大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 和田 佳純さん。
大学選びは、小学生のころから興味があった化粧品に関する研究ができるところと、KIT金沢工業大学に進学を決めた和田佳純さん。念願の応用化学科 大澤・谷田研究室に所属して取り組んでいるのは、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる独自成分、パラミロンについて。免疫力向上や体内の有害毒物を排出させるデトックス効果など、肌に嬉しい作用が期待できるパラミロンのナノファイバー化やオイルゲル化剤の開発で、化粧品にとどまらず広い分野への用途拡大を視野にいれた研究を続けています。
チャレンジできる研究環境が大きな発見につながった和田さんを、ご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 横山公大さん(2015年3月修了)。
金沢工業大学で建築を学ぶ学生が、ユーザーである学生の視点に立って、大学周辺の住まいをリノベーションする活動、RDA(Re:Design Apartment)プロジェクト。これまで様々な物件が学生の手によって生み出されていますが、2月末、プロジェクト初の鉄筋コンクリート構造、3階建てマンションが完成しました。デザインを担当したのは、春から建築家をめざして第一歩を踏み出している横山公大さんです。学生や施主のニーズをもとに彼が提案したのは、変化を楽しむことができるユニークな個室、そして居室以外にも自由に使える空間でした。
RDAプロジェクトをはじめ、建築への思いを強くしていった横山さんの積極的な学生時代を振り返ります。
機械工学科3年 土屋享太さん。
今年も秋田県大潟村で、自作電気自動車の競技会「ワールド・エコノ・ムーヴ」が開催されました。大会側から支給された同一コンディションのバッテリーを使い2時間の走行距離を競う省エネカーレースに、昨年、新車両でチーム記録を更新した夢考房エコランプロジェクト。今年こそ走行距離80kmを超えたいと、土屋享太さんを大会リーダーとして、若い力が中心となり改良を重ねてきました。
彼らの車両は、前面投影面積が小さく空気抵抗を削減したデザインが評価され、グッドデザイン賞を受賞。
およそ3円分の電気エネルギーで走行距離を競うレースに挑んだKITチームを、土屋さんのインタビューと映像でご紹介します。
電気電子工学科4年 柳町卓実さん。
KITの学生プロジェクトチームが、大学が立地する野々市市の英語版生活情報パンフレットを作成しました。バスのルートマップや家庭ごみの分別表など3種のパンフレットを製作したのは、柳町卓実さんら8名の学生たち。ユーザーを想定し、何が問題で何を解決するべきかを考える「デザインシンキング」の手法を用い、市内在住の外国人にインタビューを行って、彼らが何を必要としているかを探っていきました。
全国の市を対象にした住みよさランキングでも評価の高い野々市市ですが、今回、外国人にとっても住みやすいまちづくりの一端を学生たちが担ったのです。
地域の課題解決に取り組んだ活動を柳町さんのインタビューと合わせてご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 武藤涼さん(2015年3月修了)。
さらに高出力で低燃費のエンジン開発をめざしたいという夢をもち、今春、富士重工業に就職した武藤涼さん。KIT入学時は将来について明確なイメージはなかったと振り返ります。エンジンへの興味が生まれたのは、1年次の授業から。エンジンの分解・組み立て、そしてTA(Teaching Assistant)として教員を補助する大学院生への憧れが、武藤さんの学ぶ意欲を大きく掻き立てていきました。ものづくりに必要なライセンス取得にも積極的に挑戦。6年間の集大成となった修士研究では、軽油とガソリンのふたつの燃料を上手く活用した、環境に優しく革新的な内燃機関について装置づくりから取り組みました。
KITで大きな成長を実感し、第一歩を踏み出した武藤さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 岸本明大さん(2015年3月修了)。
子供の頃からバイクや車が好きで、将来はその分野で働きたいとKITに進学した岸本明大さん。ものづくりはゼロからのスタートでしたが、授業では積極的に機械に触れたり、講習会に参加して加工技術や知識を身につけてきました。加藤研究室では、難加工材料の更なる効率化をめざし、駆動型ロータリ加工についての研究に取り組んできた岸本さん。企業との共同研究を通して、実社会に求められる技術を認識できたと話します。
KITで夢をかたちに! この春からスズキのエンジニアとして新しい舞台に立った岸本さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻 博士前期課程2年 樋口優香さん(2015年3月修了)。
