電気電子工学科4年 宮腰昂希さん。
電気系最難関国家資格である第一種電気主任技術者試験(電験一種)に、学部3年次で合格した学生がいます。KIT金沢工業大学電気電子工学科の宮腰昂希さん。KITでは41年ぶりの学部生合格者です。工業高校時代から様々な資格を取得してきた宮腰さんですが、本格的な電験の勉強からおよそ2年での快挙に、最初は半信半疑だったと振り返ります。
資格は努力の可視化であり、これからもいろいろな勉強を続けていきたいと話す宮腰さんを、卒業研究の様子も交えてご紹介します。
メディア情報学科4年 松島亜弓さん。
この春、KITメディア情報学科を卒業し、社会人としてスタートをきっている松島さん。彼女は4年間の学びの集大成として、CG技術を活用した自分の住む町のハザードマップを作成しました。東日本大震災をきっかけに、避難所などの認識の重要性を感じた松島さん。彼女は、誰もが一目でわかるようにと避難所を3次元CGで再現し、建物の形や色合い、寸法などもリアルに作りあげていきました。現在、その一部が自治体のHPでも公開されています。
大学で学んだCG技術を活かして地域貢献に取り組んだ松島さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 上條幸治さん。
3月、金沢工業大学のキャンパスに、屋外喫煙スペースが完成しました。これは、キャンパスをより良い環境にしたいという学生たちからの提案で設置が決まったもので、デザインも学生によるコンペ形式で行われました。斬新なデザインが評価されて最優秀賞に選ばれたのは、上條さん。スペースの有効活用を念頭に北陸の気候や環境に配慮したデザインで、喫煙者が利用しやすいような空間をつくりあげました。アイデアを練る段階からとても楽しく設計することができたと振り返る上條さん。
この貴重な経験を活かし、これからも人に喜んでもらえるような建築をめざしていきたいという上條さんを作品とともにご紹介します。
コペルニクスやニュートン、ガリレイなど世界を一変させた発見や科学技術に関する初版本など約100点を展示公開する「世界を変えた書物」展が、今、金沢21世紀美術館で開かれています。金沢工業大学のライブラリーセンターでは、世界の科学者たちの重要な発見や発明を発表した初版を中心に約2000冊を蒐集・所蔵する「工学の曙文庫」が設置されています。今回は、これを広く多くの人たちにも見ていただきたいと企画したものです。書物の展示など空間デザインを担当したのは、建築を学ぶ30数名の学生たち。誰でも気軽に足を運んでもらえるような展示にしたいと、1年にわたって企画をすすめてきました。会場全体を「知の森」と捉え、来場者に知性を辿る旅へと誘う空間を創りあげた学生たち。
人類の叡智をたたえる書物展の展示企画という貴重な経験をした学生たちを、準備や開催初日の様子とともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 森正朝也さん。
この春から三菱電機で社会人としての第一歩を踏み出している森正さん。電気を学ぶきっかけとなったのは、身の回りにある家電製品の基板でした。一見大きな違いがわからない基板が、全く異なる製品に成る。その不思議を知りたいとKITに進学しました。この6年間で、常に疑問を持ちながら手や頭を働かせて研究に取り組む大切さを学んだという森正さん。集大成の研究テーマは、高度情報社会で不可欠とされる高い周波数での通信の実用化をめざしたものでした。
自分の開発・設計した製品を世の中に送り出すという夢に向かい、新しい舞台に立った森正さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 土居那帆美さん。
子供の頃から飛行機が大好きで、高校生の時は実家のある和歌山から関西国際空港へ行き、一日中離着陸する様子を見ていても飽きなかったという土居那帆美さん。
飛行機について学びたいとKITに進学し、夢考房人力飛行機プロジェクトで、一からものづくりを学んでいきました。夢考房でチームでのものづくりを経験し、自分たちの作った機体が空を飛ぶという大きな感動を味わった土居さん。今、川崎重工業で夢への第一歩を踏み出しました。
飛行機と向き合った土居さんの学生生活をインタビューと映像でご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 小森谷佑一さん。
この春、社会人としてスタートを切った小森谷さん。福島県から進学し、ロボット自身が考えて行動する自律移動型ロボットに魅せられて、夢考房ロボカッププロジェクトに参加しました。4年次には、リーダーとして「RoboCup Japan Open」に出場して中型リーグで準優勝。
