大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 和田 佳純さん。
大学選びは、小学生のころから興味があった化粧品に関する研究ができるところと、KIT金沢工業大学に進学を決めた和田佳純さん。念願の応用化学科 大澤・谷田研究室に所属して取り組んでいるのは、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる独自成分、パラミロンについて。免疫力向上や体内の有害毒物を排出させるデトックス効果など、肌に嬉しい作用が期待できるパラミロンのナノファイバー化やオイルゲル化剤の開発で、化粧品にとどまらず広い分野への用途拡大を視野にいれた研究を続けています。
チャレンジできる研究環境が大きな発見につながった和田さんを、ご紹介します。
航空システム工学科4年 松田拓翔さん。
TVドラマがきっかけで航空の世界に興味を持ったという松田さん。大学選びも航空工学が学べるところと、KIT航空システム工学科に進学しました。空力や構造など新しいことを学ぶことが楽しくて仕方なかったという授業に加え、彼を夢中にさせたのは、1年次から参加した夢考房人力飛行機プロジェクト活動です。先尾翼機を復活させた昨年は、主任設計者として機体設計に関わり、従来の強度を保ちながら前年度の機体重量から4kgの軽量化を実現。また所属する赤坂研究室ではプロペラに着目した研究に取り組むなど、飛行機についてさまざま知識を得た4年間でした。
KITでの学びを胸にIHIで社会人としてスタートを切る松田さんをご紹介します。
情報経営学科4年 渡邉有さん。
高校時代のリーマンショックがきっかけで、本格的に金融や経済について学び、将来もその分野で活躍できたらとKITに進学した渡邉さん。思いがかない、春からは三井住友海上火災保険が新しい舞台です。KITでは学業に力を注ぐ一方、水泳部のマネージャーとして部活動に参加、選手たちを支えてきました。強い気持ちを持って充実した学生生活を送ってきたこと想像させる渡邉さん。
卒業研究の公開発表審査会の様子などさまざまな彼女の表情をご紹介します。
機械工学科4年 渋谷航平さん。
今春、あこがれの本田技研工業で、社会人としてのスタートを切る渋谷航平さん。学生主体の夢考房活動に関心をもち、群馬県からKITに進学。1年次からエコランプロジェクトに参加し、究極の自作省エネカーづくりに没頭する毎日を送りました。プロジェクトリーダーとして出場した2012年の広島大会では、学生歴代最高の2546km/lを記録。茂木大会でも学生クラス2連覇に大きく貢献しました。今の自分があるのは、エコランのお蔭と振り返ります。
仲間ともに無我夢中で取り組んだものづくりの経験を糧に、更なる夢に向かって歩き出す渋谷さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 山田知徳さん。
昨年、オーストラリア大陸を縦断するソーラーカーレースに参加したKIT夢考房ソーラーカープロジェクト。車輌に搭載されていた自作モータは、エネルギー変換効率98%という市販の高性能モータをも超えるものでした。
開発したのは、大学院2年 山田さんです。彼は、KITの併設校である金沢高専時代からソーラーカープロジェクトに参加。KIT編入後も含め9年間、ものづくりに没頭し、モータの知識と技術を磨いてきました。
学部4年次と大学院の2年間、深見研究室で環境にやさしい新構造のモータに取り組んできた山田さん。次なるステージは、三菱電機です。
春、大きな夢の実現に向かってスタートを切る山田さんのものづくりに注いだ学生生活をご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程2年 中川知也さん。
子供の頃から飛行機に大きな関心をもち続け、奈良県からKIT航空システム工学科に進学した中川さん。学びの中で、将来は、構造系で活躍できる人材になりたいと夢を描くようになったと言います。所属する廣瀬研究室では、炭素繊維強化プラスチックの特長を活かし、より軽くて強い構造体として発泡コアサンドイッチパネルに注目。日本版スペースシャトルへの可能性を探っています。
JAXAや経済産業省からの委託研究という貴重な経験を積み重ね、春からは、念願の川崎重工業で第一歩を踏み出す中川さんをご紹介します。
建築都市デザイン学科3年 浦口昻久さん。