切削工具メーカーのOSGで、この4月から社会人としての第一歩を踏み出した樋口優香さん。彼女は、ものづくりを通して人の役に立つことができたらと、愛知県からKIT機械工学科に進学しました。学部2年次に新谷教授と出会い、以来、大学院修了まで人工関節など医工連携の研究に没頭する日々を送ってきました。学生時代の集大成となったテーマは、脊椎の圧迫骨折や変形性股関節症の治療にも有効と考えられる人工足場材について。金沢医科大学や企業との共同研究でさらに貴重な経験をつんだようです。
大学で学んだことをいかして活躍していきたいと話す樋口さんをご紹介します。
航空システム工学科3年 夏目雄太さん。
3月上旬、鹿児島県種子島宇宙センターで、「第11回種子島ロケットコンテスト」が開催されました。これは、宇宙工学を学ぶ学生や社会人が全国から参加して、製作したモデルロケットや搭載機器(ペイロード)を打ち上げるものです。夏目雄太さんをリーダーとするKIT夢考房人工衛星開発プロジェクトが、昨年に続いて出場したのは、ペイロード部門。上空からCanSatを投下し、その後、自律動作でいかに目標ポイントの近くに到着できるかを競うものです。昨年の反省から当日の天候や風などを想定したテストを繰り返しながら大会に臨んだメンバーたち。しかしまたもやアクシデントが襲いました・・・。
JAXA宇宙航空研究開発機構などが主催するコンテストに挑戦したKITチームを、夏目さんたちのインタビューとともにご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 中田慎吾さん(2015年3月修了)。
電化製品の小型化・高性能化が進む近年、ICチップの製作などに求められる微細加工技術の研究に取り組み、コマツでエンジニアとしてスタートを切った中田慎吾さん。彼は、大学の学びの中で将来の進むべき道を見つけられたらと、兵庫県からKIT機械工学科に進学しました。普通科高校出身で、入学当初は用語一つとってもわからないことばかりだったそうですが、夢考房での講習会に参加するなどしてものづくりに必要な知識や技術を習得していきました。加藤研究室で大学院生の大きさに憧れ、自身も院進学を決意。学会参加などで貴重な経験を重ねていきました。
KITで学んだ切削のエキスパートとしても貢献したいと抱負を語る中田さんをインタビューと映像でご紹介します。
心理情報学科 香田紗希さん。
社会人としての第一歩を踏み出した岐阜県出身の香田紗希さん。彼女は、国立高専の電子制御工学科で学んだ後、KIT心理情報学科に編入学。在学中は、授業はもちろん課外活動などにも積極的に参加して心理学の知識を深めていきました。そして学びの集大成として取り組んだのは、様々な情報をWebサイトから得るようになった今日、高齢者など誰にとっても見やすい配色についての研究です。KITで、人という視点から物事を考えられるようになったと話す香田さん。
晴れやかな門出の日の様子などインタビューとともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻 博士前期課程2年 (2015年3月大学院修了) 小原邦夫さん。
この春から三菱電機に就職する小原邦夫さん。高校生の時に3Dディスプレイの研究を知り、装置からソフトウェアに至るまでも学生たちの手作りと聞いて強い関心をもったといいます。学部4年次からは電子情報通信工学科 坂本研究室で、より高精細な表示をめざした研究に、大学院進学後も、再生時間の大幅向上実現にむけたテーマと、3Dディスプレイの研究に没頭した日々でした。
恩師や仲間たちとの出会いが自身の大きな成長につながったと話す小原さんを、映像とインタビューでご紹介します。
応用化学科4年 平井崇貴さん。
KITで好きなことを見つけ全力投球したいと、岐阜県から進学した平井崇貴さん。入学後、学生のものづくりを技術や環境、安全面からサポートする「夢考房学生運営スタッフ」に参加し、ものづくりの世界に飛び込んでいきました。一方、学内の施設やサークル活動を通じて外国語習得や国際交流にも積極的だった平井さんは、韓国への語学留学にも挑戦するなど貴重な経験を重ねていきました。
KITでものづくりの楽しさを知り、念願のJR西日本で新しいスタートをきる平井さんの大学生活をインタビューと映像でご紹介します。
メディア情報学科4年 高野翔さん。
北陸と首都圏をつなぐ北陸新幹線がいよいよ開業します。金沢の新たな玄関口となるJR金沢駅の鼓門を、昨年秋、KITの学生たちがプロジェクションマッピングで見事にいろどりました。これは、新幹線開業に向けた取り組みとしてメディア情報学科出原研究室が、金沢市からの委託を受けて行ったものです。観客が参加できるゲーム形式のプロジェクションマッピングを担当した高野翔さんたち。複雑な形状や曲面に神経を使いながら、メンバーで力を合わせて取り組みました。大学院に進学し、さらに知識を深めたいと話す高野さん。
世界で最も美しい駅に日本で唯一選ばれている金沢駅を、学生たちが光のパフォーマンスで演出。交流拠点都市としてのつながりを込めた彼らの作品をご紹介します。