大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 清水徹也さん。
楽器を演奏する中で生まれてきた疑問を研究したいと、静岡県からKIT金沢工業大学に進学を決めた学生がいます。大学院2年の清水徹也さんです。清水さんは子供のころからトロンボーンなどの楽器に触れ、中学高校と吹奏楽部で活動してきました。所属するメディア情報学科 江村研究室で取り組んでいる研究テーマは、楽器の音色を科学的に解明しようというものです。
課外では、音響エンジニアに必要な能力の習得をめざしたプロジェクトや軽音楽部での活動など、まさに学びも課外も音に関わる日々を送っている清水さんをご紹介します。
情報工学科4年 髙倉正道さん。
もともと数学の教師をめざしKIT情報工学科に進学した髙倉正道さん。入学後もう一度自身を見つめ直し、専門分野でとことん頑張ろうと決意。それからは、アプリ制作やネットワークを学ぶプロジェクトなど積極的な活動で知識や技術を磨いてきました。
モノのインターネットを活用し、テクノロジーの力で楽しいことをモットーにと活動を続けるKIESプロジェクトや、地域のバス停を活用した市民サポートなど、髙倉さんは学年の枠を超えた取り組みの中心として、充実した日々を過ごしています。秋には国際学会での発表も控える髙倉さん。
将来は、より多くの人たちに利用してもらえる仕事に挑戦していきたいと話す髙倉さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 坂下文彦さん。
「NHK学生ロボコン」。今年の課題は、バドミントンのダブルスをモチーフにしたもの。2台のロボットが互いに協力し、どのようにシャトルを打ち合うかが見所とされました。これまで3度の優勝を誇るKIT夢考房ロボットプロジェクト。今回、KITチームは、最速で0.06秒ごとにシャトルの位置をとらえ、弾道を予測して自動でシャトルを打ち返すロボットを製作。今年こそと、2年越しの夢に挑んだ大会リーダー 坂下文彦さんも確かな手ごたえを感じていました。しかし、競技会場での自動認識率が予想外に悪く、本番では、急遽手動操作に変更。準々決勝へ進んだものの、あまりにもあっけない結末が待っていました。
坂下さんのインタビューで、KITチームのロボコンを振り返ります。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 森松詩織さん。
福岡県からKITに進学した森松詩織さん。入学後、夢考房フォーミュラカープロジェクトを見学して本格的なものづくりの世界に圧倒。ものづくりへの期待が大きく膨らんでプロジェクト活動に参加しました。出場した大会では、悔しい思いも度々ありましたが、学生だけで車を作り上げる喜びを仲間とともに味わうことができたと振り返ります。4年次から所属する山部研究室では、車を対象とした複合材料の成形技術を中心テーマに取り組んでいる森松さん。6月に続き秋にも学会発表を予定しており、実験などにあたる毎日です。
これからもいろいろなことに挑戦し、ものづくりに携わっていきたいと話す森松さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻 博士後期課程1年 畑中達郎さん。
鉄道の安全を守る仕事をしていたという祖父に憧れ、自身もその世界に進みたいと大阪からKIT環境土木工学科に進学した畑中達郎さん。学部4年次から所属する宮里研究室では、一貫してコンクリートの鉄筋腐食に関するテーマに取り組んでいます。企業との共同研究など、常に複数のテーマを掛け持ちしての忙しい毎日を送っていますが、研究への大きな意欲が、彼に博士後期課程への進学を決断させました。
子供の頃からの夢実現に向けて、長寿命化や環境に優しいコンクリートを目指した研究を続ける畑中さんをご紹介します。
建築学科4年 内田翔さん。
今年2月、北陸の気候にあったエコハウスの研究に取り組んできた学生プロジェクトの成果発表が行われました。建築学科3年生が主体となって活動してきた「エコハウス創造提案活動プロジェクト」で、当時リーダーを務めたのは、内田翔さんでした。
内田さんたちは、夏・冬の温熱環境実測などを行い、学生たちが考える北陸のエコハウスを具体的に提案。日本建築学会会長からは大学院生レベルの内容と高く評価されました。KIT入学後から夢考房建築デザインプロジェクトにも参加し、知識や技術を磨いてきた内田さん。インターンシップも経験し、将来のなりたい自分が見えてきたといいます。
貴重な出会いを通して建築への思いを確かなものとした内田さんをご紹介します。
建築学科4年 神保歩未さん。
