メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
大学院 機械工学専攻 博士前期課程2年 高杉沙枝さん。
将来、人の役に立つものづくりに関わりたいと、KIT機械工学科に進学した高杉さん。学びの中で、工学から医療分野にアプローチする医工連携の研究に関心が高まっていきました。現在、集大成として大学院で取り組んでいるのは、内視鏡を併用した胃壁縫合装置の開発です。医師の技術と時間を要する胃の縫合、彼女の研究が進めば、医師や患者の負担軽減につながる大きな成果が見込まれます。来春、産業用や医療用機器などで高い技術力を誇る日機装で社会人としてスタートを切る高杉さん。
機械工学の立場から、多くの命を救う製品をつくりだしたいと話す高杉さんをご紹介します。
電気電子工学科3年 中村昌寛さん。
11月、茨城県つくば市で「つくばチャレンジ」が開催されました。これは、遊歩道など人が行き交う実際の環境の中で行われる自律走行ロボットの公開実験です。昨年に続いて出場したKIT夢考房自律走行車プロジェクト。中村さんをリーダーとするメンバーたちは、センサやGPSを用いて低位置の物体検出やロボット自身の位置把握の信頼性向上など、より進化させたロボットで臨みました。多くのチームがリタイアする中、序盤の課題走行を見事クリアしたKITチームでしたが・・・。
人間とロボットが共存する社会の実現をめざした技術チャレンジに、若い力が中心となって取り組んだKITチームをご紹介します。
情報工学科2年 奥手智大さん。
世界をリードする組込みシステム分野の若手人材育成を目的に行われている「ETロボコン チャンピオンシップ大会」が11月、横浜で開催されました。同一のハードウェアを使用し、ソフトウェアの技術のみで指定コースの自律走行を競うこの大会。KIT夢考房組込みソフトウェアプロジェクトのチームは、北陸地区大会でデベロッパー部門の基礎と応用の2クラスで優勝。そろって全国大会出場を決めました。多くの企業チームも出場する中、学生1位をめざしたKITチームですが、予想外のトラブルが彼らを襲いました。
大会での苦い経験を、来年こそはと活動を再開したKITチームを、新リーダー奥手さんのインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 坂本剛さん。
自分のアイデアを形にする建築を学びたいと、静岡県からKITに進学した坂本さん。学びの中で環境設備への関心が高まり、4年次から所属する垂水研究室では、2003年の建築基準法改正以前の住宅における、冬場の結露やカビなどの発生といった屋内湿気問題の対策について研究しています。坂本さんたちが注目しているのは、「排出外壁構造」という、住宅の一部に調湿建材からなるブロックを用いて、室内の湿気を効果的に排出しようというもの。大学院進学後は、より性能の高いブロックを自分たちで作りあげ、居住空間を再現した試験棟でリフォームでの実用化をめざして実験を行っています。学会などを通じて研究成果も積極的に発表している坂本さん。
人にも自然にも優しい建築テーマに取り組んでいる坂本さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 喜多勝啓さん。
鉄より軽くて強い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)。航空機などさまざまな用途に使用され始めている期待の材料ですが、この複合材料の生産コスト削減につながるテーマに電気電子工学的なアプローチで取り組んでいる学生がいます。4年の喜多さんです。彼が所属する大澤研究室では、従来より環境に優しく成型加工も容易な熱可塑性樹脂に注目。喜多さんは、問題点とされる炭素繊維との接着力向上にむけ、日々実験と解析を繰り返しています。
研究や電気主任技術者試験と、常に一生懸命に取り組む喜多さんの横顔をご紹介します。
建築学科4年 白井奈菜さん。
金沢の秋を光のオブジェで彩る「金澤月見光路」。金沢工業大学で建築を学ぶ学生たちがつくりあげた150個のオブジェが、今年も多くの人々を魅了しました。その中の「綾あかり」は、幾重にも重なる灯りの器をイメージしたもので、建築学科西村研究室の白井さんたちが制作しました。立方八面体の幾何学的なデザインから放たれる柔らかな灯り、その構造には宇宙開発分野などに活用が期待されている力学的手法が隠されていたのです。
