メディア情報学科4年 小松崎 直さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが「あかりオブジェ」と「メディアテクノロジーの融合」によって金沢の街なかを幻想的に彩る金澤月見光路が昨秋開催され、多くの人たちで賑わいました。メディア情報学科出原研究室の学生たちは、プロジェクションマッピングやVR空間体験などで最先端の技術を展開。小松崎 直さんは、UI/UXデザイン手法を考慮したWebページやポスターデザインを担当しました。課外活動プロジェクトでも企業のロゴやコンセプト動画制作の経験がある小松崎さんですが、秋の金沢の風物詩として定着している月見光路では、利用者の視点に立ち良い体験を生み出すデザインをと試行錯誤しながら作りあげていきました。
多くの人たちを魅了した金澤月見光路、小松崎さんの取り組みをご紹介します。
機械工学科4年 岩田貴拓さん。
大学で自分自身を成長させたいとKITに進学を決めた岩田さん。貴重な経験となっているのが、キャンパスを訪れた高校生や家族に大学の魅力を伝える学生スタッフとしての仕事です。人との接し方やコミュニケーション能力が身につき、大学をあらためて見つめる良い機会になったと話します。学びの集大成として諏訪部研究室で取り組んでいるのは、半導体素子の材料となる難削材の加工メカニズムの解明。高度情報化社会の根底を支える研究と向き合う毎日です。
将来は、日本の社会を支える人材になりたいと話す岩田さんをキャンパス案内や実験の映像とともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程1年 伊藤元希さん。
太陽光発電衛星から地上への送電や電気自動車のワイヤレス給電などを可能にする無線電力伝送。多くの研究者が開発にしのぎを削るこの分野で、大学院1年の伊藤さんが快挙。5月に開かれた無線電力伝送に関する代表的な国際学会で、学生論文最高賞を受賞しました。もともと携帯無線通信に興味を持ちKITに進学。TOEICへの挑戦をきっかけに学ぶ楽しさを知り、所属する伊東研究室で、急速に注目を集めるテーマに取り組んできました。
将来めざす姿も見えてきた伊藤さんを高い評価を受けた研究成果とともにご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 坂本泰邦さん。
自分自身を成長させたいとKIT進学を決めたという坂本さん。学部時代は、勉強も学友会活動も完全燃焼。大勢の学生スタッフをまとめて学園祭をやり遂げた達成感は大きな思い出のひとつだと話します。4年次から所属する垂水研究室では、省エネ化を目的に、地下水を利用した天井放射空調システムの研究に取り組んでいます。その成果は国際学会で発表するなど積極的に活動している坂本さん。
充実した学生生活を自負し、さらに大きな目標に向かって進んでいる様子をインタビューと映像でご紹介します。
ロボティクス学科3年 山田嵩さん。
夢考房ロボカッププロジェクトで、自律移動型二足歩行ロボット開発に打ち込んでいる山田さん。山田さんは、一から自分たちの手で自由にものづくりができる夢考房に魅かれてKITに進学。昨年からは2体のロボット開発に取り組み、立つだけでも高度な技術が求められる二足歩行ロボットを学生たちの手でつくりあげました。そして5月に行われた自律移動型ロボットによるサッカー競技会「ロボカップ・ジャパン・オープン」に出場。うれしい初優勝を果たしました。
夢は人間と共生できるロボットづくりと話す山田さんを、彼らのロボットとともにご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 滝渉さん。
ロボットが自分で考えて行動する自律移動型ロボットの競技会「ロボカップジャパンオープン」。種目の一つ、@ホームは、日常生活の中でロボットがいかに役に立ち、人間とともに暮らしていけるのか可能性を探る競技です。人物を追従したり、新聞を持ってきたりなどの課題で技術力を競うものですが、5月に開かれた今年の大会に、滝さんは研究室の仲間ともに出場しました。彼が目指すのは、高齢化社会を見据えた生活支援ロボットです。難しいことも多いが、自分が作ったプログラムで動いたときの喜びは大きいと話す滝さん。
人との共生を意識したロボットづくりに取り組んでいる滝さんをご紹介します。
電気電子工学科3年 石井秀憲さん。
電気代およそ3円分のエネルギーで2時間の走行距離を競う電気自動車の競技会が秋田県で開催されました。夢考房エコランプロジェクトは、今年、空気抵抗の大幅改善をコンセプトに新しく製作した車両で参加、チーム新記録となる76.4kmを走行しました。大会リーダーの石井さん、新型車両での初めての挑戦でプレッシャーも大きかったようですが、先輩の記録を5年ぶりに上回ったことで、後輩たちには更に高みをめざしてほしいとエールを送ります。