金沢工業大学の学生が、アジアの学生達と多国籍チームを組み、アジアの村でのイノベーション創出に取り組むグローバル人材育成プログラム「KIT・KTCラーニングエクスプレス」。今年3月、4年神保歩未さんは、プログラム初の女子学生の一人として参加。シンガポールやインドネシアの学生たちと共にインドネシアの村に滞在し、現地の生活を肌で感じながらキャッサバ(芋)の加工改善に取り組みました。将来は、海外で働きたいという目標を持っている神保さん。
大きな刺激を受け、自分にとって一歩前進になったと話す神保さんを現地の様子などとともにご紹介します。
建築デザイン学科3年 高橋国広さん。
KIT夢考房建築デザインプロジェクト。コンペ参加や模型制作を通して、建築を学ぶ上で必要な力を身につけるための活動を続けています。昨年、1、2年生を中心としたメンバーが富山県砺波市にある出町子供歌舞伎曳山会館の50分の1の模型を制作し、4月、市に寄贈しました。中心メンバーの高橋国広さんは、難しいことも多かったが、設計者の思いをより感じられる貴重な経験と振り返ります
学生たちが作りあげた精巧な模型を高橋さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 川﨑邦将さん。
5月、福井県で開催されたロボカップジャパンオープンで、中型ロボットリーグに出場した夢考房ロボカッププロジェクトチームが、日本ロボット学会賞を受賞しました。これは実機リーグを対象に贈られるもので、ロボットが人間の目に近いかたちでボールなどの色を識別できるKITチームの技術が評価されました。これによって、試合前やハーフタイムのロボット調整時間がぐっと短縮されたといいます。
これからも人工知能をもっと学び、想像を超えるような成長するロボットをつくってみたいと話す大会リーダー川﨑邦将さんを、彼らのロボットとともにご紹介します。
航空システム工学科3年 大野雄太さん。
4月米国ロサンゼルスで、航空工学を学ぶ学生たちによる屋外用小型無人飛行機の競技会「SAE Aero Design West」が開催されました。これは、デザイン、英語でのプレゼンテーション、フライトスコアの総合得点で競われるもので、日本のチームとしては初めて、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトSAEチームが参加しました。チームリーダーの大野雄太さんは、めぐり合わせに感謝しながらも自分たちの実力を知る貴重な機会になったと振り返ります。
プロジェクト発足11年目、念願の大会出場を果たしたSAEチームを大野さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 横山公大さん(2015年3月修了)。
金沢工業大学で建築を学ぶ学生が、ユーザーである学生の視点に立って、大学周辺の住まいをリノベーションする活動、RDA(Re:Design Apartment)プロジェクト。これまで様々な物件が学生の手によって生み出されていますが、2月末、プロジェクト初の鉄筋コンクリート構造、3階建てマンションが完成しました。デザインを担当したのは、春から建築家をめざして第一歩を踏み出している横山公大さんです。学生や施主のニーズをもとに彼が提案したのは、変化を楽しむことができるユニークな個室、そして居室以外にも自由に使える空間でした。
RDAプロジェクトをはじめ、建築への思いを強くしていった横山さんの積極的な学生時代を振り返ります。
機械工学科3年 土屋享太さん。
今年も秋田県大潟村で、自作電気自動車の競技会「ワールド・エコノ・ムーヴ」が開催されました。大会側から支給された同一コンディションのバッテリーを使い2時間の走行距離を競う省エネカーレースに、昨年、新車両でチーム記録を更新した夢考房エコランプロジェクト。今年こそ走行距離80kmを超えたいと、土屋享太さんを大会リーダーとして、若い力が中心となり改良を重ねてきました。
彼らの車両は、前面投影面積が小さく空気抵抗を削減したデザインが評価され、グッドデザイン賞を受賞。
およそ3円分の電気エネルギーで走行距離を競うレースに挑んだKITチームを、土屋さんのインタビューと映像でご紹介します。
電気電子工学科4年 柳町卓実さん。
KITの学生プロジェクトチームが、大学が立地する野々市市の英語版生活情報パンフレットを作成しました。バスのルートマップや家庭ごみの分別表など3種のパンフレットを製作したのは、柳町卓実さんら8名の学生たち。ユーザーを想定し、何が問題で何を解決するべきかを考える「デザインシンキング」の手法を用い、市内在住の外国人にインタビューを行って、彼らが何を必要としているかを探っていきました。
全国の市を対象にした住みよさランキングでも評価の高い野々市市ですが、今回、外国人にとっても住みやすいまちづくりの一端を学生たちが担ったのです。
地域の課題解決に取り組んだ活動を柳町さんのインタビューと合わせてご紹介します。