メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
建築デザイン学科3年 高橋国広さん。
KIT夢考房建築デザインプロジェクト。コンペ参加や模型制作を通して、建築を学ぶ上で必要な力を身につけるための活動を続けています。昨年、1、2年生を中心としたメンバーが富山県砺波市にある出町子供歌舞伎曳山会館の50分の1の模型を制作し、4月、市に寄贈しました。中心メンバーの高橋国広さんは、難しいことも多かったが、設計者の思いをより感じられる貴重な経験と振り返ります
学生たちが作りあげた精巧な模型を高橋さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 川﨑邦将さん。
5月、福井県で開催されたロボカップジャパンオープンで、中型ロボットリーグに出場した夢考房ロボカッププロジェクトチームが、日本ロボット学会賞を受賞しました。これは実機リーグを対象に贈られるもので、ロボットが人間の目に近いかたちでボールなどの色を識別できるKITチームの技術が評価されました。これによって、試合前やハーフタイムのロボット調整時間がぐっと短縮されたといいます。
これからも人工知能をもっと学び、想像を超えるような成長するロボットをつくってみたいと話す大会リーダー川﨑邦将さんを、彼らのロボットとともにご紹介します。
航空システム工学科3年 大野雄太さん。
4月米国ロサンゼルスで、航空工学を学ぶ学生たちによる屋外用小型無人飛行機の競技会「SAE Aero Design West」が開催されました。これは、デザイン、英語でのプレゼンテーション、フライトスコアの総合得点で競われるもので、日本のチームとしては初めて、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトSAEチームが参加しました。チームリーダーの大野雄太さんは、めぐり合わせに感謝しながらも自分たちの実力を知る貴重な機会になったと振り返ります。
プロジェクト発足11年目、念願の大会出場を果たしたSAEチームを大野さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 横山公大さん(2015年3月修了)。
金沢工業大学で建築を学ぶ学生が、ユーザーである学生の視点に立って、大学周辺の住まいをリノベーションする活動、RDA(Re:Design Apartment)プロジェクト。これまで様々な物件が学生の手によって生み出されていますが、2月末、プロジェクト初の鉄筋コンクリート構造、3階建てマンションが完成しました。デザインを担当したのは、春から建築家をめざして第一歩を踏み出している横山公大さんです。学生や施主のニーズをもとに彼が提案したのは、変化を楽しむことができるユニークな個室、そして居室以外にも自由に使える空間でした。
RDAプロジェクトをはじめ、建築への思いを強くしていった横山さんの積極的な学生時代を振り返ります。
機械工学科3年 土屋享太さん。
今年も秋田県大潟村で、自作電気自動車の競技会「ワールド・エコノ・ムーヴ」が開催されました。大会側から支給された同一コンディションのバッテリーを使い2時間の走行距離を競う省エネカーレースに、昨年、新車両でチーム記録を更新した夢考房エコランプロジェクト。今年こそ走行距離80kmを超えたいと、土屋享太さんを大会リーダーとして、若い力が中心となり改良を重ねてきました。
彼らの車両は、前面投影面積が小さく空気抵抗を削減したデザインが評価され、グッドデザイン賞を受賞。
およそ3円分の電気エネルギーで走行距離を競うレースに挑んだKITチームを、土屋さんのインタビューと映像でご紹介します。
電気電子工学科4年 柳町卓実さん。
KITの学生プロジェクトチームが、大学が立地する野々市市の英語版生活情報パンフレットを作成しました。バスのルートマップや家庭ごみの分別表など3種のパンフレットを製作したのは、柳町卓実さんら8名の学生たち。ユーザーを想定し、何が問題で何を解決するべきかを考える「デザインシンキング」の手法を用い、市内在住の外国人にインタビューを行って、彼らが何を必要としているかを探っていきました。
全国の市を対象にした住みよさランキングでも評価の高い野々市市ですが、今回、外国人にとっても住みやすいまちづくりの一端を学生たちが担ったのです。
地域の課題解決に取り組んだ活動を柳町さんのインタビューと合わせてご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 武藤涼さん(2015年3月修了)。
