大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小森谷佑一さん。
この春、社会人としてスタートを切った小森谷さん。福島県から進学し、ロボット自身が考えて行動する自律移動型ロボットに魅せられて、夢考房ロボカッププロジェクトに参加しました。4年次には、リーダーとして「RoboCup Japan Open」に出場して中型リーグで準優勝。
世界大会ではレベルの違いを痛感するも、それが更なる向上心につながったと振り返ります。大学院進学後は、人との共生をめざして開催される屋外走行実験「つくばチャレンジ」用のロボット開発に取り組み、知識と技術を積み重ねていきました。
まさに自律移動型ロボットとともに歩んだ小森谷さんの6年間をロボットを通じたロシアでの学生交流を交えてご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 紺谷真悟さん。
3月、起業家候補生によるビジネスプランコンテストの全国大会が開かれました。これは、ICT(情報技術分野)に係わる商品・サービスの開発やPRプランの作成を目指すプログラムで、各地区から選ばれた学生7チームが出場。その中に、紺谷さんらKIT大学院生3人の姿もありました。プレゼンター役を務めた紺谷さんは、富山県出身。KIT進学後、学内外の活動にも積極的に取り組んできました。充実した学生時代を過ごしたこの土地で、これからは社会人として貢献したいと決意した紺谷さん。
世界を驚かせるような情報発信を誓う紺谷さんを、大会での様子や仲間たちのインタビューとともにご紹介します。
飛行機という巨大な機械に興味をもち、愛知県から進学した村居さん。入学後すぐに参加した夢考房人力飛行機プロジェクトで、一からものづくりを学んでいき
ました。その年の夏、仲間たちと作り上げた機体が琵琶湖の空を飛んだ感動は、彼のこれからの道を決定づける大きなカギとなりました。念願かなって、富士重工業では航空機の開発や生産に関わる部門で社会人としてスタートを切る村居さん。
国産旅客機の製作に関わり搭乗するのが夢と話す村居さんを、夢考房活動や研究とともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 佐圓恒啓さん。
中学生の頃、携帯電話がきっかけで通信に興味をもったという佐圓さん。大学で情報通信分野を勉強したいとKITに進学しました。より深い知識と技術を学ぶべく進んだ大学院では、伊東研究室で、電波を電力として使用可能にする回路の研究に取り組みました。これはソーラーパワーサテライト(人工衛星を使った太陽光発電)や電気自動車などへの電力供給に用いる技術で、未来を拓く無線電力伝送の研究です。
まもなくTDKで社会人としての第一歩を踏み出す佐圓さん。
恩師の教えを胸に、最前線で活躍できる技術者をめざしたいと話す佐圓さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 酒井一樹さん。
人工関節など医療製品のカスタムメイド化が求められている現在、生体適合材料として大きく注目されているタンタル。しかし、その特性から切削加工が大変難しく、使用工具の寿命が非常に短いことが、人工関節などの医療用部品への適用を困難にしています。
この問題解決に取り組んだ酒井さんは、タンタルの切削加工特性をさまざまな工具を用いて明らかにしながら最適な工具を検討してきました。そして昨年末、大きな成果をだしたのです。
医療分野に新たな可能性を拓く研究成果を胸に、高性能レンズメーカーの技術者として新しい一歩を踏み出す酒井さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 金丸稔さん。
この春、三菱電機に就職する金丸さん。ロボットについて学びたいと愛知県から進学し、河合研究室で知識を深めてきました。
大学院進学後には、KITの派遣留学プログラムを利用して、海外提携校の米国イリノイ大学に留学。その滞在中にアリゾナで開かれた学会で発表するという貴重な経験を積みました。渡米前、寝る間を惜しんで語学力の向上やネットワーク型監視システムの新たな研究に没頭した日々は、自分に克つことができたかけがえのない時間だったと振り返ります。
