大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
応用バイオ学科4年 橋本弓加さん。
生物について学びたいと、KITに進学した橋本弓加さん。2年次からは応用バイオ学科の課外プロジェクトに参加して発酵技術を学ぶなど積極的に活動してきました。
現在、尾関研究室で打ち込んでいるテーマは、日本酒に0.5%程度含まれる旨味成分α-EGについて。肌への塗布や経口摂取により低濃度・短時間で保湿機能があることを研究室が発見した注目の成分です。
昨年、全国に流通する大手銘柄の純米酒に比べ、石川の地酒には、α-EGが多く含まれていることを実証しましたが、その理由解明に向けて日々取り組んでいます。
石川の地酒の新たな価値を生み出す研究にあたり、来春、地元福井県の食品メーカーで社会人としてスタートを切る橋本さんをご紹介します。
機械工学科4年 山田裕多郎さん。
11月、人間とロボットが共存する社会の実現をめざした技術チャレンジが、茨城県つくば市で行われました。「つくばチャレンジ」と銘打ったこの大会は、市内の公園や遊歩道など実際の環境に設定されたコースを移動ロボットに自律走行させることを課題としているものです。
山田裕多郎さんがリーダーをつとめるKIT夢考房自律走行車プロジェクトチームも出場。メンバーや時間的制約など、活動は大変なことも多かったようですが、自律走行に使用するデータ処理のスピード化など出来る限りの改良に取り組みました。
人々が暮らす現実の世界で働くロボット実現をめざした「つくばチャレンジ」の様子を、山田さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 小川原貴輝さん
1リットルのガソリンでどれだけ走れるかを競う「Honda エコ マイレッジ チャレンジ全国大会」でクラス優勝を果たしたKIT夢考房エコランプロジェクト「stradale」。この車両とともに今年夏に完成させたばかりの新型車両「Welt」も5位入賞と大健闘を見せました。世界大会仕様を見込んで開発を進めていたもので、小川原貴輝さんは、1年次から電装班として関わってきました。
大会では、トラブルなく完走したいと活動してきた小川原さんたち。初出場での嬉しい入賞に、次なる大きな目標は世界一と話します。
究極の燃費競技に挑んだKITチーム、新型車両への強い思いを小川原さんのインタビューでご紹介します。
メディア情報学科4年 岩村優美さん
金沢駅もてなしドーム「鼓門」のプロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」。これは、KIT金沢工業大学メディア情報学科の学生たちが、金沢市から「夜のにぎわい創出事業」の委託を受けておこなっているものです。4回目の今年は、さらにプロジェクションマッピングとスマートフォンアプリを連動させた「金沢星の花ラリー」を開催しました。これは参加者に金沢の名所・旧跡を巡ってもらうことで、夜の金沢の魅力を再発見してもらえたらというものです。
メンバーたちが作りあげたインタラクティヴな取り組みを、岩村優美さんのインタビューを中心にご紹介します。
メディア情報学科4年 酒田和宏さん。
10月、金沢駅もてなしドーム「鼓門」が、学生たちの手によるプロジェクションマッピングで美しく彩られました。これは、金沢工業大学メディア情報学科 出原研究室が金沢市から委託を受けて取り組んだものです。4回目となる今年は、「~彩鳥 Irodori~」をメインテーマに金沢らしさを加賀五彩の色で映し出す鑑賞型と、観客と一緒になって金沢の賑わいを生みだす参加型の二部構成で金沢の玄関を色鮮やかに演出しました。
光の映像で今年も多くの人たちを魅了した「金澤月見ゲート」の様子を、鑑賞型リーダーの酒田和宏さんのインタビューを中心にご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程1年 池ヶ谷祐輔さん。
今年も金沢の街なかを150個のあかりで幻想的に演出する「金澤月見光路」が開催されました。これは、金沢の中心市街地を活気づけたいとKIT金沢工業大学の学生たちと地域住民が連携して行っているものです。13年目を迎える今年、大学院1年の池ヶ谷祐輔さんたち川﨑研究室が中心となって取り組んだ企画に、花のワークショップがありました。これは、来場者に花のオブジェを制作してもらい、エリア内に自由に設置してお花畑をつくり上げようというものです。