構造の研究をいかしたオブジェに取り組んだ白井さんを映像とインタビューでご紹介します。
メディア情報学科4年 平聖さん。
10月、JR金沢駅東口にある鼓門が、学生が制作したプロジェクションマッピングによって美しく彩られました。金沢工業大学メディア情報学科の学生たちが金沢市から委託され実施したもので、映像とインタラクティヴコンテンツを用いた3構成で金沢の玄関口を演出しました。このうち鑑賞型を担当した平さんたちは、金沢の春夏秋冬をイメージした映像を制作。訪れた多くの人たちを魅了していました。
全国的にも珍しい学生の手によるプロジェクションマッピングの取り組みをご紹介します。
航空システム工学科3年 國塩泰希さん。
航空工学を学ぶ学生たちが遠隔操縦可能な航空機を設計、製作し飛行を競う日本航空宇宙学会主催「全日本学生室内飛行ロボコン」で、KIT夢考房小型無人飛行機プロジェクトチームは、自動操縦部門で2位、一般部門で3位となりました。昨年の自動操縦部門では、制御の成果を披露することなく大会を終えたKITチーム。今年こそはと、パイロットの國塩さんをはじめメンバー一丸となって、軽量化と強度のバランスを熟慮した機体設計と制御向上に取り組んできました。
災害時の緊急空中撮影や物資輸送などへの活用が期待されている飛行ロボットに挑む様子を、國塩さんのインタビューとともにご紹介します。
建築都市デザイン学科4年 荒木淳也さん。
金沢工業大学の建築を学ぶ学生たちが中心となり、金沢の街なかを幻想的なあかりで演出する「金澤月見光路」。今年もおよそ150個の様々なオブジェが、秋の夜を彩りました。荒木さんが担当したのは、金沢21世紀美術館広場に展示された「波あかり」です。遊具の要素が十分に考慮された作品で、波のうねりをイメージさせるデザインがさまざまな表情をみせ、子供から大人まで多くの人々を楽しませていました
秋の金沢の風物詩として親しまれている月見光路への荒木さんの思いを、美しい映像とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 高野圭市さん。
ノーベル物理学賞で話題となったLEDは、消費電力が少なく低炭素化社会の実現に向け大いに注目を集めています。しかしLEDの基板材料となるサファイアや窒化ガリウムの加工には、長時間と高品位の研磨が求められるため、これがコスト削減につながらない原因のひとつとなっています。高野さんは、この問題解決をめざし、効率的で高品位な研磨加工技術の確立にむけたテーマに取り組んでいます。実験では思うような成果が出ず苦労した時もあったようですが、恩師に支えられながら熱心に取り組む毎日です。
今年8月には、イギリスで開催された国際ワークショップに招待され研究成果を発表した高野さん。
LEDのさらなる普及にむけた研究にあたる様子をご紹介します。
情報工学科3年 村上優太さん。
組込みシステム分野の若手人材育成を目的に開かれている「ETロボコン2014北陸地区大会」が開かれ、KIT夢考房チームはデベロッパー部門の2クラスで総合優勝を果たし、2年連続でチャンピオンシップ大会への出場を決めました。村上さんは、今年から新設された難易度の高いアドバンストクラスに出場。11月に迫る全国大会では、学生で最高位をめざしたいと話します。
将来の夢に向かって夢考房活動で充実した日々を送る村上さんを、北陸地区大会の様子と合わせてご紹介します。
機械工学科3年 山村拓己さん。
栃木県で開催された自作省エネカーによる燃費競技会「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」で、KIT夢考房エコランプロジェクトが、2074km/lで優勝。大会4連覇を達成しました。昨年、先輩たちが樹立した記録の更新はならなかったものの、5連覇へのバトンを後輩につなぐことができたと話すチームリーダーの山村さん。実は、本番前日の公式練習でトラブル発生。練習走行の取りやめを余儀なくされるという状況でした。しかし、エンジンまでも自分たちで作り上げたからこその強みが彼らにありました。
トラブルを乗り越え今年も頂点に立った夢考房チームを山村さんのインタビューとともにご紹介します。