大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 前田祐太朗さん。
10月、JR金沢駅東口広場にある鼓門を最新技術を使った光のアートで彩る「プロジェクションマッピング」が行われました。これは、2015年春の北陸新幹線金沢開業記念イベントとして、KITメディア情報学科出原研究室の学生たちが制作したものです。金沢市からの依頼でスタートしたこの企画、前田さんたちメンバーにとっては1から勉強することばかり、加えて、鼓門という複雑な形状に映像を映し出すことは大変な苦労だったといいます。未来に向けた新しい金沢を学生たちが映像と音楽で表現。渾身の作品を前田さんたちのインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 小田啓太郎さん。
秋の金沢の夜を200個の光のオブジェで幻想的に照らし出す『金澤月見光路』が今年も開催されました。これは金沢市の中心市街地の活性化につなげたいと金沢工業大学の学生と地元商店街が連携して行っているライトアップイベントです。白山連峰をイメージしたというオブジェ「あかり山」を担当したのは、建築デザイン学科川﨑研究室の学生達。リーダーを任されたのは小田さんです。オブジェの美しさはもちろん、空間全体の演出に気を遣ったと話しますが、小田さんにとって、将来を考える大きな経験になったようです。
学系をこえた180名の学生達による美しい光の演出。10年目を迎えた月見光路をご紹介します。
航空システム工学科2年 山崎拓人さん。
航空工学を学ぶ学生たちが、自作の小型ラジコン飛行機で性能を競う「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」が開催され、夢考房小型無人飛行機プロジェクトは、手動制御部門で2位、合わせてベストデザイン賞を受賞しました。災害時での活用が期待される飛行ロボットの実用化をめさしたこの大会、決められた地点への物資投下や指定のゲートを通過するなどのミッションをこなし、その性能と操縦技術が競われます。設計を担当した山崎さん、長時間滑空と低速飛行を可能にした機体が高い評価を受け、嬉しさもひとしおでした。
メンバーたちの智恵と技術がつまった機体「イーグル7」をご紹介します。
情報工学科2年 古田昂志さん。
ガソリン1リットルでどれだけ走れるかを競う「本田宗一郎杯 Hondaエコマイレッジ チャレンジ全国大会」で、燃費2416.344km/リットルを記録。学生クラスで3連覇を果たしたKIT夢考房エコランプロジェクト。実は、決勝前日、エンジンが全く始動しないという大きなトラブルがチームを襲いました。電装系担当の古田さんら2年生中心のメンバーは必死に原因を探り、ようやく特定するも、練習走行は時間切れ。ドライバーは、雨の中でまさにぶっつけ本番での走行となりました。
チーム一丸となってトラブルを乗り越え手にした快挙を古田さんたちのインタビューで振り返ります。
機械工学科3年 山路貴明さん。
10月に開かれた自作省エネカーの全国大会で、KIT夢考房エコランプロジェクトチームが、自身の持つ学生クラス記録を大幅に更新する燃費2416.344km/lを記録し、見事大会3連覇を達成しました。1、2年生主体のチームを率いた山路さん。走行中に襲いかかった激しい雨や予期せぬトラブルにもあきらめることなく、仲間を信じて指揮を執りました。滋賀県から進学した山路さん。念願のエコランプロジェクトでものづくりを一から学び、知識や技術を習得していく楽しさを実感しているといいます。メンバーとの強い信頼で勝ち取った新記録での優勝。
「Hondaエコマイレッジチャレンジ全国大会」での夢考房チームの快挙を、山路さんのインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 白水達也さん。
9月、名古屋市科学館で「世界を変えた書物」展が開催されました。これは、金沢工業大学が所蔵するコペルニクス、ニュートン、アインシュタインなど世界を一変させた科学的な発見や技術的発明に関する初版本を展示したものです。会場の空間デザインを担当したのは、KITで建築を学ぶ学生達。広く一般の人たちにも興味を持ってもらえるようにと、随所に工夫を凝らしたプランを作り上げました。
中心メンバーの大学院2年白水さんらのインタビューを交えながら、期間中1万4千人を人類の知性を辿る旅へと誘った書物展をご紹介します。