鑑賞だけではなく参加する楽しみもさらに広がった今年の月見光路。多くの人たちで賑わう様子を池ヶ谷さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 谷本真太郎さん。
10月の「Honda エコ マイレッジ チャレンジ全国大会」で、通算10度目の優勝を果たしたKIT夢考房エコランプロジェクトチーム。優勝した車両「stradale」とともに今回、新型車両「Welt」も初エントリーしていました。シェルが主催する世界大会のレギュレーションに合わせて開発された車両です。次のステップに向けて、まず「完走」をと話していたチームリーダーの谷本真太郎さん。初日の公式練習ではいきなりベスト3と、大きな手ごたえを感じたに違いありません。
大会初出場で5位入賞、新型車両「Welt」をご紹介します。
機械工学科3年 小嶋夏希さん。
栃木県で開催された自作省エネカーによる燃費競技会で、KIT夢考房エコランプロジェクトチームは「stradale」と新型車両「Welt」の2台でエントリー。優勝と5位入賞を果たしました。唯一2000kmを超える燃費記録で優勝した「stradale」は、大学高専クラス5連覇をめざした昨年、電装系のトラブルでリタイアに終わりました。チームリーダーの小嶋夏希さんは、今年こそはと、一つ一つ不安材料を打ち消すように活動してきたと話します。
チーム一丸となって掴んだ勝利。「Hondaエコ マイレッジ チャレンジ全国大会」stradale篇を小嶋さんのインタビューを中心にご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 飯岡大樹さん
中学生のころからパイロットに憧れていたという飯岡大樹さん。航空について学びたいと静岡県からKIT航空システム工学科に進学しました。
入学後は、夢考房小型無人飛行機プロジェクトに参加して機体設計から製作まで取り組み、大会に出場してきました。
現在は所属する佐々木研究室で、火星探査飛行機などに応用可能な低レイノルズ数域における薄翼の研究にあたる毎日。学会にも積極的に参加しています。
KITでの学びや経験を通じて航空機開発への思いが強くなり、夢の第一歩を掴んだ飯岡さんをご紹介します。
情報工学科4年 川上悠太さん
KITでなにか新しいことに挑戦してみたい。そんな川上悠太さんが出合ったのが、産学、地域連携で農業イノベーションの研究に取り組む課外活動プログラム「Project One」でした。ここで彼が中心となって取り組んでいるのは、ICT技術を用いた水田の新しい水位管理システムについて。これまで人が行っていた水田の見回りや水位の調整を自動化する提案です。今夏、活動報告をまとめた論文が、制御の分野では世界最大の学会で採択され、米国シアトルで発表も行った川上さん。
夢は、新しい技術開発に関わり世の中を変えていきたいと話す川上さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 塩崎友也さん。
9月、KITをはじめ東京大学など5大学が参画するBoeing Summer Seminarが開催されました。
これは、航空機メーカー ボーイング社が大学生を対象に実施しているエクスターンシップ・プログラムの一環として開かれたもので、学生たちはプロジェクト活動の成果を英語で発表。大学院1年塩崎友也さんたちKITチームは、演劇風に工夫を凝らしたプレゼンテーションを披露しました。
学生たちがボーイングジャパン社長を前に成果報告。KITチームの様子を中心に、KITで開いた塩崎さんの航空への強い思いもご紹介します。
電気電子工学科3年 嶋崎竜哉さん。
学生たちが自ら設計・製作した車輌によりものづくりの総合力を養う「全日本学生フォーミュラ大会」が今年も開催されました。
昨年、全種目遂行を達成したKIT夢考房フォーミュラカープロジェクト。さらに躍進したいとプロジェクトリーダー嶋崎竜哉さんをはじめとする今年は300kmを越える試走を重ね大会に臨みました。
トップエンジニアたちによるデザインやコストなどの静的審査、車検をクリアし、車の走行性能を競う動的審査へ。順調に見えたKITチームを突然のアクシデントが襲いました。再車検の通達に果たして彼らは・・・。
国内外から100チーム以上がエントリー。学生の頂点を目指す大会に挑んだKITチームの奮闘を、嶋崎さんのインタビューとともにご紹介します。