大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
機械工学科3年 加茂尚斗さん。
ソーラーカーでオーストラリア大陸3000kmを縦断する「Bridgestone World Solar Challenge」がまもなく開催されます。
ダーウィンからアデレードまでを6日間以内で走破しタイムを競う2年に一度のレースに、KIT夢考房ソーラーカープロジェクトは、2013年に続いて参戦。エントラントの加茂尚斗さんをはじめとするメンバーたちは、前回の反省を踏まえ、空気抵抗の低減化を図り、トラブルの起きない車輌をめざして改良を重ねてきました。
ドライヤー1台分の消費電力で平均時速65.6km、3000kmの完走に挑むKITチーム。
出発を前に意気込みを語る加茂さんを、作れるものはすべて学生自身の手で作り上げた彼らのソーラーカーとともにご紹介します。
機械工学科2年 小川原貴輝さん。
自作省エネカーによる燃費競技会、「本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」。国内学生最高燃費記録を持つKIT夢考房チームは、技術の伝承、メンバーの育成に取り組みたいと、1,2年生中心のメンバーで今大会に臨みました。
電装班リーダーの2年 小川原貴輝さんはじめ不安を隠せないメンバーたち。それでも大会に向けて改良を重ねた車輌は、初日の公式練習で、エントリー85台中2位の暫定記録。決勝への期待が膨らみました。
しかし、彼らを襲った思わぬアクシデント・・・。
悔しい気持ちが新車輌開発の一層のバネとなり、来年のリベンジを誓う小川原さんをご紹介します。
機械工学科2年 豊田隼太郎さん。
8月、KIT金沢工業大学 夢考房ロボットプロジェクトが主催する「サマーロボットコンテスト」が開催されました。
これは、NHK学生ロボコンで活躍をめざす新入生や新人メンバーの技術向上を目的に、毎年行っているものです。
今年は他大学にも参加を呼びかけ、金沢駅もてなしドームで自作ロボットの交流戦を行いました。運営、審判などは2年生たちが担当、進行役を任されたのは、豊田隼太郎さんでした。
NHK学生ロボコン3度の優勝、2013年には世界一にも輝いたKITチームの強さを支えるロボット大会の様子を、豊田さんたちのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 杉本祐基さん。
自動車技術会が主催し、学生自身が設計、製作した車両でものづくりの総合力を競う「全日本学生フォーミュラ大会」が、静岡県で開催されました。
毎年、この大会への出場をめざし活動を行っているKIT夢考房フォーミュラカープロジェクト。エアロパーツに世界初の技術を採用した新車両を完成させて大会に臨みました。
車検から始まり、デザインなどの静的審査、そして走行性能の動的審査と順調にクリア。最終種目のエンデュランスでは、歓喜の中、チェッカーフラッグが降られました。2004年以来の全種目遂行!