昨年12月、金沢工業大学建築系の学生たちが制作したアート作品が、冬の金沢を彩りました。これは、北陸最大級のファッションストリートがある金沢市竪町商店街振興組合の青年部とのコラボレーションによるアートイベントです。3回目となる今回はクリスマスツリーやプレゼントをモチーフにしたオブジェが街路樹や広場に展示されました。形あるものをデザインしてみたいと三重県から進学した浦口さん。リーダーとしてデザインから制作まで積極的に活動しました。多くの人たちとの出会いや授業だけでは学べない貴重な経験を通じて、建築への思いをさらに強くしたようです。
浦口さんたちが作りあげた幻想的な空間をご紹介します。
航空システム工学科4年 宮原匠さん。
小学生の時に見た航空ショーの驚きと感動が、航空を学ぶきっかけになったという宮原さん。長野県からKIT航空システム工学科に進学し、夢考房小型無人飛行機プロジェクトに参加するなど知識と技術を深めていきました。そして今、卒業研究として取り組んでいるのは、ヘリコプターについて。ホバリング時の吹きおろしの風によって発生する渦のしくみを、従来あまり行われてこなかった精密模型を使った風洞実験から解明しようとしています。吹きおろしの風によって起こりうるアクシデントの回避や安全性の向上に結び付く機体設計につながる研究に取り組む宮原さん。
春からは、熱い思いを抱いてJR東日本に就職します。
4年間の学びの集大成に熱心に取り組む様子をご紹介します。
情報工学科4年 藤尾綾一さん。
中学生の頃からシステムエンジニアに憧れ、KITで本格的に情報工学を学んだ藤尾さん。春からはamebaで知られる念願のサイバーエージェントで第一歩を踏み出します。
入学直後から学内のIT系プロジェクトに参加、2年次からは金沢市主催のスマホアプリコンテストに応募し2年連続で受賞するなど、知識と技術を磨いていきました。インターンシップなどの経験も積み、自分の進むべき将来の道を明確にしていった藤尾さん。
KITで大きな成長を実感しているという藤尾さんのデジタル版ものづくりの活動と成果をご紹介します。
航空システム工学科4年 上田卓さん。
航空について学びたいと新潟県から進学した上田さん。入学後、ヨットが飛行機と同じ原理で進むことを知って、ヨット部に所属。授業で学んだことが部活動で体験でき、航空への知識をより深めることができたと振り返ります。学びの集大成の研究テーマは、安定飛行が可能なコガネムシに注目し、火星探査用飛行機の開発に応用できないかというものです。内定しているIHIでもエンジンに関わり、夢のある計画に将来参加できたらと話す上田さん。
充実した4年間を実感している上田さんを、卒業研究の様子などとともにご紹介します。
機械工学科4年 中島章裕さん。
今春、念願のスズキで社会人として第一歩を踏み出す中島さん。KITでの生活は、まさに車輌開発にどっぷり浸かった日々でした。将来は車関係の仕事につけたらと思っていましたが、1年次から参加した夢考房フォーミュラカープロジェクトで、ますますその魅力の虜に。身につけた数学を応用して製作したパーツが組み込まれ、車が走る。この感動は忘れられないと話します。全日本学生フォーミュラ大会にはドライバーとしても出場した中島さん。
仲間とともに過ごした夢考房でのものづくりと失敗の数が、自身の大きな成長につながったという中島さんを映像とインタビューでご紹介します。
電気電子工学科4年 赤松祐季さん。
神戸ルミナリエで人々を魅了する光に感動し、電気について学びたいとKITに進学した赤松さん。4年間の学びの集大成として取り組んでいるのは、植物が発する微弱な電気信号を読み取って、植物に適した栽培技術を確立しようというものです。平間研究室に設置されているハイテク技術搭載の植物工場を使い、植物との会話!を通して植物工場の生産効率向上を狙った研究を続ける赤松さん。1年次から参加する夢考房フォーミュラカープロジェクトでも、広報担当として熱心に活動してきました。
学業と夢考房活動に取り組み、東芝に内定した赤松さんをご紹介します。
大学院環境土木工学専攻博士前期課程2年 白石宗一郎さん。
10月、国土地理院主催の「Geoアクティビティフェスタ」が東京で開催されました。これは、地理空間情報に関する画期的な技術や独創的なアイデアなどについて展示・発表するものです。大学院2年の白石さんは、金沢工業大学で行われた準天頂衛星初号機「みちびき」を使った民間実証実験の研究成果を、K.I.T.空間情報プロジェクトのメンバーを代表して発表しました。2018年に本格運用が予定されている「みちびき」と現在使われているGPS衛星を組み合わせることで、測位誤差がわずか数センチに縮まり、より安全で快適な社会をもたらすというものです。
最新の空間情報技術の研究を続け、測量事業大手に内定を決めた白石さん。研究を通じて地域貢献などにも積極的に活動している様子をご紹介します。