電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
ロボティクス学科3年 葛和佳倫さん。
毎年、神戸で開催されている災害救助をテーマにしたロボコン「レスキューロボットコンテスト」。期間中はコンテストのほか、講演会や試作機の展示・操縦体験などを通じて、よりレスキューロボットへの関心を高めてもらう催しが行われますが、今回、KIT夢考房メカニカルサポートプロジェクトが開発したロボットも展示されることになりました。競技会はあくまでも自分たちが作り上げたロボットの検証の場であると、常に実際の災害現場を想定したロボット製作で注目を集めてきた夢考房チーム。彼らが作り上げた遠隔操作可能な探査ロボットの初披露です。
特別な思いでロボット製作に取り組んでいる実用機開発班リーダー葛和さんをロボットとともにご紹介します。
機械工学科3年 原田貴章さん。
KIT金沢工業大学天文部。観望会や宇宙科学教室などを通じ、地域の人たちに星や宇宙の魅力をもっと知ってもらいたいと、約60名の部員たちが活動を続けています。金環日食など珍しい天文現象が続く今年は、天体ショーにちなんださまざまな催しも多く、部員たちは大忙し。それでも部長の原田さんは、子供たちの驚きや喜ぶ様子が、自分たちの大きな意欲につながると話します。
精力的に活動する県内の大学で唯一の天文部を、原田さんのインタビューでご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程1年 小林浩さん。
金沢工業大学には、22万枚のアナログレコードを所蔵する「PMCポピュラー・ミュージック・コレクション」があり、学生や一般にも広く公開しています。この豊富なコレクションの中から、現在、英国のロックにスポットをあてた展示会が開催されています。ビートルズやローリング・ストーンズなど英国のミュージシャンたちの偉大な功績とその影響を年表とレコードジャケットで探るもので、展示プランを企画したのが、小林さんたちです。普段はPMCの学生スタッフとしてレコードに触れている小林さんですが、あらためて学ぶことが多く、いろいろな人たちに興味をもってもらう展示にと工夫を凝らしました。
700枚の貴重なレコードジャケットが語る「ブリティッシュロックの歴史」を小林さんのインタビューでご紹介します。
ロボティクス学科3年 市川智章さん。
今年のNHK大学ロボコンで準優勝に輝いた、KIT夢考房ロボットプロジェクト。
大会リーダーとしてチームを率いたのは、市川さんです。小学生の時にテレビで見たロボコンに感動。いつか自分も同じ舞台に立ちたいと、KITの特別奨学生制度を活用して進学を決めました。プロジェクト参加後は、憧れの先輩たちに少しでも近づくため知識や技術の習得に努力を重ねた市川さん。来年こそは頂点をめざしたいと気持ちを新たにしています。
夢実現のためKITに進学し、充実した日々を送る市川さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 敷村達也さん。
従来とは違った新しい加工法で、切削加工技術の高性能化に取り組んでいる学生がいます。敷村さんは、エンジンカムなどに使われている焼き入れされた耐久・耐摩耗性が高い金属材料の仕上げ加工に、材料を送りながら連続加工が可能な手法を採用。これまでの実験で、工具の欠損が起きにくいことや能率性の向上などを明らかとしました。
高校時代に工作機械や切削加工に興味をもち、KITに進学。加藤(秀)研究室で、ものづくりの根底を支える技術のさらなる進化を追究しています。
工作機械の開発に関わりたいという夢に向かって着実に進んでいる敷村さんを、インタビューと映像でご紹介します。
ロボティクス学科4年 小泉文哉さん。
「NHK大学ロボコン2012」。今年、決勝の舞台に、KIT夢考房ロボットプロジェクトの姿がありました。過去優勝2回、準優勝3回と常に上位に名を連ねてきたKITチームが味わった昨年の予選敗退。今年の復活劇の大きな支えとなったのは、プロジェクトリーダー小泉さんです。この1年、チーム一丸となって勝利を勝ち取るための活動計画やチームづくりをすすめてきました。試合後「優勝してこそ金沢工業大学。でも夢考房活動は本当に楽しかった」と充実しきった表情をみせた小泉さん。
東京大学に挑んだKITチームを、小泉さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 西脇基晃さん。