KITで自身の大きな成長を実感し、社会人として旅立つ金丸さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 竹村良英さん。
4年間のKIT生活を終え、IHIの航空宇宙事業本部で社会人としてスタートを切る竹村さん。
第2のホームタウンをつくりたいと秋田県から進学。あっという間だったが、研究や学外活動など充実した日々を送ることができたと話します。卒業研究として仲間と取り組んでいたのは、環境に優しくて高効率なジェットエンジンについて。車などに使われている技術を飛行機にも活用できないかと方法を探りました。
100%純国産旅客機のエンジンに関わることが夢という竹村さんを映像とインタビューでご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 碓氷拓郎さん。
2月中旬、大学院での研究成果を発表する修士公聴会が開かれました。碓氷さんの研究は、高電圧電力機器の故障原因になりうる放電現象に注目し、環境を考慮したアプローチで機器の信頼性向上などをめざそうというものです。
長野県からKITに進学した碓氷さん。研究室の先輩や仲間との出会いや自身の好奇心が、学ぶ意欲を一層駆り立てました。春からの新しい舞台は、日立製作所です。
修士公聴会や国際学会での様子を交えながら、世界に貢献できる技術者になりたいと夢を話す碓氷さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 中川祐貴さん。
この春、本田技研工業に就職する中川さん。とにかくものづくりが好きで、高校時代からエコランやソーラーカー製作に取り組んできました。
活動の中で炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の魅力を知り、またKITの夢考房プロジェクトにも惹かれて三重県から進学。入学後参加したソーラーカープロジェクトでは、新車両の開発計画から携わり、昨年夏、メンバー一丸となって完成させた新車両が鈴鹿のコースを走りました。
一方、学びの集大成は、CFRPの特長を活かす次世代飛行機の胴体の基礎研究と、やりたいことを存分に学んだ4年間でした。
革新的な技術を生み出せる技術者になりたいと夢を話す中川さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 石田和輝さん。
エンジンについていろいろ学びたいと、KITに進学した石田さん。
入学後は、すぐに夢考房フォーミュラカープロジェクトに参加しエンジン班に所属、一からものづくりに取り組みました。志を同じくした仲間との日々は、石田さんにとって学生生活そのものとなり、失敗も喜びも彼自身を大きく成長させたに違いありません。
そして学びの集大成は、高効率で環境にやさしいジェットエンジンの燃焼方式について探っています。
新しい舞台となる熊谷組でも、挑戦を忘れることなく、多くの人たちと感動を分かちあえる仕事をしていきたいという石田さんをご紹介します。
ロボティクス学科3年 一条祐輔さん。
昨年茨城県つくば市で開催された「つくばチャレンジ」。これは、ロボット自身が考えて、遊歩道や建物内などの実環境を、安全・確実に走行することを目指した実験競技会です。企業や大学の研究室チームが多い中、3年生を中心としたメンバーで臨んだ夢考房自律走行車プロジェクト。
ソフト班リーダー、一条さんも前回を上回る結果を残したいと、プログラミングの改良などに取り組んできました。
GPSやセンサなど最先端技術を搭載し、完走めざして順調なスタートをきったKITチーム・・・。
つくばチャレンジの様子とともに、より人に近いロボットづくりに情熱を燃やす一条さんをご紹介します。
応用バイオ学科4年 宮下裕之さん。
この春、KIT応用バイオ学科からメカトロシステムやボトリングシステムで高い技術を誇る渋谷工業の微生物制御部に就職する宮下さん。
彼は、高校時代にバイオエタノールに興味を持ち、バイオ系を学んでみたいとKITに進学。
入学後は、生物の勉強に一から取り組み、ライブラリーセンターや数理工教育研究センターを活用しながら懸命に学んだといいます。
現在、念願だった尾関研究室で麹菌がもつ力を利用し発がん性物質の低減化をめざした研究に、コーヒーメーカーや酒造メーカーと共同で取り組んでいる宮下さん。
KITで好きなことをとことん学び、これからも成長しつづけたいと話す宮下さんをご紹介します。