大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
ロボティクス学科2年 濱口裕成さん。
8月に神戸で開催されたレスキューロボットコンテストで、KIT夢考房メカニカルサポートプロジェクトチームは、大会最高賞の「レスキュー工学大賞」を受賞しました。
毎年、実際の災害現場を想定した探査や救助手法を取り入れたロボットを製作して、高い評価を受けてきた夢考房チーム。今年はよりスピーディな情報収集や発信をコンセプトに開発を行い、技術力、組織力など総合的な視点から最高賞に輝きました。大会リーダーの濱口さん。予選では思うような結果が出なかっただけに、とても緊張したと振り返ります。
ものづくりの原点を実践する今年の夢考房チームの取り組みをご紹介します。
航空システム工学科4年 佐野大貴さん。
KITで航空について一から学び、航空機専業メーカーに内定を決めた佐野さん。入学後、自分たちの手で大空を舞う機体が作れたら!と夢考房小型無人飛行機プロジェクトに参加。米国のSAE Internationalが主催し、世界中の航空工学を学ぶ学生たちが競うデザインコンテスト出場という大きな目標を持って活動を続けてきました。また、学びの集大成として今取り組んでいるのは、鳥のもつウィングレットの空力特性についてです。授業と夢考房活動を通して、航空機の魅力がどんどん大きくなったという佐野さん。
いつか自身が関わった飛行機に乗りたいと話す佐野さんを、仲間と作り上げた機体とともにご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程1年 嶋崎栞さん。
大学院でバイオ・化学を専攻する嶋崎栞さんは、もともとは化粧品の原料となる化学物質の基礎原理を学びたいと、千葉県からKIT応用化学科に進学しましたが、学んでいくうちに生分解性プラスチックなど環境に優しい材料に興味を持つようになったといいます。
所属する大澤研究室では、生分解性プラスチックに着色する色素として、天然色素に注目。光や熱に弱く褪色しやすいという欠点を逆利用し、バイオ燃料として期待されるアフリカ原産の植物がもつ毒性を測るセンサーとして活用しようとしています。環境に優しい身近な材料から世界を救う!
世界に貢献する研究テーマに熱心に取り組む嶋崎さんをご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 佐久間 雄大さん。
KIT大学院で地震予知の研究に取り組む佐久間さん。平間研究室で、世界最高レベルの超高感度磁気センサーを応用した地磁気変動観測装置の開発と解析にあたっています。プログラミングや電子回路などを勉強しながら自分たちの手で装置をつくり、データを収集、評価。日本海側では初めての設置観測で、地震予知システムの構築にもつながる彼の研究は電気学会で認められ、優秀論文発表賞を受賞しました。
人の役に立てる仕事をし、後輩に道をつくりたいと話す佐久間さんをご紹介します。
ロボティクス学科2年 眞下康宏さん。
「NHK大学ロボコン2013」。東京大学との決勝戦で、金沢工業大学夢考房チームは大会最速タイムで優勝。自動、手動ロボットの見事な連携による勝利でした。出場チームの中でも群を抜くスピードで課題をこなすKITチームの自動ロボット。制御を担当したのは、2年眞下さん。走行距離と位置の把握やバックアップ対策など綿密なプログラムには目を見張るものがあります。世界大会では、よりスピードアップを図るべく活動に余念がない眞下さん。
NHK大学ロボコンシリーズ第3弾。高精度にプログラミングされた自動ロボットの動きを真下さんのインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科3年 片山泰伸さん。
「NHK大学ロボコン2013」で、3年ぶり3度目の優勝を手にしたKIT金沢工業大学夢考房ロボットプロジェクト。大会メンバーとして手動ロボットを担当していたのが、3年片山さんでした。小学生の時から憧れ続けてきたロボコン。その夢の舞台で味わった最高の喜び。しかし感動に浸る間もなく、今月に迫ったABU世界大会に向け練習を続ける毎日です。改良を重ねたロボットで更なるスピードアップを実現し、世界大会に挑むKITチーム。
操縦者として大舞台に立つ片山さんを優勝インタビューや彼を支えるメンバーの声とあわせてご紹介します。
情報工学科4年 林 謙吾さん。
