大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 神野翔綺さん。
KIT金沢工業大学大学院2年の神野翔綺さん。神野さんがLEDやレーザの材料となる「光る半導体」の研究を続けている山口研究室で、学びの集大成として取り組んでいるのは、青色LEDの光物性評価について。日本人の研究者たちによって生み出された青色LED。照明での大きな貢献はもちろん、様々な分野で広く応用されています。神野さんはレーザをつくりだしたいと、その材料である窒化物半導体の発光効率向上をめざした研究と向き合っています。憧れていた研究室に所属し、大学院進学後はその研究成果を国内外の学会で積極的に発表してきました。
春、念願の分析・計測機器の総合メーカーで第一歩を踏み出す神野さんをご紹介します。
建築都市デザイン学科4年 荒木淳也さん。
金沢工業大学の建築を学ぶ学生たちが中心となり、金沢の街なかを幻想的なあかりで演出する「金澤月見光路」。今年もおよそ150個の様々なオブジェが、秋の夜を彩りました。荒木さんが担当したのは、金沢21世紀美術館広場に展示された「波あかり」です。遊具の要素が十分に考慮された作品で、波のうねりをイメージさせるデザインがさまざまな表情をみせ、子供から大人まで多くの人々を楽しませていました
秋の金沢の風物詩として親しまれている月見光路への荒木さんの思いを、美しい映像とともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 高野圭市さん。
ノーベル物理学賞で話題となったLEDは、消費電力が少なく低炭素化社会の実現に向け大いに注目を集めています。しかしLEDの基板材料となるサファイアや窒化ガリウムの加工には、長時間と高品位の研磨が求められるため、これがコスト削減につながらない原因のひとつとなっています。高野さんは、この問題解決をめざし、効率的で高品位な研磨加工技術の確立にむけたテーマに取り組んでいます。実験では思うような成果が出ず苦労した時もあったようですが、恩師に支えられながら熱心に取り組む毎日です。
今年8月には、イギリスで開催された国際ワークショップに招待され研究成果を発表した高野さん。
LEDのさらなる普及にむけた研究にあたる様子をご紹介します。
情報工学科3年 村上優太さん。
組込みシステム分野の若手人材育成を目的に開かれている「ETロボコン2014北陸地区大会」が開かれ、KIT夢考房チームはデベロッパー部門の2クラスで総合優勝を果たし、2年連続でチャンピオンシップ大会への出場を決めました。村上さんは、今年から新設された難易度の高いアドバンストクラスに出場。11月に迫る全国大会では、学生で最高位をめざしたいと話します。
将来の夢に向かって夢考房活動で充実した日々を送る村上さんを、北陸地区大会の様子と合わせてご紹介します。
機械工学科3年 山村拓己さん。
栃木県で開催された自作省エネカーによる燃費競技会「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」で、KIT夢考房エコランプロジェクトが、2074km/lで優勝。大会4連覇を達成しました。昨年、先輩たちが樹立した記録の更新はならなかったものの、5連覇へのバトンを後輩につなぐことができたと話すチームリーダーの山村さん。実は、本番前日の公式練習でトラブル発生。練習走行の取りやめを余儀なくされるという状況でした。しかし、エンジンまでも自分たちで作り上げたからこその強みが彼らにありました。
トラブルを乗り越え今年も頂点に立った夢考房チームを山村さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科4年 重吉祐輔さん。
9月、静岡県で開催された「全日本学生フォーミュラ大会」。これは自動車技術会が主催し、学生が設計・製作した車両に対する技術力や安全性、生産性などさまざまな面から評価する競技会です。この大会への出場を目標に活動を続けている夢考房フォーミュラカープロジェクト。重吉さんをリーダーとして、今年は信頼性の追求をコンセプトに、例年以上にスケジュール管理に気を配り車両を完成させました。順調に進んだかにみえたKITチーム。しかし、今年も苦い経験が待っていました。
来年への思いを新たにした重吉さんたちを大会映像とともにご紹介します。
大学院 環境土木工学専攻博士前期課程2年 小阪卓也さん。
KITでの学生生活で自身の成長を実感しているという小阪さん。小阪さんは、和歌山県からKIT環境土木工学科に進学。学部時代は、学友会活動に熱心に取り組んできました。学業のおもしろさに目覚めたのは、「空間情報工学」という授業との出会いから。土木に対して新しいイメージを持ったといいます。専門的な知識をもっと得たいと大学院進学を決め、現在は、さまざまな土木分野への活用を視野に、小型UAV(無人航空機)を用いて高精度な3次元モデルを作成する研究を続けています。国際学会にも精力的に参加している小阪さん。
