢駅もてなしドーム「鼓門」のプロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」。これは、KIT金沢工業大学メディア情報学科の学生たちが、金沢市から「夜のにぎわい創出事業」の委託を受けておこなっているものです。4回目の今年は、さらにプロジェクションマッピングとスマートフォンアプリを連動させた「金沢星の花ラリー」を開催しました。これは参加者に金沢の名所・旧跡を巡ってもらうことで、夜の金沢の魅力を再発見してもらえたらというものです。
メンバーたちが作りあげたインタラクティヴな取り組みを、岩村優美さんのインタビューを中心にご紹介します。
メディア情報学科4年 酒田和宏さん。
10月、金沢駅もてなしドーム「鼓門」が、学生たちの手によるプロジェクションマッピングで美しく彩られました。これは、金沢工業大学メディア情報学科 出原研究室が金沢市から委託を受けて取り組んだものです。4回目となる今年は、「~彩鳥 Irodori~」をメインテーマに金沢らしさを加賀五彩の色で映し出す鑑賞型と、観客と一緒になって金沢の賑わいを生みだす参加型の二部構成で金沢の玄関を色鮮やかに演出しました。
光の映像で今年も多くの人たちを魅了した「金澤月見ゲート」の様子を、鑑賞型リーダーの酒田和宏さんのインタビューを中心にご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程1年 池ヶ谷祐輔さん。
今年も金沢の街なかを150個のあかりで幻想的に演出する「金澤月見光路」が開催されました。これは、金沢の中心市街地を活気づけたいとKIT金沢工業大学の学生たちと地域住民が連携して行っているものです。13年目を迎える今年、大学院1年の池ヶ谷祐輔さんたち川﨑研究室が中心となって取り組んだ企画に、花のワークショップがありました。これは、来場者に花のオブジェを制作してもらい、エリア内に自由に設置してお花畑をつくり上げようというものです。
鑑賞だけではなく参加する楽しみもさらに広がった今年の月見光路。多くの人たちで賑わう様子を池ヶ谷さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 谷本真太郎さん。
10月の「Honda エコ マイレッジ チャレンジ全国大会」で、通算10度目の優勝を果たしたKIT夢考房エコランプロジェクトチーム。優勝した車両「stradale」とともに今回、新型車両「Welt」も初エントリーしていました。シェルが主催する世界大会のレギュレーションに合わせて開発された車両です。次のステップに向けて、まず「完走」をと話していたチームリーダーの谷本真太郎さん。初日の公式練習ではいきなりベスト3と、大きな手ごたえを感じたに違いありません。
大会初出場で5位入賞、新型車両「Welt」をご紹介します。
機械工学科3年 小嶋夏希さん。
栃木県で開催された自作省エネカーによる燃費競技会で、KIT夢考房エコランプロジェクトチームは「stradale」と新型車両「Welt」の2台でエントリー。優勝と5位入賞を果たしました。唯一2000kmを超える燃費記録で優勝した「stradale」は、大学高専クラス5連覇をめざした昨年、電装系のトラブルでリタイアに終わりました。チームリーダーの小嶋夏希さんは、今年こそはと、一つ一つ不安材料を打ち消すように活動してきたと話します。
チーム一丸となって掴んだ勝利。「Hondaエコ マイレッジ チャレンジ全国大会」stradale篇を小嶋さんのインタビューを中心にご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 飯岡大樹さん
中学生のころからパイロットに憧れていたという飯岡大樹さん。航空について学びたいと静岡県からKIT航空システム工学科に進学しました。
入学後は、夢考房小型無人飛行機プロジェクトに参加して機体設計から製作まで取り組み、大会に出場してきました。
現在は所属する佐々木研究室で、火星探査飛行機などに応用可能な低レイノルズ数域における薄翼の研究にあたる毎日。学会にも積極的に参加しています。
KITでの学びや経験を通じて航空機開発への思いが強くなり、夢の第一歩を掴んだ飯岡さんをご紹介します。