世界大会ではレベルの違いを痛感するも、それが更なる向上心につながったと振り返ります。大学院進学後は、人との共生をめざして開催される屋外走行実験「つくばチャレンジ」用のロボット開発に取り組み、知識と技術を積み重ねていきました。
まさに自律移動型ロボットとともに歩んだ小森谷さんの6年間をロボットを通じたロシアでの学生交流を交えてご紹介します。
大学院システム設計工学専攻博士前期課程2年 紺谷真悟さん。
3月、起業家候補生によるビジネスプランコンテストの全国大会が開かれました。これは、ICT(情報技術分野)に係わる商品・サービスの開発やPRプランの作成を目指すプログラムで、各地区から選ばれた学生7チームが出場。その中に、紺谷さんらKIT大学院生3人の姿もありました。プレゼンター役を務めた紺谷さんは、富山県出身。KIT進学後、学内外の活動にも積極的に取り組んできました。充実した学生時代を過ごしたこの土地で、これからは社会人として貢献したいと決意した紺谷さん。
世界を驚かせるような情報発信を誓う紺谷さんを、大会での様子や仲間たちのインタビューとともにご紹介します。
飛行機という巨大な機械に興味をもち、愛知県から進学した村居さん。入学後すぐに参加した夢考房人力飛行機プロジェクトで、一からものづくりを学んでいき
ました。その年の夏、仲間たちと作り上げた機体が琵琶湖の空を飛んだ感動は、彼のこれからの道を決定づける大きなカギとなりました。念願かなって、富士重工業では航空機の開発や生産に関わる部門で社会人としてスタートを切る村居さん。
国産旅客機の製作に関わり搭乗するのが夢と話す村居さんを、夢考房活動や研究とともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 佐圓恒啓さん。
中学生の頃、携帯電話がきっかけで通信に興味をもったという佐圓さん。大学で情報通信分野を勉強したいとKITに進学しました。より深い知識と技術を学ぶべく進んだ大学院では、伊東研究室で、電波を電力として使用可能にする回路の研究に取り組みました。これはソーラーパワーサテライト(人工衛星を使った太陽光発電)や電気自動車などへの電力供給に用いる技術で、未来を拓く無線電力伝送の研究です。
まもなくTDKで社会人としての第一歩を踏み出す佐圓さん。
恩師の教えを胸に、最前線で活躍できる技術者をめざしたいと話す佐圓さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 酒井一樹さん。
人工関節など医療製品のカスタムメイド化が求められている現在、生体適合材料として大きく注目されているタンタル。しかし、その特性から切削加工が大変難しく、使用工具の寿命が非常に短いことが、人工関節などの医療用部品への適用を困難にしています。
この問題解決に取り組んだ酒井さんは、タンタルの切削加工特性をさまざまな工具を用いて明らかにしながら最適な工具を検討してきました。そして昨年末、大きな成果をだしたのです。
医療分野に新たな可能性を拓く研究成果を胸に、高性能レンズメーカーの技術者として新しい一歩を踏み出す酒井さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程2年 金丸稔さん。
この春、三菱電機に就職する金丸さん。ロボットについて学びたいと愛知県から進学し、河合研究室で知識を深めてきました。
大学院進学後には、KITの派遣留学プログラムを利用して、海外提携校の米国イリノイ大学に留学。その滞在中にアリゾナで開かれた学会で発表するという貴重な経験を積みました。渡米前、寝る間を惜しんで語学力の向上やネットワーク型監視システムの新たな研究に没頭した日々は、自分に克つことができたかけがえのない時間だったと振り返ります。
KITで自身の大きな成長を実感し、社会人として旅立つ金丸さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 竹村良英さん。
4年間のKIT生活を終え、IHIの航空宇宙事業本部で社会人としてスタートを切る竹村さん。
第2のホームタウンをつくりたいと秋田県から進学。あっという間だったが、研究や学外活動など充実した日々を送ることができたと話します。卒業研究として仲間と取り組んでいたのは、環境に優しくて高効率なジェットエンジンについて。車などに使われている技術を飛行機にも活用できないかと方法を探りました。
100%純国産旅客機のエンジンに関わることが夢という竹村さんを映像とインタビューでご紹介します。