建築学科4年 皆川真里奈さん。
10月、あかりのオブジェやメディアテクノロジーの融合によって秋の夜を幻想的に彩る「金澤月見光路」が今年も開催されました。これは、金沢の中心市街地活性化をめざしてKIT金沢工業大学の学生たちが学科や学年をこえて取り組んでいるものです。建築学科川﨑研究室では、これまでにない作品に挑戦したいと球体や曲面をキーワードにしたオブジェを新たに制作しました。4年皆川真里奈さんは、月をモチーフにしたデザインを提案。障子紙を7層重ねた直径2メートルの作品は、まさに月が地上に降りたようでした。
今年も多くの人を魅了した金澤月見光路を、皆川さんたちのオブジェを中心にご紹介します。
心理科学科4年 上田裕衣さん。
人の心に関心があり、KIT金沢工業大学心理科学科に進学した上田裕衣さん。学びの中で、心理学をいかした空間づくりへの興味が高まっていきました。集大成の取り組みは、商環境における環境配慮行動を促すための研究です。一方、課外ではキャンパス内にあるコミュニティFM局で学生がラジオ番組の企画から放送までを行っている「WAVEプロジェクト」に参加。1年次からさまざまな企画で生番組を担当するなど積極的に活動してきました。
今春、オフィスをはじめ人々の快適空間づくりをてがける企業で第一歩を踏み出す上田さんをご紹介します。
応用バイオ学科4年 小野尭明さん。
日本酒の旨味成分で、美肌効果が認められているα-EG。これを高める研究で成果を出し、商品化に大きく貢献した学生がいます。応用バイオ学科4年の小野尭明さんです。長野県の造り酒屋に生まれた小野さん。KIT金沢工業大学の尾関健二教授の研究に強く惹かれ進学しました。尾関研究室で高含有のα-EGについて取り組み、今年の夏、肌も味もうれしい純米酒が誕生しました。
日本酒の良さをより多くの人に広めていきたいと話す小野さんをご紹介します。
大学院情報工学専攻博士前期課程2年 常田友貴さん。
長野県出身の常田友貴さん。もともと、ものづくりが好きでしたが、大学ではプログラムの観点からサービスをつくってみたいとKIT金沢工業大学情報工学科に進学。入学後は学んだことをいかしながら自身の生活がちょっと豊かになるようなシステムをつくっていたと言います。そんな常田さんが学部4年次から中沢実研究室で取り組んでいるのは、脳波を活用したシステムの開発です。昨年、今年と、情報処理学会主催の学会で優秀論文賞、優秀プレゼンテーション賞と2年連続の受賞を果たしました。
研究や産学協同教育「コーオプ教育プログラム」などKITで多くの貴重な経験ができたと話す常田さんをご紹介します。
メディア情報学科4年 江東優匡さん。
KIT金沢工業大学の学生たちが制作した、あかりのオブジェとメディアデザインの融合「金澤月見光路」が、10月開催されました。メディア情報学科、出原研究室の学生たちが取り組んだのは、スマホやホログラム、プロジェクションマッピングによって来場者とオンライン参加者を繋げ、写真の交流を通して月見光路の感動を共有するメタバースでした。メンバーの江東優匡さんは、現実と仮想空間を繋ぐコネクトスポットのシステムやプログラムを担当。今回のさまざまな経験は、来春社会人として歩みだす彼にとって大きな自信となったようです。秋の夜を美しく彩る金澤月見光路篇Part2。
江東さんのインタビューを中心にご紹介します。
建築学科4年 四十住武流さん。
10月、秋の夜を幻想的な光で彩る「金澤月見光路」が開催されました。これは、KIT金沢工業大学で建築やメディア情報を学ぶ学生たちが、さまざまなあかりのオブジェやプロジェクションマッピングなどで金沢の街なかの賑わいを生み出そうと行われたものです。3年ぶりに金沢の中心市街地、しいのき迎賓館前での開催となった月見光路。「月夜に生える花の園」をテーマとした建築学科 川﨑研究室の四十住武流さんは、ひし形のようなピースをいくつも並べ、動きのあるオブジェを仲間とともにつくり上げました。
念願の月見光路に参加して大きな喜びや達成感を味わったという四十住さんを今年の様子とともにご紹介します。
航空システム工学科3年 小玉隆之介さん。
全日本学生室内飛行ロボコンで、KIT金沢工業大学 夢考房小型無人飛行機プロジェクトが2部門に出場。ユニークデザイン部門では「折鷲」チームがSkyDrive賞を手にしました。「折鷲」は、翼が上下に折れ曲がる設計やアホウドリの特性を模倣した技術を採用、またプレゼンテーションでは火星での飛行にも触れ、その設計思想が評価されました。機体設計を担当したのは小玉隆之介さん。昨年の大会では、セルロースナノファイバーを初めて複合材として使用するなどアイデアを夢考房でつぎつぎと形にしています。
