大学院バイオ・化学専攻博士前期課程2年 加藤達貴さん。
岐阜県からKIT金沢工業大学応用バイオ学科に進学した加藤達貴さん。もともとは遺伝子組み換えなどに興味を持っていましたが、KITの学びの中で健康食品や機能性食品への関心が強くなりました。尾関研究室で取り組んだ集大成のテーマは、腸活や角質水分量を高める効果があるたんぱく質の一種、レジスタントプロテイン(RP)を多く含んだ甘酒製法の開発についてです。鍵としたのは、甘酒の製造時間短縮化。加藤さんは日本酒の醸造過程からヒントを得て短時間での製造を可能にし、結果、RPの含有量が多い甘酒の開発に成功しました。
人々の生活に役立つような仕事をしていきたいと抱負を語る加藤さんをご紹介します。
ロボティクス学科4年 小泉文哉さん。
「NHK大学ロボコン2012」。今年、決勝の舞台に、KIT夢考房ロボットプロジェクトの姿がありました。過去優勝2回、準優勝3回と常に上位に名を連ねてきたKITチームが味わった昨年の予選敗退。今年の復活劇の大きな支えとなったのは、プロジェクトリーダー小泉さんです。この1年、チーム一丸となって勝利を勝ち取るための活動計画やチームづくりをすすめてきました。試合後「優勝してこそ金沢工業大学。でも夢考房活動は本当に楽しかった」と充実しきった表情をみせた小泉さん。
東京大学に挑んだKITチームを、小泉さんのインタビューとともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 西脇基晃さん。
遺伝子治療などに使われている遺伝子導入技術。ウイルスを使った従来法では安全面などが問題となっていましたが、これを解決すべくレーザーを用いた導入法に取り組み、さらなる安全性や、導入効率の向上をめざして研究している学生がいます。西脇さんです。高校生の時に携帯電話に興味をもち電気系を学びたいとKIT電気電子工学科に進学。バイオや医療系にも関わる研究ができたらと得永研究室に所属し、現在のテーマと出会いました。国内外の多くの学会にも参加し、まさに充実した研究生活を送っている西脇さん。
大学で学んだことをいかして、将来は人々の暮らしが豊かになる製品開発に取り組みたいと夢を話す西脇さんをご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 菅原啓さん。
子供の頃からドラえもんのようなロボットに憧れ、大学ではロボットについて学びたいとKITロボティクス学科に進学。学部1年次から夢考房ロボカッププロジェクトにも参加して、1から技術と知識を習得していきました。昨年の『ロボカップジャパンオープン』に、ヒューマノイドリーグKidサイズ班のリーダーとして出場した菅原さんが今年挑んだのは、「ロボカップ@ホーム」これは、日常生活の場でロボットがいかに役に立ち、人間と共生できるのかを探る競技です。
生活支援ロボット開発をめざして研究を続ける菅原さんを、大会の様子とあわせてご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 磯部淳己さん。
この春、科学史上の偉大な発見や発明に関する稀覯本を展示公開した[世界を変えた書物]展が金沢21世紀美術館で開催されました。金沢工業大学が蒐集する15世紀以降に出版された書物の原典初版本を中心に展示されたこの展覧会、展示プランを担当したのは、KITで建築学を学ぶ学生たちでした。メインの展示空間「知の森」は、磯部さんのアイデアです。偉大な発見やひらめきは、それ単独ではなく、次の発明へと知の連鎖を繰り返していることを表現したかったという磯部さん。
会を終え、ようやく貴重な経験の実感がわいてきたと話します。
学生たちがプロデュースした「人類の知性を辿る旅」を磯部さんのインタビューとともにご紹介します。
機械工学科3年 辻田光宏さん。
3円分の電気エネルギーで、2時間でどれだけ走ることができるかを競う自作小型電気自動車による省エネカ―レース「ワールド・エコノ・ムーヴ」が、今年も秋田県で開催されました。夢考房エコランプロジェクトも参加。メンバーたちは、走行距離80kmを目標に効率向上や安全性を重視したつくりで挑みました。天候はもちろん、極些細なことが大きく影響するエコランカ―。車体班チーフとして活動を続けてきた辻田さんも、1年をかけて改良、調整を重ねた自分たちの車を見守りました。
目標のひとつであった完走を成し遂げ、新車両開発にむけての気持ちを一層新たにした辻田さんをご紹介します。
電気電子工学科4年 真鍋仁志さん。
ロボット自身が考えてサッカー競技を行う「ロボカップジャパンオープン2012大阪」が開催され、中型ロボットリーグでKITチームが準優勝を果たしました。縦横50cm未満のロボット5台でチームを構成し、コート内を縦横無尽に駆け回る中型リーグ。大学の研究室や産学連携チームの参加が多い中、学部生だけでロボットを作り上げ大会に挑んだ、真鍋さん率いるKITチーム。決勝では惜敗したものの大会連覇のチームから念願のシュートを決め、士気が上がりました。