これからも多くの経験を積み、幅のある人になりたいと話す小阪さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 髙橋金さん。
8月、神戸市で「第14回レスキューロボットコンテスト」が開催されました。これは、災害現場の救出作業に必要な技術の向上やレスキュー活動などを広く知ってもらおうと行われているものです。実際の災害現場を想定した救助活動やロボット製作が毎年高い評価を受けているKIT夢考房メカニカルサポートプロジェクト。今年は機体周辺状況の把握をコンセプトに、さまざまな工夫を凝らしたロボットで大会に臨みました。しかし大会の進行を、台風11号が大きく阻んだのでした・・・。
ロボット製作や大会出場への強い思いをリーダー 髙橋さんのインタビューでご紹介します。
機械工学科3年 山村拓己さん。
8月、広島県で開催された自作省エネカーの燃費競技会で、夢考房エコランプロジェクトチームが、大学・高専クラス1位と3位に入賞しました。2339.5km/lを記録した優勝車両「Stradale」は、オリジナルエンジンを搭載。今回、天候やエンジンの調子が優れず、調整を繰り返しながらの競技会となりましたが、山村さんを中心にチーム一丸となって問題解決に取り組んでの結果は、また一つ彼らを成長させたに違いありません。
「スーパーマイレッジカーチャレンジ広島」で2年ぶり6回目の優勝を手にした夢考房チームの奮闘を、山村さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院 電気電子工学専攻博士前期課程2年 真鍋仁志さん。
金沢工業大学では、小中高校生を対象としたロボット&プログラミング教室「夢考房ジュニア」がこの秋、学生たちが運営のサポート役となって本格的にスタートします。これは、次代を担う子供たちに科学技術への関心や才能の芽を育ててもらい、世界で活躍する人材を発掘しようと立ち上がったものです。学生リーダー 真鍋さんは、香川県からKITに進学。夢考房ロボカッププロジェクトでものづくりを一から学んできました。学業では、山口研究室で白色LEDに高効率化に向けた研究に取り組む真鍋さん。忙しくも、目を輝かせて取り組む子供たちを見るのは嬉しいと話します。
授業、課外活動と積極的な学生生活を送る真鍋さんをご紹介します。
電気電子工学科3年 関口岬さん。
昨年秋、オーストラリア大陸縦断レース「World Solar Challenge」で、総走行距離2564kmを記録した夢考房ソーラーカープロジェクト。ボディからモータにいたるまで、作れるものはすべて学生たちの手による車両です。再びこの過酷なレース挑戦を視野に、彼らは今月、秋田県で開催された「World Green Challenge2014」に出場しました。コース設定などが類似する秋田大会で、車両性能の評価やチーム運営の強化を図りたかったメンバーたち。しかし日本各地を襲った台風11号は、大会にも大きな影響をもたらしました。
秋田での様子を大会リーダー関口さんのインタビューとともにご紹介します。
応用化学科3年 伊藤悟さん。
今年3月、金沢工業大学や金沢高専の学生たちが、アジアの大学生と発展途上の地域を訪問し、フィールドワークを通して問題の発見から具体的な解決策の提案までを行う国際的なイノベーション創出プログラム「ラーニング・エクスプレス」に参加しました。学部3年の伊藤さんたちは、シンガポールやインドネシアの学生たちとチームを組んで、インドネシアの村に滞在。地元の産業である「扇子」づくりの改善策を検討しました。帰国後も夢考房でプロジェクトを立ち上げて工具の製品化に取り組み、9月には完成品を村に届ける予定です。自分の世界観を広げる貴重な経験になったという伊藤さん。
学生たちが多国籍チームを組み、リアルな問題に取り組んだ様子をご紹介します。
大学院 建築学専攻博士前期課程2年 山本将人さん。
この夏、石川県珠洲市に民家を改修したカフェが完成しました。地域に伝わる揚浜式製塩をアピールし地域の活性化につなげようというものですが、デザインを担当したのは、KITで建築を学ぶ学生たちです。若い感性で奥能登に新しい風をおこしたいというクライアントの依頼を受けプロジェクトがスタートしました。現地に何度も足を運ぶ中で、地域の人たちとの交流が生まれた山本さんたち、竹内研究室のメンバー。プレオープンの日、学生と住民によって10年ぶりに地元のキリコが復活しました。
地域に風穴をあけたいと手がけた建築と交流を、山本さんのインタビューと映像でご紹介します。