KITチームが作り上げたまさにユニークな機体を、小玉さんのインタビューとともにご紹介します。
航空システム工学科3年 横山兄さん。
この秋に開催された全日本学生室内飛行ロボットコンテストに、KIT金沢工業大学夢考房小型無人飛行機プロジェクトが2部門に出場。自動操縦部門では、ベストパイロット賞を受賞しました。この競技は、緊急物資の輸送などを想定し、滑走路への帰還や時間内でのミッション遂行、機体特性や自動操縦装置の性能評価などの総合得点で競います。横山 兄さんは、昨年の大会後から回路設計や制御プログラムに仲間と一から取り組み大会に臨みました。残念ながら優勝を逃しましたが、やれることは出来たと振り返ります。
全日本学生室内飛行ロボコンPart1。自動操縦部門に出場したKITチームをご紹介します。
機械工学科3年 大屋忠士さん。
1リットルのガソリンでどれだけ走行できるか。燃費を競う究極の省エネカーレース「Honda エコマイレッジチャレンジ全国大会」が3年ぶりに開催され、KIT金沢工業大学夢考房エコランプロジェクトは、大学・高専チームが出場するグループⅢで準優勝を果たしました。大会のエネルギーマネジメントでエンジン班リーダーをつとめた大屋忠士さん。目標の記録には届きませんでしたが、一時は大会出場が危ぶまれ、また前日走行でのアクシデントなど度重なるトラブルにも仲間たちと対処、改善しての表彰台は、特別な思いがあったに違いありません。大会唯一の自作エンジンを含め、作れるものは全て学生たちによって製作された車両「Welt」。
エコラン茂木大会での夢考房チームを大屋さんのインタビューとともにご紹介します。
経営情報学科3年 前出真希さん。
今年夏、KIT金沢工業大学がタカラトミーなど74にのぼる組織と連携して、企画、開発した「Beyond SDGs 人生ゲーム」が完成しました。学生団体Global Youth Innovatorsの前出真希さんは、この理想の未来実現に関する教育や学習を行うための人生ゲーム開発に仲間と取り組んできました。子供たちにも理解できるような言葉遣いや表現にとても苦労したと振り返りますが、商業施設で行われた体験会では、子供から大人まで多くの人に楽しんでもらえ、ゲームの大きな力を感じたといいます。
これからもたくさんの人たちと一緒に積極的に活動していきたいと話す前出さんをご紹介します。
建築学科4年 太刀川鈴音さん。
金沢21世紀美術館で開催中の〔世界を変えた書物〕展。KIT金沢工業大学が所蔵する2,000点の自然科学、工学関連の稀覯書コレクションの中から選りすぐったおよそ140冊を展示しています。会場構成や展示プランを手がけたのは、KITで建築を学ぶ学生たちです。建築学科4年の太刀川鈴音さんは、今回初の特別展示「手稿の中の宇宙 レオナルド・ダ・ヴィンチを旅する」を担当。ダ・ヴィンチが日々書き留めたノート(手稿)のレプリカを用いた展示で、鑑賞する人々を彼の思考の中に導いていく空間を仲間と創りあげました。
コペルニクス、ニュートンなど科学史上大きな発見や発明を記した初版本を公開する〔世界を変えた書物〕展金沢展を、太刀川さんのインタビューを中心にご紹介します。
大学院建築学専攻博士前期課程2年 八木瑞基さん。
KIT金沢工業大学には、15世紀以降の科学史上重要な発見・発明を記録した稀覯書およそ2000点を所蔵する「工学の曙文庫」があります。その魅力を学生たちによって広く紹介する[世界を変えた書物]展が、明日21日から金沢21世紀美術館で開催されます。会場の構成や展示デザインを担当するのは、建築学科宮下研究室の学生たち。統括リーダーは大学院2年の八木瑞基さんです。先輩たちが積み上げてきたものを大切にしながら、今回初めてとなるレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿から思いを辿る企画で、よりパワーアップした展覧会にしたいと話します。
10年ぶりの金沢展いよいよ開催。[世界を変えた書物]展について八木さんのインタビューでご紹介します。
大学院機械工学専攻博士前期課程1年 原田昌紀さん。
神奈川県からKIT金沢工業大学航空システム工学科に進学した原田昌紀さん。大学選びのポイントは、航空について学べることはもちろん、好きなものづくりが主体的にできる環境があることだったと話します。学部1年次から夢考房人力飛行機プロジェクトに参加。パイロットと電気操縦班として活動しました。現在は、電気推進用プラズマジェットの研究に取り組んでいます。電気と空気だけで飛ぶ人工衛星の実現をめざし、実験と解析を繰り返しながら学会発表も積極的におこなっている原田さん。
幅広い学びが成長につながった夢考房活動や、宇宙用プラズマ推進研究のパイオニアとして熱心に取り組む姿をご紹介します。