遺伝子治療などに使われている遺伝子導入技術。ウイルスを使った従来法では安全面などが問題となっていましたが、これを解決すべくレーザーを用いた導入法に取り組み、さらなる安全性や、導入効率の向上をめざして研究している学生がいます。西脇さんです。高校生の時に携帯電話に興味をもち電気系を学びたいとKIT電気電子工学科に進学。バイオや医療系にも関わる研究ができたらと得永研究室に所属し、現在のテーマと出会いました。国内外の多くの学会にも参加し、まさに充実した研究生活を送っている西脇さん。
大学で学んだことをいかして、将来は人々の暮らしが豊かになる製品開発に取り組みたいと夢を話す西脇さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 菅原啓さん。
子供の頃からドラえもんのようなロボットに憧れ、大学ではロボットについて学びたいとKITロボティクス学科に進学。学部1年次から夢考房ロボカッププロジェクトにも参加して、1から技術と知識を習得していきました。昨年の『ロボカップジャパンオープン』に、ヒューマノイドリーグKidサイズ班のリーダーとして出場した菅原さんが今年挑んだのは、「ロボカップ@ホーム」これは、日常生活の場でロボットがいかに役に立ち、人間と共生できるのかを探る競技です。
生活支援ロボット開発をめざして研究を続ける菅原さんを、大会の様子とあわせてご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 磯部淳己さん。
この春、科学史上の偉大な発見や発明に関する稀覯本を展示公開した[世界を変えた書物]展が金沢21世紀美術館で開催されました。金沢工業大学が蒐集する15世紀以降に出版された書物の原典初版本を中心に展示されたこの展覧会、展示プランを担当したのは、KITで建築学を学ぶ学生たちでした。メインの展示空間「知の森」は、磯部さんのアイデアです。偉大な発見やひらめきは、それ単独ではなく、次の発明へと知の連鎖を繰り返していることを表現したかったという磯部さん。
会を終え、ようやく貴重な経験の実感がわいてきたと話します。
学生たちがプロデュースした「人類の知性を辿る旅」を磯部さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 辻田光宏さん。
3円分の電気エネルギーで、2時間でどれだけ走ることができるかを競う自作小型電気自動車による省エネカ―レース「ワールド・エコノ・ムーヴ」が、今年も秋田県で開催されました。夢考房エコランプロジェクトも参加。メンバーたちは、走行距離80kmを目標に効率向上や安全性を重視したつくりで挑みました。天候はもちろん、極些細なことが大きく影響するエコランカ―。車体班チーフとして活動を続けてきた辻田さんも、1年をかけて改良、調整を重ねた自分たちの車を見守りました。
目標のひとつであった完走を成し遂げ、新車両開発にむけての気持ちを一層新たにした辻田さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 真鍋仁志さん。
ロボット自身が考えてサッカー競技を行う「ロボカップジャパンオープン2012大阪」が開催され、中型ロボットリーグでKITチームが準優勝を果たしました。縦横50cm未満のロボット5台でチームを構成し、コート内を縦横無尽に駆け回る中型リーグ。大学の研究室や産学連携チームの参加が多い中、学部生だけでロボットを作り上げ大会に挑んだ、真鍋さん率いるKITチーム。決勝では惜敗したものの大会連覇のチームから念願のシュートを決め、士気が上がりました。
「ロボカップジャパンオープン」PART2.相手の隙をついた見事なシュートシーンなど中型リーグの様子を、真鍋さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 歳森モシ人さん。
西暦2050年、サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる自律型ロボットチームをつくることを大きな目標に、人工知能やロボット工学の技術向上をめざして行われている競技会「ロボカップジャパンオープン」が、5月、大阪で開催されました。KIT夢考房ロボカッププロジェクトは2種目に参加し、ともに嬉しい準優勝を手にしました。3年 歳森さんをリーダーとするKITチームは、ヒューマノイドリーグ キッドサイズに出場。昨年の予選敗退のくやしさをばねに、画像処理や運動制御においての安定性やスピードアップを図ってきました。今回の戦いで、ようやくスタートラインに立ったと話す歳森さん。
「ロボカップジャパンオープン」PART1。ヒューマノイドリーグ キッドサイズ班の様子を歳森さんのインタビューとともにご紹介します。