チームで掴んだ大きな一歩。彼らの赤いマシンとともにプロジェクトリーダー杉本祐基さんのインタビューでご紹介します。
機械工学科3年 大屋 圭市さん。
8月、今年も自作省エネカーによる燃費競技会「スーパーマイレッジカーチャレンジ」が、広島県で開催されました。大会リーダーは、大屋圭市さん。1位と3位のダブル入賞を果たした昨年、下級生チームのリーダーとして貴重な経験を積んだ一人です。
今年は、更なる燃費向上にむけて改良を重ね、先輩たちが記録した2546km/Lを超える2800kmを目標に大会に臨みました。しかし、電装系にトラブルが発生。記録を残すことができませんでした・・・。
次なる舞台、「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」でリベンジを誓う大屋さん。
夢考房エコランプロジェクトの広島の夏をご紹介します。
大学院建築学専攻 博士前期課程2年 宮本佳菜さん。
大学院2年 宮本佳菜さん。彼女は、自分の育ってきた金沢を建築を通して知りたいとKITに進学しました。
入学してまもなく、先輩から誘われて町家を活かした非日常空間の演出について思案。自身のアイデアが採用され、1年生でもやりたいことがあれば実現できるプロジェクトのおもしろさを知りました。以降、秋の夜を光のオブジェで彩る「金澤月見光路」など積極的に活動してきました。
市との連携事業による、学生の視点で金沢のまちや建物を紹介する散策マップ「カナザワケンチクサンポ」の制作も宮本さんたちが中心になって取り組んでいます。
KITの学びの中で故郷を理解し、将来へのステップを踏み出そうとしている宮本さんをご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻 博士前期課程1年 永井佑果さん。
子供のころから生き物が大好きだという永井佑果さん。永井さんは学部1年次からバイオ・化学部の研究室体験プログラムに参加して、研究室活動に参加してきました。
現在、応用バイオ学科 長尾研究室で取り組んでいるのは、コオロギが餌を食べる際にみせる行動について。脳の構造が簡単なコオロギを探ることで、人間の行動のメカニズム解明につなげたいとしています。4年次には米国の提携校に留学し、貴重な経験を積みました。
人間と生き物が折り合いのつく世界に貢献できる研究をしていきたいと話す永井さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 水原普賢さん。
社会に役立つロボットを自分で生み出してみたい。そんな目標を持って、KITで学んでいる学生がいます。水原普賢さんです。兵庫県から進学後、1年次から夢考房メカニカルサポートプロジェクトに参加して、レスキューロボットの開発に取り組んでいます。また所属する土居研究室では、4本脚の多脚ロボットをテーマとし、いろいろな環境を自由に移動でき、広い用途が可能なロボットの研究にあたる毎日です。
大学院進学も決め、人間とロボットの共存をめざした研究に取り組む水原さんをご紹介します。
心理情報学科4年 宮坂彰さん。
や脳の働きを数値化して、商品開発やマーケティングに活用していくことを学ぶKIT心理情報学科。この心理情報学科の学生を中心とする課外活動にサイコロジェクトがあります。ここでは、身につけた心理学の知識を応用して企業との共同研究など様々な活動を行っています。
プロジェクト発足時から活動に参加している宮坂彰さんが仲間と取り組んでいたのは、ヴァーチャルリアリティ(VR)コンテンツが与える心理効果について。企業が提案するVRと静止画コンテンツを比較し、人間の脳に与える効果の違いを実験を通して検証し、研究成果は学会などでも発表しました。
プロジェクト活動で、自分たちの学びが実社会で活かされる喜びを味わったという宮坂さんをご紹介します。
情報工学科4年 髙倉正道さん。
もともと数学の教師をめざしKIT情報工学科に進学した髙倉正道さん。入学後もう一度自身を見つめ直し、専門分野でとことん頑張ろうと決意。それからは、アプリ制作やネットワークを学ぶプロジェクトなど積極的な活動で知識や技術を磨いてきました。
モノのインターネットを活用し、テクノロジーの力で楽しいことをモットーにと活動を続けるKIESプロジェクトや、地域のバス停を活用した市民サポートなど、髙倉さんは学年の枠を超えた取り組みの中心として、充実した日々を過ごしています。秋には国際学会での発表も控える髙倉さん。
将来は、より多くの人たちに利用してもらえる仕事に挑戦していきたいと話す髙倉さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 坂下文彦さん。
「NHK学生ロボコン」。今年の課題は、バドミントンのダブルスをモチーフにしたもの。2台のロボットが互いに協力し、どのようにシャトルを打ち合うかが見所とされました。これまで3度の優勝を誇るKIT夢考房ロボットプロジェクト。今回、KITチームは、最速で0.06秒ごとにシャトルの位置をとらえ、弾道を予測して自動でシャトルを打ち返すロボットを製作。今年こそと、2年越しの夢に挑んだ大会リーダー 坂下文彦さんも確かな手ごたえを感じていました。しかし、競技会場での自動認識率が予想外に悪く、本番では、急遽手動操作に変更。準々決勝へ進んだものの、あまりにもあっけない結末が待っていました。
坂下さんのインタビューで、KITチームのロボコンを振り返ります。