航空システム工学科4年 北川 敬太さん。
今年の夏、KIT夢考房人力飛行機プロジェクトの学生達が作りあげた人力飛行機が、5年ぶりに琵琶湖の大空を飛びました。今年度の機体名は「Revive」。プロジェクトオリジナルの先尾翼機を復活させ、炭素繊維強化プラスチックで骨組みを製作するなど軽量化と安定飛行実現のため、随所にさまざまな工夫を施しました。50人をこえるメンバーを率いた北川さん、夢考房活動最後の今年、念願の大会出場を果たしました。
再び独創的な機体設計、製作に挑んだ学生達の活動を、北川さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 坪井 太郎さん。
世界最大規模のソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」。オーストラリアの北部ダーウィンから南部アデレードまでの約3000kmを走破するこの大会に、KIT夢考房ソーラーカープロジェクトが参戦しています。過去2回の出場では完走を果たし、日本チームとしてトップクラスの成績も残す夢考房チーム。チームリーダーの坪井太郎さんは、ノーミス、ノートラブルでの完走をめざしたいと意気込みを話しました。作れるものはすべて自分たちの手で作りあげたソーラーカーで、オーストラリア大陸縦断に挑戦。
12年ぶりの参戦を前にした夢考房ソーラーカープロジェクトをご紹介します。
ロボティクス学科3年 古宇田秀明さん。
KIT夢考房ロボットプロジェクト。数々の困難をチームで乗り越え掴んだ「ABUロボコン2013」初優勝の瞬間、皆がコートに駆け寄り喜びを分かち合う中、日の丸を手にしたチームメイトを肩車してコートを周り、会場からの祝福に応えた学生がいました。ピットクルーとして大会メンバーを支え続けてきた古宇田秀明さんです。6月、東京大学を破って日本代表に、そして今回、世界大会で最高の栄誉を勝ち取りました。ずっと夢みていたことが現実になったと話す古宇田さん。
何度見ても嬉しいABUロボコン優勝シーンを、古宇田さんが1本1本細部にまでこだわり設計した勝負の決め手となる「苗木」とともにご紹介します。
夢考房ロボットプロジェクト。
8月、ベトナムで開催された「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」で、日本代表として出場したKIT夢考房ロボットプロジェクトが、悲願の初優勝を果たしました。日本チームの優勝は、8年ぶり2度目です。国内大会以降さらなるスピード化を実現。出発前には、安倍晋三首相から激励を受けて現地に入ったメンバーたち。しかし予選から様々なトラブルが襲いかかりました・・・。チーム全員の力でアクシデントを乗り越えての初優勝!
夢考房ロボットプロジェクトが掴んだロボコン世界一への道のりをご紹介します。
電気電子工学科4年 加納雅己さん。
学生自身が車輌の企画から設計、製作までを行い、ものづくりの総合力を競う「全日本学生フォーミュラ大会」が今年も静岡県で開催されました。自動車技術会が主催し、プロのエンジニアたちが、技術力や安全性、コスト面など様々な角度から審査するこの大会、KIT夢考房フォーミュラカープロジェクトのメンバーたちにとっても、日々の活動の成果を知る貴重な機会です。1年かけて作り上げてきた彼らのフォーミュラカー、車検、デザインなどの静的審査をクリアし、走行性能などを競う動的審査へと進んでいきました・・・。
全日本学生フォーミュラ大会に挑んだ夢考房チームを、ドライバーとしてハンドルを握った加納雅己さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科2年 酒井尚也さん。
8月に開催された「SUPERMILEAGE CAR CHALLENGE 広島」。ガソリン1リットルでどれだけ走れるかを競う大会に、過去、2487kmの記録をだした車が6年ぶりにコースに戻ってきました。金沢工業大学 夢考房エコランプロジェクトが開発したG.E. ALTiCです。酒井さんたち2年生が主体となり、昨年秋から大会出場を目標に活動をスタート。電装品などは新しく製作するなどメンバーにとってはとても貴重な機会となりましたが、試行錯誤の連続だったに違いありません。
1年次から本格的なものづくりに挑戦し、その難しさを肌で体験したメンバーたちの表情を追いかけます。