自作電気自動車の全国大会「ワールド・エコノ・ムーヴ」での夢考房チームを石井さんのインタビューとあわせてご紹介します。
ロボティクス学科2年 坂井志穂さん。
自律移動型ロボットによるサッカー競技会「ロボカップジャパンオープン」が、福岡県で開催されました。KIT夢考房ロボカッププロジェクトが出場した中型ロボットリーグは、18m×12mのフィールドを縦横50cm未満のロボット5台が自由に駆け回り、得点を競います。学部2年生が主体ながらハード、ソフトのすべてを学生だけで作りあげ、今年も大会に臨んだ夢考房チーム。メンバーの一人、電気班の坂井さん、大会でのひとつひとつの経験はものづくりへの思いをさらに強くしたようです。
スピード感あふれる中型リーグの様子を坂井さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科4年 宮本琢磨さん。
2012年にKIT初の人工衛星開発・運用を大きな目標に発足した夢考房人工衛星開発プロジェクト。人工衛星開発に必要な制御や機構技術の習得をめざして日々活動していますが、今年3月、その評価の場となる「種子島ロケットコンテスト」に挑みました。大会リーダー宮本さんらが出場したのは、製作したCanSat(小型模擬衛星)を上空から投下し、その後、自律動作でいかにゴール地点近くに到着できるかを競うというもの。初出場ながら練習ではかなり良い感触を持っていたメンバーたち。しかし大会当日、種子島は雨交じりの強風でした・・・。
種子島ロケットコンテストに初挑戦、人工衛星開発プロジェクトをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 森 貴之さん(2014年3月修了)。
KITの併設校である金沢高専時代に電子デバイスへの関心を強くし、もっと学びたいとKIT電気電子工学科に編入。その後大学院へ進み、一貫して半導体の研究に取り組んだ森さん。学生生活の集大成となったテーマは、極低消費電力で動くLSIについて。より快適なセンサーネットワーク社会実現に向けた研究です。大学院2年の秋には、研究成果を米国と英国で開かれた学会で発表するなど充実した日々を過ごした森さん。春からは念願の東芝で新しいスタートを切っています。
学生時代に好きなことを見つけ、とことん研究に没頭。今、エンジニアとしての第一歩を踏み出した森さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 武石和真さん(2014年3月修了)。
春から東京の大手設計事務所、山下設計で建築家としての第一歩を踏み出している武石さん。武石さんが6年間の学びの集大成として選んだ修士設計のテーマは、2020年、東京五輪後の臨海副都心について。五輪後もアジアを牽引していく都市であるための提案を建築の視点で行いました。大都市に憧れを持っていたという武石さんですが、KITでは先生や仲間に恵まれ、学生アパートのリノベーションや名古屋市科学館でKITが開催した「世界を変えた書物展」の空間デザインを担当するなど、とても貴重な経験を積むことができたといいます。
KITの学びの中で、建築への確かな思いを自覚して社会に踏み出した武石さんをご紹介します。
機械工学科4年 小澤泉樹さん(2014年3月卒業)。
金沢工業大学は、金沢医科大学と共同で革新的で人に優しい技術開発を研究しています。この医工連携プロジェクトに学部2年次から参加していた小澤さん。彼が取りくんでいたのは、ドレーン排液色調監視システムの開発です。手術後にドレーンチューブを用いて体内にたまった不要な体液を排出しますが、それら排液の色調から患者の状態が判断されています。しかしその判断基準は、看護師の力量に依存するところが大きく、小澤さんは工学的に判断材料となるシステムづくりをめざしてきました。KITで、学ぶ楽しさを知ったと話す小澤さん。
医療分野に貢献できるものづくりの夢を持って、新しいスタートを切った小澤さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 杉本星也さん(2014年3月卒業)。
この春、KITを卒業し、社会人としてスタートを切った杉本さん。ロボットづくりに憧れて静岡県から進学。3年次までは夢考房プロジェクトで、ロボコン優勝をめざし日夜仲間と活動してきました。大会終了後、杉本さんの次なる目標となったのは、佐藤研究室がNECと共同で取り組んでいる水中探査ロボットです。海洋資源の調査などを目的にした無人水中航走体と呼ばれるものですが、杉本さんは設計から関わり、これまでより操縦性能が優れたロボットの製作に成功しました。大学生活に後悔はないと話す杉本さん。
杉本さんの充実ぶりを映像とインタビューでご紹介します。