「ロボカップジャパンオープン」PART2.相手の隙をついた見事なシュートシーンなど中型リーグの様子を、真鍋さんのインタビューとともにご紹介します。
ロボティクス学科3年 歳森モシ人さん。
西暦2050年、サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる自律型ロボットチームをつくることを大きな目標に、人工知能やロボット工学の技術向上をめざして行われている競技会「ロボカップジャパンオープン」が、5月、大阪で開催されました。KIT夢考房ロボカッププロジェクトは2種目に参加し、ともに嬉しい準優勝を手にしました。3年 歳森さんをリーダーとするKITチームは、ヒューマノイドリーグ キッドサイズに出場。昨年の予選敗退のくやしさをばねに、画像処理や運動制御においての安定性やスピードアップを図ってきました。今回の戦いで、ようやくスタートラインに立ったと話す歳森さん。
「ロボカップジャパンオープン」PART1。ヒューマノイドリーグ キッドサイズ班の様子を歳森さんのインタビューとともにご紹介します。
メディア情報学科4年 松島亜弓さん。
この春、KITメディア情報学科を卒業し、社会人としてスタートをきっている松島さん。彼女は4年間の学びの集大成として、CG技術を活用した自分の住む町のハザードマップを作成しました。東日本大震災をきっかけに、避難所などの認識の重要性を感じた松島さん。彼女は、誰もが一目でわかるようにと避難所を3次元CGで再現し、建物の形や色合い、寸法などもリアルに作りあげていきました。現在、その一部が自治体のHPでも公開されています。
大学で学んだCG技術を活かして地域貢献に取り組んだ松島さんをご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 上條幸治さん。
3月、金沢工業大学のキャンパスに、屋外喫煙スペースが完成しました。これは、キャンパスをより良い環境にしたいという学生たちからの提案で設置が決まったもので、デザインも学生によるコンペ形式で行われました。斬新なデザインが評価されて最優秀賞に選ばれたのは、上條さん。スペースの有効活用を念頭に北陸の気候や環境に配慮したデザインで、喫煙者が利用しやすいような空間をつくりあげました。アイデアを練る段階からとても楽しく設計することができたと振り返る上條さん。
この貴重な経験を活かし、これからも人に喜んでもらえるような建築をめざしていきたいという上條さんを作品とともにご紹介します。
コペルニクスやニュートン、ガリレイなど世界を一変させた発見や科学技術に関する初版本など約100点を展示公開する「世界を変えた書物」展が、今、金沢21世紀美術館で開かれています。金沢工業大学のライブラリーセンターでは、世界の科学者たちの重要な発見や発明を発表した初版を中心に約2000冊を蒐集・所蔵する「工学の曙文庫」が設置されています。今回は、これを広く多くの人たちにも見ていただきたいと企画したものです。書物の展示など空間デザインを担当したのは、建築を学ぶ30数名の学生たち。誰でも気軽に足を運んでもらえるような展示にしたいと、1年にわたって企画をすすめてきました。会場全体を「知の森」と捉え、来場者に知性を辿る旅へと誘う空間を創りあげた学生たち。
人類の叡智をたたえる書物展の展示企画という貴重な経験をした学生たちを、準備や開催初日の様子とともにご紹介します。
大学院電気電子工学専攻博士前期課程2年 森正朝也さん。
この春から三菱電機で社会人としての第一歩を踏み出している森正さん。電気を学ぶきっかけとなったのは、身の回りにある家電製品の基板でした。一見大きな違いがわからない基板が、全く異なる製品に成る。その不思議を知りたいとKITに進学しました。この6年間で、常に疑問を持ちながら手や頭を働かせて研究に取り組む大切さを学んだという森正さん。集大成の研究テーマは、高度情報社会で不可欠とされる高い周波数での通信の実用化をめざしたものでした。
自分の開発・設計した製品を世の中に送り出すという夢に向かい、新しい舞台に立った森正さんをご紹介します。
航空システム工学科4年 土居那帆美さん。
子供の頃から飛行機が大好きで、高校生の時は実家のある和歌山から関西国際空港へ行き、一日中離着陸する様子を見ていても飽きなかったという土居那帆美さん。
飛行機について学びたいとKITに進学し、夢考房人力飛行機プロジェクトで、一からものづくりを学んでいきました。夢考房でチームでのものづくりを経験し、自分たちの作った機体が空を飛ぶという大きな感動を味わった土居さん。今、川崎重工業で夢への第一歩を踏み出しました。
飛行機と向き合った土居さんの学生生活をインタビューと映像でご紹介します。