さらに高出力で低燃費のエンジン開発をめざしたいという夢をもち、今春、富士重工業に就職した武藤涼さん。KIT入学時は将来について明確なイメージはなかったと振り返ります。エンジンへの興味が生まれたのは、1年次の授業から。エンジンの分解・組み立て、そしてTA(Teaching Assistant)として教員を補助する大学院生への憧れが、武藤さんの学ぶ意欲を大きく掻き立てていきました。ものづくりに必要なライセンス取得にも積極的に挑戦。6年間の集大成となった修士研究では、軽油とガソリンのふたつの燃料を上手く活用した、環境に優しく革新的な内燃機関について装置づくりから取り組みました。
KITで大きな成長を実感し、第一歩を踏み出した武藤さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 岸本明大さん(2015年3月修了)。
子供の頃からバイクや車が好きで、将来はその分野で働きたいとKITに進学した岸本明大さん。ものづくりはゼロからのスタートでしたが、授業では積極的に機械に触れたり、講習会に参加して加工技術や知識を身につけてきました。加藤研究室では、難加工材料の更なる効率化をめざし、駆動型ロータリ加工についての研究に取り組んできた岸本さん。企業との共同研究を通して、実社会に求められる技術を認識できたと話します。
KITで夢をかたちに! この春からスズキのエンジニアとして新しい舞台に立った岸本さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 樋口優香さん(2015年3月修了)。
切削工具メーカーのOSGで、この4月から社会人としての第一歩を踏み出した樋口優香さん。彼女は、ものづくりを通して人の役に立つことができたらと、愛知県からKIT機械工学科に進学しました。学部2年次に新谷教授と出会い、以来、大学院修了まで人工関節など医工連携の研究に没頭する日々を送ってきました。学生時代の集大成となったテーマは、脊椎の圧迫骨折や変形性股関節症の治療にも有効と考えられる人工足場材について。金沢医科大学や企業との共同研究でさらに貴重な経験をつんだようです。
大学で学んだことをいかして活躍していきたいと話す樋口さんをご紹介します。
航空システム工学科3年 夏目雄太さん。
3月上旬、鹿児島県種子島宇宙センターで、「第11回種子島ロケットコンテスト」が開催されました。これは、宇宙工学を学ぶ学生や社会人が全国から参加して、製作したモデルロケットや搭載機器(ペイロード)を打ち上げるものです。夏目雄太さんをリーダーとするKIT夢考房人工衛星開発プロジェクトが、昨年に続いて出場したのは、ペイロード部門。上空からCanSatを投下し、その後、自律動作でいかに目標ポイントの近くに到着できるかを競うものです。昨年の反省から当日の天候や風などを想定したテストを繰り返しながら大会に臨んだメンバーたち。しかしまたもやアクシデントが襲いました・・・。
JAXA宇宙航空研究開発機構などが主催するコンテストに挑戦したKITチームを、夏目さんたちのインタビューとともにご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 中田慎吾さん(2015年3月修了)。
電化製品の小型化・高性能化が進む近年、ICチップの製作などに求められる微細加工技術の研究に取り組み、コマツでエンジニアとしてスタートを切った中田慎吾さん。彼は、大学の学びの中で将来の進むべき道を見つけられたらと、兵庫県からKIT機械工学科に進学しました。普通科高校出身で、入学当初は用語一つとってもわからないことばかりだったそうですが、夢考房での講習会に参加するなどしてものづくりに必要な知識や技術を習得していきました。加藤研究室で大学院生の大きさに憧れ、自身も院進学を決意。学会参加などで貴重な経験を重ねていきました。
KITで学んだ切削のエキスパートとしても貢献したいと抱負を語る中田さんをインタビューと映像でご紹介します。
心理情報学科 香田紗希さん。
社会人としての第一歩を踏み出した岐阜県出身の香田紗希さん。彼女は、国立高専の電子制御工学科で学んだ後、KIT心理情報学科に編入学。在学中は、授業はもちろん課外活動などにも積極的に参加して心理学の知識を深めていきました。そして学びの集大成として取り組んだのは、様々な情報をWebサイトから得るようになった今日、高齢者など誰にとっても見やすい配色についての研究です。KITで、人という視点から物事を考えられるようになったと話す香田さん。
晴れやかな門出の日の様子などインタビューとともにご紹介します。