ITを活用した地域活性化をめざす活動に取り組んでいる「CirKitプロジェクト」が、今春、株式会社CirKitとして新たなスタートを切りました。KITには、100の課外教育プログラムがあり、学生による起業はCirKitが初めてです。リーダーの林さんは、入学直後からプロジェクトに参加していましたが、より責任が伴う活動をしていくべきだと、昨年から起業化に向けた準備を進めてきました。
株式会社として本格的に始動した林さん達の取り組みを、映像とインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科3年 内山孝太さん。
「NHK大学ロボコン2013」今年、最高の喜びを味わったのは、KIT夢考房ロボットプロジェクトチームでした。昨年、決勝で涙を呑んだ東京大学を37秒という驚異的なタイムで破っての3年ぶり3度目の優勝です。昨年の大会は応援席から見守っていた内山さん。今年はリーダーを任されチームを引っ張ってきました。大会では試合ごとに不安材料が見え隠れしたものの、メンバー全員で作り上げたロボットへの信頼は大きなものがありました。8月に迫った世界大会に向け、さらにタイムを短縮したKITチーム。
互いにベストタイムという1秒を争う素晴らしい決勝戦を始め、日本代表を掴むまでのKITチームを内山さんのインタビューで振り返ります。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 荻野 浩二さん。
荻野さんは、学部4年次のプロジェクトデザインⅢ(卒業研究)として、同じ小林・鈴木研究室の仲間と食事支援ロボットを開発。昨年韓国で開催されたプロジェクト型卒業研究の国際コンペで3位に入賞しました。この食事支援ロボットは、音声入力や口の開閉による操作によって、介助者の支援がなくても自分のペースで食事や飲み物を摂ることができるというものです。食物支援を担当した荻野さん、開発には特別な思い入れもありました。大学院進学後もオーストラリアで行われたIEEEの国際学会で研究成果を発表するなど利便性の向上をめざして研究を続けています。
三菱電機に内定し、将来はグローバルに活躍したいと話す荻野さんをご紹介します。
建築学科4年 小出康人さん。
6月、石川県森林公園内に、KITで建築を学ぶ学生たちが制作した自然観察のためのオブジェが完成しました。これは、アートを通して自然を守る「MISIAの森」プロジェクトの一環として行われたもので、バオバブの木をイメージしたという高さ4mのオブジェは、子供たちが自然の中で生き物を観察したり、遊んだりできるようになっています。
設計から制作までを担当したのは、竹内研究室に所属する学生達10名。メンバーの小出さんにとっては、実施設計や制作はまさに初めての経験でした。何度も練り直したデザイン、スケジュール管理の難しさなど大変なことも多かったようですが、みんなの力で1つの作品が形になっていくことがとても嬉しかったといいます。
完成までの彼らの奮闘ぶりを小出さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 飛坂未緒さん。
高校生の時に手にしたKITの入学案内に書かれていた「カビから医薬品を製造する研究」に強い関心を持ち、KIT応用バイオ学科に進学。4年次からは念願の小田研究室で、カビの持つ酵素を使って、ステロイド医薬の原料を高生産するシステムの開発に取り組んでいます。
このテーマを3年かけて自分の手で形にしたいと大学院に進学した飛坂さん。研究を続ける中で興味が強くなったジェネリック医薬品原薬製造企業に内定。ジェネリック医薬品製造を通して社会に貢献したいと話します。
カビから有用な医薬品原料の高生産に挑む飛坂さんをご紹介します。
大学院 機械工学専攻博士前期課程1年 島拓実さん。
KITの学生たちが製作したシーラカンスのロボットが、福島県にある水族館「アクアマリンふくしま」で展示されています。これは、ロボティクス学科の佐藤研究室の学生たちが製作したもので、独特のひれの仕組みを解明し、モーターを組み込むことで複雑な動きを再現した実物大のロボットです。メンバーの一人、島拓実さんは、強度計算や加工など苦労の連続だったようですが、ものづくりの流れを経験できた貴重な機会だったと当時を振り返ります。
“生きた化石”と呼ばれるシーラカンスの泳ぎをロボットで再現。生物進化の解明と新しい技術開発への一歩となる取り組みを、映像と島さんのインタビューでご紹介します。